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IR活動をシステム思考で考える

こんにちは、ツクルバIRチームの立山です。

普段は、ツクルバIR通信として本noteを更新していますが、今回は「IR系アドベントカレンダー2023」のエントリーとして本記事を投稿しています。
ですので、かなり立山個人の見解が入っています。また、テンションや文体がいつもと少し異なりますがご容赦いただけますと幸いです。


1.自己紹介

まず、最初に自己紹介をさせてください!
2019年に工学博士を取得し、新卒としてツクルバに入社。
カウカモ事業の事業推進などを経て、2023年8月からIRを担当しています。Facebook:https://www.facebook.com/yusuke.tateyama/
X:https://twitter.com/TateyamaYusuke

 ※CFO門間の記事を楽しみにしていた方は申し訳ありません(笑)


2.IR活動をシステム思考で考えてみた

さて、まだIR担当を始めて4ヶ月目。
素晴らしい示唆に富んだ記事が続いている中で、バックグラウンド知識もほぼ無い自分が、どんな記事を書けばいいんだ…と迷っていたのですが、せっかくならIRについて自身も学びながら書けるテーマが良いなと思い、システム思考という考え方でIR活動を整理してみました!

ということで早速ですが、IR活動の目的や関係性をシステム思考で考えてみた結果が⬇の画像です!後ほど、解説していきます。

※IR活動全てを概念図化しているものではありません

3.システム思考って?

システム思考は学術的にもいろんなルーツや定義がありますが、ここでシステム思考と定義したのは、下記だとご認識ください。

「AをすればBという結果になるというシンプルな考え方ではなく、Bという結果は複雑な要因によって生み出されるという考え方で事象を捉え、生み出したい結果に繋がるレバレッジポイントを見出す営み」

つまり、システム思考には下記のようなメリットがあります。

・複雑な現象の関係性を可視化できる
・可視化することによって共通認識を持ちやすくする
・どこにアクションをかけると、どういった影響が生まれるかを把握しやすくなる

なぜIR活動をシステム思考で考えてみようかと思ったのかというと、IR活動もやることが多岐にわたるのと、すぐに結果が直結するものではなく、それぞれの関係性が複雑に絡み合って結果に繋がっているなと思ったことがきっかけです。

4.どうやってつくったの?

では、どうやって作ったのかをちょっと整理してみます。
まず、前述で定義した中での「Bという結果」から考えてみました。
つまり、「IR活動は何のためにやっているのか?」という問いです。

それぞれ捉え方・考え方はあると思いますが、私は
「ビジョンの実現を通して、よりよい社会を実現すること」
としました。
そのために、「株式購入」という形でビジョン実現を市場から応援してもらうということがIR活動でやりたいことなのだと考えています。

ビジョン実現のためには事業成長が必要不可欠であり、成長を起点に
「株価の上昇」→「企業価値・信頼の上昇」→「資本余力の上昇」、そしてまた、「事業成長」というフィードバックループがぐるぐる回ると考えています。ここまでを図式化すると⬇

それぞれの矢印をもう一段階、ブレイクダウンして詳細化してみると⬇

市場の期待に答える事業成長を実現し、しっかりと市場とコミュニケーションを行っていくことで株価上昇につながり(ここがまさにIRでやっていること)、調達力の上昇や、事業投資の機会に繋がっていきます。

ただ、これでもかなりシンプルな構造として整理を行っています。実際はマクロな環境変化や、他のステークホルダーも含めて、もっと複雑な要因が絡み合っています。ざっと思いつくものを記載してみましたが、次のようなイメージです。
※青色が正のフィードバック(プラスに働く)、赤色が負のフィードバック(マイナスに働く)です。

さて、少し複雑になりすぎてしまったのでここで止めますが、システム思考で重要なことはただ可視化をするだけではなく、どこのレバー/ループを動かすことが重要かを判断してアクションをとっていくことです。

ここまで書いて、ビジョン達成を見据え、下図にあるループを早く高い質でまわしていくことを意識した上で、IRとしては市場とのコミュニケーションを真摯に丁寧にやっていくことが重要なのだと気づきました。

では、どうやって市場とのコミュニケーションの質をあげていくか?この問いについては他の方の記事を読みながら学んでいこうと思います。

5.編集後記

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!
システム思考というアプローチでIR活動を整理してみましたが、まだまだ捉え方はupdateできそうだなと思っています。ぜひ同じ界隈の方々はディスカッションさせてください。

記事がおもしろいなと思った方は、ぜひ記事に♡をつけてくださると嬉しいです。

アドベントカレンダーには表と裏があり、裏は同じ不動産テック業界のGA technologiesさんから渡辺さんがnoteを書かれているのでぜひご一読くださいませ!

明日23日のアドベントカレンダーは、表がロボペイの新藤さま、裏が竹川さまです!楽しみにしています◎