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ライブに行きたいけど行きたくない

10-FEET大好きみなみです。
(画像は、2015年の京都大作戦でのチェリブロ時)

私は、ライブが好きです。今まで、たくさんのライブやフェスに行ってきました。小さなライブハウスや大きなアリーナクラスから、(最近夢の舞台なのかどうかわからなくなった)武道館まで。そのアーティストのパフォーマンスはもちろん、演出や観客の雰囲気までも含めて、ライブが好きでした。

初めて自分でチケットを買って行った中学生の時から、ずっと、毎月ライブかフェスの予定がありました。誰彼構わず気になるアーティストのライブ日程を調べ、行かないフェスの出演者発表を見るのが、私の日常でした。

しかし、2020年の3月に日本でもコロナが流行り出して、一気に生活環境が変わりました。音楽の界隈にも影響が出て、ライブがどんどん中止になっていきました。ライブハウスが悪者になった時期もありました。

ライブに行くようになってから初めて、ライブに行かない5ヶ月間を過ごしました。多くのアーティストが過去のライブ映像をアップするようになって、ほぼ毎日誰かのライブ映像を見ていました。

8月ごろになると第一波?が少し落ち着き始めて、大阪での音楽のイベントが告知されました。大好きなバンドがたくさん出演していたので、私は迷わず申し込みました。普段椅子は用意されないようなバンドばっかりだったのに、全員椅子に着席、隣の人との間隔は遠いし、発声禁止で、タオルを振り回すのも禁止。当然モッシュ・ダイブも禁止でした。客も出演者もスタッフも誰もが未知なイベントが始まりました。

一組目に出てきたのは、ハルカミライ。
彼らには、客とみんなでシンガロングする曲があって、ライブでは十八番のその曲を演奏し始めました。客席は声を出せないので、最初はボーカルの橋本学が1人で歌ってたけど、途中から楽器隊も演奏をやめてステージのギリギリに立って肩組んで歌い始めました。

「ああ、だからライブが好きや。」と感じました。
でも、同時に、一緒に歌えないもどかしさや、好きな曲が流れてきた時の衝動を抑えなければいけない状況に、すごく悲しくなりました。

たった半年前は、人と人が触れあう距離にいて、みんなの汗とむ〜んとしした熱気が"込み"のライブだったのに。

それから、二年間。コロナはまだ続いてて、ライブでは未だに、人との距離は気にしなくちゃならないし、声は出しちゃいけないし、我慢ばかりです。


私は、"音と酒と雰囲気に酔った人たちで溢れた"ライブに行きたい。






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