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メンバーインタビュー│Roland Haller

みなさん、こんにちは!NOMADOプロジェクトnote編集部の藤田です。

チームメンバーを紹介するインタビュー企画第2弾!
今回話を聞いたのは、体験のデザインやファシリテーションなどを務めるハレ・ローランです。

チーム内でも特に異色の経歴を持つハレ。

どのような経験がチームのクリエイティブ・ディレクターの仕事に生かされているのか、話を聞いてみました!

ハレ・ローラン(Roland Haller)
フランス出身。木こり、俳優、事業開発など40職種を経験。株式会社ガイアックスにて新規事業の関係デザインの手法を用いたインバウンドツアーの開催、その後フリーランスでの国際観光コンサルタントを経て、2021年7月ツナガルへ入社。クリエイティブ・ディレクターとしてツナガルのR&D部門である新規事業の立ち上げに参画し、環境や体験、コミュニティ等の関係デザインに取り組む。


「本当にやりたいこと」を探したら、日本につながった

― 過去に木こりや俳優など、さまざまな職歴を重ねてきていますね。
そうですね。まず14歳の時に、不登校になったことがきっかけで「今後生きていく上で、お金を稼ぐにはスキルが必要だ!」と考えて、きこりになることを決めたんです。本当に15歳できこりに弟子入りしました。

転機が訪れたのは、一人暮らしを始めた17歳の時。住んでいた建物の1階で火事が起きて、すべての持ち物が燃えちゃったんです。

「生きていくためだ」と思って、とりあえずお金を稼ぐために色々な職を転々としましたが、高校は卒業していないし、資格もない。
簡単で退屈な仕事をしている繰り返しているうちに「本当にやりたいことは何だっけ?」と考えるようになりました。

思い浮かんだのは三つ。一つはコロンブスのように世界中を旅して、新しい物や世界を発見する探検家。二つ目は発明家。そして三つ目は俳優になりたいと思ったんです。

その時選んだのは、最後の俳優。他の仕事もしつつ、2年間パリの演劇学校に通って俳優の道を究めました。

俳優時代のハレ

― 壮絶な経歴ですね!ハレさんと日本との接点は、いつから始まったのですか?
俳優活動をしていたころ、日本人のバイオリニストと出会って付き合いを始めたんです。その後帰国した彼女から、「日本に来ない?」と誘われ、来日することに。

そこからは彼女の演奏するクラシック音楽に合わせて、自分が詩を朗読するコンサートを日本全国でしたり、楽しい時間を過ごしました。彼女とは別れることになってしまいましたが、フランスへ帰国後も高校卒業の資格を取って、フランス国立東洋言語文化大学で日本語を学びました。

学生時代に極めた書道の腕を披露するハレ

観光コンサルタントから体験デザイナーへ

― そこから、どのような経緯でツナガルに入社を決めたのですか。
大学の夏休みを利用して日本に行ったり、ホームステイをしたりして、日本とのつながりは途絶えることなく続いていました。
フランス東洋言語文化大学卒業後、東京学芸大学への留学を経て、ついに2015年に日本に移住しました。

再生可能エネルギーの会社で通訳として働いた後、ガイアックスという会社に入社して、通訳業務の傍ら観光コンサルタントの仕事にも携わり、外国人観光客3000人以上と関わりを持ちました。

2020年にはフリーランスに転向し、島根県で観光コンサルタントとして活動し始めました。滑り出しは順調で、ありがたいことに2年分の契約を抱えていましたが、コロナウイルスの影響で、なんと3か月で会社を閉めることになってしまったんです。

そこから福岡に引っ越して改めて会社に入ることを考えていた時、ツナガルが募集していた新規事業の求人を見つけました。
自分のこれまでの経験を生かせると思い、体験価値を創出する体験デザイナーとして参加することになりました。

クリエイティブ・ディレクター│ チームの道先案内人

― NOMADOチームではどんな仕事を担当していますか。クリエイティブ・ディレクターの仕事内容を教えてください。
クリエイティブ・ディレクターは「このサービスは意外と面白い」と思わせるのが仕事です。新しいアイデアに、やる価値があると説得するのです。

そのために私はチームがイノベーティブで効果的な解決策を開発できるようにリードする、クリエイティブプロセスの責任を持っています。

プロジェクトの全体的なビジョンと方向性を決めて、それを実行できるように指導とフィードバックを与えています。つまり、チーム内の目的地を整理して、道筋を示しているのです。

圧倒的な好奇心で、解像度の高い世界を提供する

― 過去の経験が今のプロジェクトに生かされていると感じる時はどんな時ですか。
40以上の職種を経験する中で培った人一倍強い好奇心と、思考の柔軟さです。

数々の仕事をする上で、初心者という立場を何度も経験しました。
自分の無知さに何回も触れ、自分が正しいと思っていたことが実は間違っていたということに気づく体験をしたことで、プロジェクトに生かすことのできる思考の材料をたくさん手に入れることができたと思います。

― NOMADO PROJECTは社会の壁に穴をあける社会活動です。自分自身が壊したい社会の壁は何ですか?その結果、どんな社会になることを望んでいますか?
無知・無関心の壁ですね。自分の圧倒的な好奇心からきているのかもしれませんが、「知らないことすら知らない」という状態の壁を壊していきたいです。

世界には、知らないことに直面した瞬間に勉強し調べる人もいれば、知らないことについては興味を持たない人もいます。そういう根本的な好奇心の溝を埋めたいんです。

自分の視点からしか世の中を見なければ平面的な世界にしか映りませんが、他者への好奇心、世界への好奇心を高めて、自分と異なる視点を理解し、多面的な見方をすれば、解像度と次元の高い、詳細な世界が見れるようになります。そういう世界を作っていきたいですね。

誰かが気に食わないと思うのは、相手をよく知らないから。
相手に興味を持って深く知ろうとすれば、協力関係が生まれやすい環境になっていく。協力の連鎖が生まれる社会になる。
そういう作用が好奇心にはあると思っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。わたしたちの活動に興味を持っていただいた方とコラボレーターとして活動していきたいと思っています。お気軽にご連絡ください!


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