よねやまりょうこ

小説やエッセイを書くのが好きです。ゆるゆる続けたい。

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最近の記事

30歳手前で思うこと【流行と死編】

クォーターライフクライシスという便利な言葉を覚えた。 20代後半から30代が陥りやすい心理状態で、焦燥感や憂鬱に苛まれるのだそう。 当の私も、たぶん、絶賛クォーターライブクライシス中だ。 最近、突然人生について考え込みくよくよしている。抗体のない痣だらけの心の10代ならともかく、なぜ今急に悩むのかと不思議に思っていたのだが、そんなとき先の言葉を知った。 そう言われれば、くよくよしているのは私だけではないかも。ここのところ友達との会話も湿っぽい話題が多い気がする。とは言っても「

    • 『余裕のなさ』の正体

      演劇ワークショップ『play room』に参加して早くも3ヶ月が経とうとしています。 演技を学ぶということに収まらない経験に見えて、ちゃんと学んだことが全てそこに集約しているのが分かる毎日です。 play roomについては私が詳しく書くよりもHP見てもらった方が多分良いかと思います。詳しくはコチラ↓ https://room42act.wixsite.com/playroom 簡単に言うとマイズナーテクニックという演劇のメソッドを学んでいるのですが、しかしそれにとどま

      • 云々について考えてみたり云々

        言葉って面白いヤツだなと思う日々だ。 居酒屋で隣の席の知らないおじさんが 「そろそろ良い時間ですが〜」 と言って座席から腰を浮かせていた。おいおい面白いなと思う。おじさんがではなくて、言葉が。 「良い時間なのでお開き」とか「良い年なんだから」とかよく使われるけれどああいうときの「良い」ってどういう意味なんだろう。 今日はLINEで友達に「云々」と書いてその変換を見て手が止まった。「々」って「諸々」「少々」みたいに同じ文字を繰り返すときの文字だよね。ってことは「云々」は「云」

        • 知らない主人公の住む街

          「あ、いいな」となる街がある。その街に住みたいというわけではなく、きっといつかここに住むだろうみたいな直感もない。一生縁はなさそうで、でもなぜか惹かれる。すごく好きだ。食べちゃいたい。街なのに。 なにか用事があり、初めてその街の駅に降りる。人の少ないプラットホームに駅員さんの声が響く。改札を出ると目の前に埃っぽい雑居ビルがあって、どこからともなく焼き鳥の匂いが立ち込める。私はニヤッと笑う。自分だけが好きな場所を見つけると、こそばゆくてどうしても口元が弛む。 この感覚をどう表

        30歳手前で思うこと【流行と死編】

          私にとっての読書とは

          焦燥感に駆られて、喫茶店に来ました。というのも、以前から私は「自分にとって読書とは何か」というしごく個人的なことを文字おこししようと考えていたのですが、また今度でいいやの後回し精神で形にすることができていませんでした。家にいても布団の上でネットサーフィンをするかテレビの見逃し配信を観るかして時間が経ってしまい、慌てて家事をやって一日終わってしまうのです。 ということで、困ったときの大手チェーンの喫茶店! さっきまで家で暖房もつけずにじっとしていたので体は冷え切っていました。あ

          私にとっての読書とは

          妄想☆ツナマヨ戦記

          お昼どきにコンビニのおにぎりをかじっていたときのこと。ふと、この今私が手元に持っているツナマヨにぎりというのは少し変わったやつなのではないかという思いが浮かんだ。 ツナマヨってあのツナマヨ? と思った方。そう、あのツナマヨです。シーチキンにマヨネーズを混ぜて、おにぎりの具材にしたものです。 どこのコンビニに行ってもあるし、大抵どの時間に行ってもあるし(早朝とか真夜中とかでも納豆巻きと一緒にぽつんと棚に残っていたりする)、何より安い。決して高所得者ではない私にとって、お財布を困

          妄想☆ツナマヨ戦記