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『2億円と専業主婦』


『2億円と専業主婦』という本を読みました。

妻が働けば生涯賃金は2億円。
共働きでリッチに暮らせたら幸せだよね。
専業主婦やパート主婦が
「あなたももっと家事や子育てを手伝ってよ」
といったところで、夫は
「じゃあ俺と同じくらい稼いでみろよ」
と言われる始末。
それをなくすために
妻も正社員として働くことを推奨している。
子供が保育園に通うことは
子供のためにもよくて、母親の幸福度も高い。
祖父母にも応援に来てもらおう。
専業主婦は損をする。

といった内容でした。

この本は『専業主婦は2億円損をする』を
あとに大幅に加筆修正をしたといいます。
炎上したというわけですね。 

現在私は専業主婦ですが、
この本を読んだ感想は「まあそりゃそうだよね」です。
お金の本を読んでも
共働きで家事を外注したとしても
手元に残るお金は片働きより多いということは
知っていましたしね。

私も生後8ヶ月で職場復帰しました。
専業主婦でいる怖さがありました。

夫に何かあったらどうしよう。
自分の通帳残高は減る一方。
好きなものが買えないのがみじめ。
なんだか夫に物が言えない気がする。

だから、著書の言ってることが
すごくよくわかります。
実際働いて自分でお給料を貰えた時
自由が手に入ったって思いました。

当時は、9時から16時までパート勤務。
看護師は正社員で働いていれば
定時で帰れることはまずないです。
定時退社できるのであれば
正社員として就職したでしょう。

娘を保育園に預けることに罪悪感はなかったです。
たくさんの子どもたちと触れ合うことが
本来の人間の姿でもありますし
母親にとってもいいってこと知っていたので
かわいそうだとか思ったことはなかったですね。

ただ、働いて感じたことは
夫や祖父母のサポートがなければ共働きは難しいなって。

子供が小さくても
母親が働くに越したことはないと思うんです。
お金の心配もしなくていいですし
夫とも対等にいられるのであれば
そっちの方がいいじゃないですか。

でも、夫が長時間労働だったり
祖父母も老後悠々自適に暮らしたかったり
子育ては親がするもの
母親が働くなんてありえないと思われていたら
無理です。

ちなみに私の両親は遠方に住んでいます。
この本には、親を召喚しよう
その費用は妻が働けば元が取れると書かれていました。
できたらいいですけどね。

私の父も母もバリバリ働いていまして
たまに遊びに行きますが
孫の面倒を見ることは不可能に近いくらい疲れています。

それに、慣れ親しんだ地元で
人と繋がりながら仕事をしてることが
健康につながってるんじゃないかなと思うんです。
今のところ、二人とも元気で過ごせてることには
感謝しかありません。

働いてみて出した結論は
体も心もボロボロになるまで働く必要があるのか、ということ。
今は無理しなくてもいいんじゃないかなって。

キャリアが途絶えるということに
最初は悩んだかもしれないんですけど
キャリアがなくてもあまり関係ないかなと
最近は思うようになりました。

パートで働くこと自体、自分より年下の人には
若干見下されてるのかなと思いましたけど
仕事の効率化とかマネジメント力など
持ち合わせていれば徐々にその目は
尊敬と変わっていった気がします。

パート主婦から専業主婦になったところで
世間からなめられてるなぁと感じたことも
今のところはありません。

この日本に男女の格差があるのは
私には変えられません。
日本で暮らしてる以上、女性である以上
受け入れてみてもいいかなって思うんです。
その上で、一番幸せな生き方ができればいいんじゃないかなって。

今は子どもが小さくて自由がきかないけど
お金の使い方の見直しや
いつでも働ける準備をしておけば
何の不安もないかなと感じています。

高い買い物は今はしない
老後資金の貯金は今はお休み。
健康でいること
見た目に気を使ったり
時代背景を常にリサーチ
読書で知識をつける
ボランティアでもいいからメンバーの一人として組織で動く。
文章力、 コミュニケーション力を鍛える。
狭い世界で生きない。

小さなことの積み重ねです。
いくらの損害額になるのか分からないけど
専業主婦でも自分に投資をして
生涯現役でいる力を磨いていよう。
虎視眈々と。
そんな風に生きています。


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