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ツクバライブよ、大志を抱け!

皆さんこんにちは、菊池月です。
TL!noteを書くのは1年以上ぶりです。現在は筑波大学院の体育学学位プログラムに所属しており、なんとか修論を書き上げることができたので4月から社会人となります。

プール掃除中の私(2022年8月 Summer Tuuune!)

TSUKUBA LIVE!との関わりは以下の通りです。

米原さん(体育スポーツ局SA/以下よねさん)に声をかけていただいたことをきっかけに、TSUKUBA LIVE!の立ち上げから携わる。
当初は演出や当日の進行を中心に参加し、2年目からは全体統括に。
修論執筆の関係で、2023年10月1日開催の『NEXT50』をもって、TL!クリエイターズ卒業。

TL!クリエイターズを離れてはや半年、TSUKUBA LIVE!をこうしたい!とかといった想いはだいぶ薄れているのが正直なところです。ですが、せっかく最後にこのような機会をいただいたので、今や未来のクリエイターズたちに向けて、最初の頃のお話をできればと思っています。

お時間ありましたら、このまま少しお付き合いください。


1. ホームゲームイベントが始まる

大学の4年間、私は体操部に所属し部活中心の毎日でした。体操部の経験は非常に楽しく充実したものでしたが、最後の学生生活、部活でできない経験もしたいという思いで大学院に進学することを決めました。
そんなこんなで体操部を間も無く引退しようかという大学4年の1月、もともと交流のあったよねさんから、大学主催のホームゲームイベントを新たに立ち上げるので、一緒にやらないか?と声をかけていただきました。当時は詳細もよくわかっていませんでしたが、なんだか面白そうだということで、二つ返事で参加することにしました。

その後2月になり、部活を引退するとともに、本格的に、第一回の『326 FUSION』に向けて運営が始まりました。
しかし、TSUKUBA LIVE!のような規模のスポーツイベント運営は学生はもちろん大学としても初めての試みです。さらに、どんなイベントにしていくかという核の部分から決めているにも関わらず、第一回開催まで2ヶ月しかなく、今考えるとかなり無茶なスケジュールでした。進め方も当日のイメージも誰も湧いていないままに動き出したTSUKUBA LIVE!でしたが、初めての大きなことに学生たちはどこかワクワクしていて、まるでアドレナリンだけで進んでいるような、がむしゃらでパワーのある2ヶ月間だったことを覚えています。

2. 運命の3月23日

当日まであと3日となった3月23日の夜、よねさんからTSUKUBA LIVE!の中止を告げる電話がかかってきました。

私の一番の感想は「またか。」

私が大学時代に所属していた体操部は、競技スポーツではなく学内外のイベントに参加してパフォーマンスや体験会を行うことを中心とした部でした。

種目特性上、子供や高齢者が多いことや、競技性のないスポーツイベントに不要不急性を主張することが難しかったことから、コロナ化による煽りは大きく、かなり長い期間に渡って多くのイベントが中止になりました。私は、コロナ真っ只中の2020年に主将を務めていたこともあり、参加予定のイベントが直前で中止になるという経験を幾度となくしてきました。
私にとって体操部で最後のイベントとなる、体操部主催の地域体操イベントにおいても、イベントの1週間前に宣言が出たことにより参加条件を大幅に厳しくせざるを得なくなり、参加団体や参加者が大幅に減っての開催となりました。

つくば体操フェスティバル2022 HPより画像引用

この体操部のイベントにおいて、学生リーダーとして運営に携わっていた私は、よねさんからTSUKUBA LIVE!の話を聞いた時、体操部での忘れ物を取り戻せるのではないかという期待感を抱えていたのかもしれません。
そして、この気持ちは当時の初期運営メンバーもどこか共通して持っているように感じました。
2年間、人との関わりや挑戦したい思いをどこか我慢しなければならない状況が続いていた中で、大学がでっかいことをやろうとしている。もしかしてこのモヤモヤとした毎日が、TSUKUBA LIVE!をきっかけに晴れるんじゃないか?世間体的に隠さざるを得なかったエネルギーの行き場を得たような感覚でした。だからこそ、めちゃくちゃなスケジュールでもそれを気にしている余裕のないほど突っ走っていたのかなと、日常が戻ってきた今改めて感じています。

だから、電話を受けた時の感想は、「またか。」でした。
信じて進んで、裏切られ、なんとか奮起してまた進んで、裏切られ。TSUKUBA LIVE!でもまた裏切られるのか…そんな失望を感じた瞬間でした。

3. 326の悔しさを胸に

そういうわけで急遽中止となったわけですが、アスレチックデパートメント(現体育・スポーツ局)の皆様のご尽力のおかげで、かなり早い段階で次の構想が始まりました。そのスピード感に本気を感じ、私自身もTSUKUBA LIVE!により強い思いを持つようになりました。

また、326当日の経験もその後の運営に大きく影響しました。326はBリーグチーム「茨城ロボッツ」の試合と合同開催の予定だったため、当日はスタッフとしてロボッツの試合運営を体験させていただくことができました。また、ロボッツさんの御厚意でハーフタイムにもお時間をいただき、TSUKUBA LIVE!で実施予定だったパフォーマンスを披露する機会もいただきました。

コズミくん×ロボスケ

今考えれば、326の運営は圧倒的に未完成で、無事当日を迎えられてしまっていたとしても、果たしてイベントは成立していたのだろうか?といった状態でした。しかし、ロボッツの運営を体験し、完成形のイメージがなんとなく見えたことで、次のTSUKUBA LIVE!に向けてやるべきことが少し分かった気がします。

