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「電影少女をそう読まないでくれよ」の話

桂正和の名作、

「電影少女(ビデオガール)」


あれは色々と衝撃だったわ……

あの時代のあのジャンプで。


男子も女子も、老いも若きも。

胸を踊らせたものだ……

ほとばしる、エロスに。

 

まず絵の美麗さよ。

当時、小畑健か桂正和か。

パンツの一枚や二枚で、読者をあんなにドキドキさせる漫画家もなかなかいないだろう……


ある日。

母が玄関から二階の弟に呼びかける。


「〇〇ー!玄関に置いとる漫画片付けてー!」

「えー?」

「でんかげしょうじょを自分の部屋に持って行ってー!!」


おーっ?!

で……

でんかげしょうじょ!


音読みと訓読みをミックス!

重箱読みってヤツだな。


そう読むなら、そこは素直に

「でんえいしょうじょ」

で良いのに……。


「あ、母さん。私が持ってくわ」

二階に上がり

「おーい。でんかげしょうじょを片付けろってさ」

「でんかげ?ゞ(≧ε≦; )ププッ」

Σ(`艸´;)ハッ!!とする弟。

「母さん、中身見てないよな?」

「見られる前に持って来たわ」

「おー、ありがと」


何もかも、皆、懐かしい……。

30年ほど前の話だ。

……こわ。


あー。

あれか。

「光陰矢の如し」

年々速さを増すんだぜ?









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