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ものづくりと主体的な人生の関係

来年1月8日(日)にツクレタのオープンをひかえて、本日をもって半年間通った日南高等職業訓練校での木工教室を終了しました。

半年間、いろいろなことを教えてもらった井上校長先生をはじめ、一緒に教室に通った皆さんには大変お世話になりました。

教室に通うのがとても楽しかったのは、木工の勉強ができるのはもちろんですが、いい仲間と同じ時間を過ごせたことが大きかったと感じます。

これからのツクレタの店舗を運営する上で、いろいろな面で勉強になった木工教室でした。

その中でも、教室仲間との会話で今でも忘れられない言葉があります。それはツクレタの事業が世の中を変えるポテンシャルがあると自信をもつに至った言葉です。

これを書くと話が少し長くなりますが、もしよかったらお付き合いください。

その生徒さんは、5年間この木工教室に通っている先輩でした。

5年の間に毎週1日、何かしらの木工製作を続けると考えてみてください。仮に1ヶ月で1つの作品ができると考えても、年間12個。5年で60個もの棚や机やイスができる計算になります。

そう考えた私はその先輩に「家の中に木工製品が増えて、もう作るものがないんじゃないですか?」と質問しました。

しかしその人は「未熟さゆえの失敗はあるにせよ、ムダだと思うものを作ったことは一度もない」と答えたのです。

続けて「自分で棚やイスを作れるようになると、ここにちょっと棚があると便利だなとか、今のイスが低いからもう少し高いものを作ろうと思うようになって、いくらでもアイディアが湧いてくる」と教えてくれました。

この話を聞いて、自分は気づかないうちに随分と既製品に合わせて生活をガマンしていることに気づいたのです。

売っているものにあわせた受動的な生活を送ってたことを改めて感じた瞬間でした。

しかし、自分でなんでも作れるようになれば、自分が便利だと感じるままに、能動的に生活環境を整えていくことができるのです。

これは何も木工に限ったことではなく、洋服でも、食器でも、電化製品でも、インテリアでも、髪型でも、音楽でも、デザインでも、プログラミングでよ、何にでも通じる話です。

もちろん限られた時間の中で、自分でできることできないことはあるでしょう。既製品の良さもあります。

しかし、自分でできる範囲が広がれば広がるほど、生活は自由で自分らしくなります。


そして、ものづくりが自分のものになっていけばいくほど、能動的で自由な生活を自分の手で作っていけるのだと思うのです。

その能動的な生活は、きっと私たちが能動的で主体的な人生を送る上でも大きな影響を与えるはずです。


そんなことも学ばせてくれた、木工教室でした。
半年間、ありがとうございました。

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