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カラダのお話〜しくみとプライベートゾーン〜

こんにちは
つみき助産院のまつふじです

2023年6月に開催した、包括的性教育についての記事です。
福岡県春日市にあるぶどうの庭で実施しました。
これから性教育を始めたいと思っている人や、知りたい人はぜひ読んでみてください。

幸せに生きるための命のおはなし(4回シリーズ)
1、カラダのお話 カラダの中のしくみについて、プライベートゾーンのお約束
2、心とカラダの距離感、私のカラダは私のもの。
3、赤ちゃんってどこからくるの?命の誕生について
4、家庭について考えてみよう。色んな形の家庭があるよ。

今回は第一回目のレポートです。

第一回カラダのお話 カラダの中のしくみについて プライベートゾーンのお約束

お話の内容
01 〜クイズ〜いくつ知ってる?  カラダの中身
02 カラダの成長 月経と精通
03 プライベートゾーン(パーツ)
04 カラダのことで悪口を言われたら?
05 まとめ

01 〜クイズ〜いくつ知ってる?カラダの中身

 まずは自分のカラダについて知ることがだいじ。
性教育は性交教育ではないので、性器のみのカラダを教えても頭の中ではつながりにくい。なので、まずはアイスブレイク的にクイズで心を掴んで、和やかな雰囲気で初めてみました。

私の講座では、最初に興味を引くようなクイズや疑問を持ちかけます。そんなふうにして、みんなで楽しんで学んでほしいと思い構成を考えています。

①あなたのカラダの中でだいじなところはどこですか?
②生きていくためにカラダの中でだいじなところは?
③カラダの中で命がつながる場所は?

今回はこの3つの質問を投げかけて参加者に答えてもらいました。

①と②はみんな答えが違いました。
それでOKなんです!!
みんな違って当たり前。正解はないから間違いもない。
なので安心して答えてもらい、他の参加者も「そんな考え方あるんだ〜」と相手を知る経験をすることができました。

③の回答は、性器ですね。
これも曖昧に知っていた子はいました。
「正しい知識は命を守る」と思っています。
なので今回はこの③についてみんなで深掘りしました。

02  カラダの成長 月経と精通

ここは子どもたちがみんな恥ずかしがるところ。
保護者の方も参加していましたが、自分たちもオープンに話をしてきた世代ではないため恥ずかしそうでした。

参加者は思春期に入りたてから真っ只中の子どもたち。
子どもから大人への成長中なので、ここでワークをしました。

女性と男性の裸の絵をもちいて
「大人になると変化するところ」と題して
・男性の変化
・女性の変化
・男女共通の変化
を、書き出してもらいました。

その結果がこちら↓

男女のカラダの違い


紙に書いて貼っているものは、事前に私が準備したもの。
最後の方になると回答がなくなってくるため、参考文献を参考しどちらの当てはまるか答えてもらいました。
結構盛り上がりました。

「毛」っていうだけで笑えるお年頃なんですねww

カラダの変化はどうして起こるのか?
「ホルモンが関係していること」
「みんなスイッチが入るタイミングが違うということ」

安心して思春期を迎えてほしいから、そんな言葉のチョイスをしていきます。

月経について
なぜ月経が起こるのか?精子と出会えなかった卵子が体から排出されるしくみ
ナプキン、月経カップ、タンポンについても紹介

精通について
なで起こるのか?
優しいセルフプレジャーについて

などなどお話しました。
この月経と精通に関しては、
第3回目でもお話しをしようかなと思っています。

03 プラーベートゾーン(パーツ)

性教育ではお馴染みの「プライベートゾーン」について

講座の初めに、いきなりここのお話を持ってくるとびっくりする子もいるので、
カラダを知る→命がつながるカラダの場所を知る→大事なところは守ろうという気持ちになる。という流れで、このプライベートゾーンの話をしています。
この流れに関しては、講師それぞれだと思うので参考までに^_^

カラダってどこでも大事だからこの「プライベートゾーン」だけを守ってね!!とは言わないようにしています。

3歳ぐらいの子ってあんまりパンツを履きたがらないんだけど、このプライベートゾーンの話をしたらパンツを履くようになったとよく耳にします。

ただの「ダメよ」は通じない
なんでパンツを履くのか?
を親子で一緒に学んでその子が理解する言葉で伝えてあげるのが大事だと思っています。

04 カラダのことで悪口を言われたら?

さて子どもたちも話を聞きながら飽き飽きしてきた頃なので、またまたみんなで考えるワークをしてみました。

「言わないで」って言えたら問題ないのですが、
ほとんどの子は言えません。
怖くて言えません。
ショックで言えません。

そんな時のために「逃げ道」を作ってあげておくのも大人の役目だと思っています。

ここではみんなには「人権」があることをお伝えしました。

「人は人として自分らしく生きる権利」があること
「自分らしく生きること」を妨げられたら人権侵害になること
これは犯罪になってしまうということ。


次回はこのお話の続きで、
「心とカラダの距離感 私のカラダは私のもの」で
人権、同意、距離感、バウンダリーについてお話していきたいと思います。

ここまでで1時間お話ししました。
参加者の方も最後まで真剣にお話しを聞いてくれてました。
ありがとう!!

ここからかるた

後半は大人も子どもも一緒になって「ここからかるた」遊びをします。

このかるたすごいんです!!
まじでおすすめしています。

今回お話しした内容も出てきて「あっこれさっき話ししたやつやん」って言いながら対戦しました。

ひとしきりかるたで遊んだ後は、かるたの裏にお題が書いてあるので、参加者みんなでそれに回答していきます。

色んな人の意見や考え方、嗜好の話がきける機会はそんなにないので大変盛り上がりました。

まとめ

今回の学びは、カラダのしくみを知るだけでなく、知ったからこそ守ることができることをみんなでシェアしながら過ごしました。

知ることで守れる命がある

私は本当にそう思うし、これからの伝えていきたいと思いました。

おまけ

「講座の作り方」
私の講座のスライドはキャンバで作成しています。いきなりスライドを作るわけではなく、構成をまず4つにわけています。
年齢や発達段階で理解できる言葉や表現の方法が違うので、今回のような場合は同じ言葉でも、さまざまなな角度から表現をかえ伝えています。

内容だけでなく、伝えるためには伝えやすい環境が大事です。
・スライドの文字の大きさやフォント
・会場の広さ、明るさ
・マイクの響き具合
などなど

自己満で終わらない講座を!
相手に必ず伝わる講座を!を目指しています。

たくさん話しても家まで持って帰れる内容は1〜2個程度…
なので、最後のまとめのときに『今日伝えたいこと』を再度掲示しています。


今回の振り返りはここまで!

講座のたびに振り返りblogを書こうと思ってますので、是非是非読んでみてください^_^

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