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twiceのライブで知り合った子の話

LINEの友達欄をたまに見ていると、一人の子のところで止まり、いつも思い出す記憶がある。

2018年の秋、当時私が熱狂的にハマっていたtwiceのライブがあり、兵庫の神戸ワールド記念ホールで3日間の公演があった。
私はそのうちの2日間に参戦した。
1日だけ友達と参戦予定だったが、急遽機材席解放があり、その分追加で1日参戦することになった。

元々機材席分なので、一人分しか席を購入できない。
したがってそこにいる人たちは皆ソロ参戦ということだ。

2日参戦の1日目がソロ参戦の分だった。
ライブ自体そこまで行ったことがなく、一人で行くことも初めてだったのでとても緊張したのを覚えている。
もしかしたらtwiceのメンバー達よりも緊張していたかもしれない…笑

自分の席に着くと、横に若い男の子が座っていた。
彼もどこか緊張した面持ちで、軽く会釈を交わした。

やはり想像はしていたが、一人参戦というのはとても気まずい。

ライブは楽しみたいが、この気まずさが残るのは嫌だったので、思い切って彼に声をかけた。

「ひ、一人ですか?」
当たり前だ。ここにいる人たちは皆んな一人でライブに来ている。
緊張で当たり前のことを聞いてしまったが、彼は優しく答えてくれた。

「はい、本当は明日の公演を姉と行くつもりだったんですが、機材席開放のメールが来て思わず買っちゃいました笑」

どうやらいい感じの人で安心したのを覚えている笑
そっけなく返事だけされなくて良かった…笑

話しているとまだ高校2年生でお金を貯めてライブに来たとのこと。
ガチなオタクの子だったので後の話はスムーズだった。

ライブ中もお互いの推しの話をしたり、推しのパートで盛り上がったり。

ライブが終わり、会場の最寄駅まで一緒に行っている時に、良かったら次のツアーのライブ一緒に行きませんかと誘ったところ、快く行きましょうと返事をしてくれた。

結局その半年後の春に開催されたツアーに共に参戦した。

その後もライブがある度にお互い行きますか?とやりとりしていたが、私の仕事が忙しくなったり、彼も受験が控えていたりと予定が合わず、コロナが流行したこともあり結局、その後今日まで一緒に行けることはなかった。


思い出してみると、当時はとても活発的でとても生きている感じがした。

好きなことに熱中し、思いもよらぬ出会いがあり。

最近はコロナも以前より落ち着き、ライブのようなイベントも開催されることが多くなってきた。

このコロナでオタク活動を終わらせてはいけない。

生きて推しに会わなければ。

一緒にライブに行ってくれた彼は今頃、大学卒業して就職でもしているのだろうか。

元気でやってると良いけどな。


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