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唯一無二のダイナミックボディ

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長いこと水族館のお姉さんをしていましたが、もっとたくさんの人に生き物の魅力を届けることを目指してフリーランスへ!
と日々勉強中のなっつです。
今日は、『ひれあし(アシカやアザラシの仲間)の魅力を広げよう活動』の一環として、ひれあしの種類と、その中でもセイウチについて簡単に紹介します。

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今日もイラストを…
ひれあし(アシカ、アザラシの仲間)の中で唯一無二といっても良いかもしれませんね。
今日は“セイウチ”のイラストです!
(と言いつつ、セイウチイラストは2枚しかないです…笑)

何が唯一無二なのか?

それは、ひれあしという仲間は、
①アシカの仲間
②アザラシの仲間
③セイウチ
という3つに分類されるという点です。

①②には、仲間が色々います。

①が一番色んな名前の仲間たちがいるので、ややこしいです。
~アシカ
~オットセイ
トド
オタリア
この仲間は、みんなアシカの仲間たちです。
1番の特徴は、耳たぶ(のようなもの)があること!!
正確には、耳介(じかい)といいます。

カリフォルニアアシカの赤ちゃん

目の後ろの方に、ちょこんとしたもの付いてるの分かりますか?

トドの親子のイラスト

丸で囲んだところ、これが耳たぶです!
人間の耳は平たくてパラボラアンテナのような形をしていますね。
でも、そんな形をしていると水中で泳ぐときに水の抵抗を受けてしまうので(だと思ってます)
ちょっととんがった小さな棒のような形です。元々平ペったかったけど、くるんと丸まったような形をしています。
これ↓分かりやすく、くるんと感が出てます。

学研こそだてまっぷ

オットセイはアシカの仲間の中で一番耳介が長い


②のアザラシの仲間と、③のセイウチには、耳はあるけど穴があいているだけで、耳介はありません。
ここがポイント。
ほかにも前足で全体重支えられるとかまだ特徴あるけど、それはまたいずれ。

②のアザラシの仲間は、字面でいうと一番簡単です。
全部、~アザラシ だからです。
迷いようがないね。笑
前足が短くて、体を起こせないので、寝っ転がった体勢なのが一番の特徴です。

“前足で”起こせるのはここまで。


そして③セイウチ、はセイウチだけです。
~セイウチとはなりません。
(亜種までは今回は考えてないです。)

まだあんまり描きなれていない(要練習)

さっき出てきた特徴でいうと、
・耳介がなくて穴あいてる耳
・前足は大きくて体起こせる
・体起こせるけど、全体重支えることはできない
というところあたりで、アシカの仲間、アザラシの仲間とは区別できますね。

あとセイウチの特徴としては
・オスメス関係なくキバがある
(ただし、歯の病気などでキバをとっている個体もいる)
・知能が高い
でしょうか?

特に最後の、知能が高いというのは、私も実際にセイウチの担当はした事がないので実感としてはあまりありませんがとてもよく聞く話です。
資料によると、人間の4歳くらいの知能があるとか。

動物たちに色々な合図を教える際、分かりやすくヒントを出して少しずつ教えていきます。
基本的には言葉は伝わらないので、頭を使って考えて出来るように、こちらもかなり頭を使います。
セイウチの場合、例えばヒントが分かりにくくても察してくれたり、教えていなくてもほかの合図から発想して知らない間に出来るようになっていたりするそうです。
本当によく周りを観察していて、いつもと違うことなどはすぐに察するとかなんとか…

そんなセイウチは日本の水族館でも何ヶ所か会えるところがあるので、ぜひぜひ最寄りの水族館を見つけて会いに行ってみてください!

一緒に写真撮れたり触れたりするところもあるよ

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