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専門家に任せるのが結局お得

今や当たり前なのかもしれませんが、先日電子契約という場面に遭遇しました。きちんとした会社さんですし、変なことは書いてはいないというのはわかるのですが、契約書はしっかりと目を通して疑問に思ったことは質問したり、時には内容を訂正していただくなどするべきものと思っています。

「それって当たり前でしょう」というかもしれません。でも契約書って独特な言い回しでそして細かい文字で書かれていますよね。
意外と思われるかもしれませんが、このような言い回しの文章は建築士は割と身近なのでそんなに苦ではないと思っています。
それでも日頃、特にプライベートな部分での契約書はさっと目を通してサインしてしまうこともありますし、仕事でもよく使う契約書は販売されているものをそのまま使ってしまうこともありました。

あとね、うちは一度業界団体で用意されている契約書をそのまま使って大失敗をしたことがあるのです。下の記事の中に出てくる物件です。

この時に相談した弁護士さんに「契約書はそのまま使わず、想定できる出来事をすべて書くように」と、教わりました。この時も、建築士の責によらない工期延長に対しては別途費用が発生する旨の一文を足すだけで損失を減らすことができました。そんなこともあり契約書内容の大事さは身に染みています。それと弁護士さんには何かあってからだけではなく、何かある前に相談することも大切だと知りました。

今回の契約書は先方から提示されたものでボタンがあり、そこを押すとサインするページに飛びます。紙で押印の必要なところに付箋がはってあるイメージでしょうか。
これだと苦手な人や面倒な人はろくに読まずにボタン押して承認してということをしてしまいそうです。

でもうちは苦い経験があるので慎重です。今回は時間も限られていたので弁護士さんにも確認をお願いしました。弁護士さんからは一両日で返答が来ました。「そのように読み取れるのか!」というところが何か所かありました。

結局この契約書を出した事業者さんは契約書を一回一回書き換えたりはしないということでしたので、疑問点については電話ではなくメールで確認させていただいたうえで検討しようということにしました。

もしかしたら自分でもじっくり読めば気が付いたかもしれないけれど、その時間を短縮してくれる弁護士さんに支払う費用は決して高くないなと思います。

建築士もそういう存在でありたいなと思います。


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