そして来る8月7日。
ついに初めてのTSUKUBA LIVE!を開催することができました。

初めてのTSUKUBA LIVE!は全てがドタバタでした。笑
初めてなのに、男子バスケと水球の同日開催。水球はまさかの屋外。ドタバタしないわけがありません。
演出ディレクターとして参加していた私はまさしくてんやわんやで、終わった後は後悔と悔しさと選手やお客さんに対する申し訳なさでいっぱいでした。

それでも、それを感じられたのは開催ができたからこそでした。
運営としてはダメダメだったけど、確実に一歩先に進んだ。そんなことを実感できた日となりました。

飛び込み台を演出卓に活用

4. 醒めて立つ

ドタバタ劇のSummer Tuuune!を何とか終え、次に迎えるTSUKUBA LIVE!は11月、男子バレーボールでの開催でした。
これまでは演出を専門に携わっていましたが、『1123サメテタテ』では演出と広報を束ねる企画マーケチーフを務めることになりました。マネジメントの立場になったことで、いろんな学年・立場の学生と職員が共に一つのイベントを作り上げる難しさを強く感じることとなりました。

学生は学業が最優先、部活やサークルに入っていたり、それぞれの生活があったり、学生によってTSUKUBA LIVE!への熱量も時間を割ける量も全く違います。それでもイベントは迫ってくるという状況で、誰かがその分TSUKUBA LIVE!に時間を割かなければならず、私自身、大学院生としての生活との両立がかなり困難になっていました。
学生は必死にやっているはずなのに、その成果が認められず、どうするべきかもわからない。そんな状態が続く中、私もクリエイターズを続けるべきなのか悩みましたし、学生たちは悶々としながら仕事をしている。当時は、スタッフが離れていってしまう組織になっていたのだと思います。

このような運営をしていても、TSUKUBA LIVE!は持続していけない。
そんなモヤモヤを感じながら『1123サメテタテ』の当日を迎えました。

サメテタテのパフォーマーと

イベントとしては試合内容のおかげもあり、お客さんの満足度も高く、Summer Tuuune!と比較しても決して悪い出来ではありませんでした。しかし、私の心にはやはり後悔とモヤモヤが残る結果となりました。

当日がどうであれ、運営が悪ければいいイベントとは言えない。
様々なアイデアを持っていて、高いクオリティで実現できるクリエイターズがたくさんいるのに、そのクリエイターズが実力を存分に発揮できていない。このままでいいのだろうか、そんな思いが湧いてきました。

5. 初めて感じた「成功」

サメテタテが終わり、今後の関わりについて相談した際、よねさんから全体統括をやってみないか?という提案をいただきました。

TSUKUBA LIVE!としては、これまで学生が入っていなかった部分でしたが、その立場ならクリエイターズである学生たちの良さを最大限発揮できる組織を作れるかもしれないと思い、有り難く引き受けることにしました。
私が全体統括としてやるべき役割は、イベント運営の舵取りとクリエイターズのマネジメントであると考えていました。そのため、イベントの意思決定に学生の意見を反映させていくこと、スタートしたものが頓挫しないようスケジューリングを含めて管理すること、学生が楽しく働けて成長できる環境を整えることを意識し、運営に携わっていきました。
幻となった第一回と同じ会場・同じ競技での開催でしたが、3度の運営と2度の開催を経験したことで、ゴールがよくわからないままスタートしてた一年前に比べて、大きく成長した運営を実現することができました。

当日の演出チーム

無事に当日を迎え、一番に感じたことは、「成功」でした。

これまでの2回は実力と準備不足による反省の気持ちが大きく、無事にイベントが終わってもモヤモヤが残るばかりでしたが、この日は、準備した企画を楽しんでくれているお客さんの姿を目にし、何よりも喜びを感じることができました。また、学生たちが楽しく成長できる運営体制を作るところまではいけなかったものの、当日楽しそうに働くスタッフを見て、初めて成功と思うことができました。

6. これからのTSUKUBA LIVE!

『322 MELT』の後に2回の運営を経験し卒業となりましたが、MELT以降のことはきっと今のクリエイターズの皆さんは知っていると思いますし、随分と長くなっているので割愛します。

これからのTSUKUBA LIVE!がどうなっていくのかは私にはわかりませんが、私はこのイベントが関わる全ての人にとって憧れであり、楽しみなものになっていけば嬉しいなと思っています。
これまで2年間をかけて、チームのファンの皆さんや筑波大生のなかで、TSUKUBA LIVE!を知り、開催を楽しみにしてくれる人たちが少しずつ増えてきました。その輪をさらに地域の皆さんや、筑波大学に入学したいと思っている子どもたちにも広がっていけば、TSUKUBA LIVE!は大学や地域にとっても、さらに意味のあるものになっていくでしょう。
また、先ほどお話ししたMELT以降、TSUKUBA LIVE!にお客さんとして来場した、あるいはネセサリー(当日スタッフ)として関わったことをきっかけに、TL!クリエイターズになりたいと思ってくれる学生たちが増えてきました。そして、今はそんな次世代のクリエイターズたちが2年越しの『326 TSUKUBA LIVE!』に向けて、たくさんの準備を積み重ねています。
2年前には叶わなかった326がどんな姿になってやってくるのか、私も一お客さんとして、TSUKUBA LIVE!ファンとして非常に楽しみにしています。
そしていつか、選手にとっても憧れのイベントとなってくれたらこんなに嬉しいことはありません。いつか、TSUKUBA LIVE!に出場したいから、筑波大に進学した、なんて話を聞ける日が来たらいいですね。

以上で今回のnoteは締めくくりたいと思います。私の話に長々とお付き合いいただいた皆さん、ありがとうございました。

それでは!3月26日、つくばカピオでお会いしましょう!

TL!クリエイターズ最後の日(1001 NEXT50)


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