生きるぼくら、原田マハ【今週の一冊】

「自然と、命と、自分たちと。みんな引っくるめて、生きるぼくら。そんな気分になるんだ。」

おはようございます、エミです。今日は、山本周五郎賞を受賞した作家 原田マハさんの小説『生きるぼくら』を紹介します!


先日帰省した際に行った函館 蔦屋書店。

「大人の方へ向けた生活提案の場」というコンセプトの代官山蔦屋の意志を継ぎ、全国展開する第一号としてつくられたお店です。

これまで函館の書店にはなかった多種多様な、世界を広げてくれる書籍があることはもちろん、いろんなイベントが開かれたり、お茶を飲みながら本をゆっくり選べたり、生活の木などセンスのいいショップがあったり、

空間まるごと素敵な場所です。


そこでたまたま目に飛び込んでき

「この本を読むと、元気が出て、生きていこうと、思えます。きっと」

本の帯に書かれた落語家 桂南光の一言に魅かれ、『生きるぼくら』を手にとりました。


「生きるぼくら」ってどんな話?


主人公は、両親の離婚・学校でのいじめからひきこもりになった24歳の麻生人生。

頼りだった母が突然いなくなり、残された数枚の年賀状の束。

「もう一度会えますように。私の命が、あるうちに」

子どものころ大好きだったマーサおばあちゃんからの年賀状。マーサおばあちゃんが余命数ヶ月?

年賀状に書かれていた言葉に動かされ、4年ぶりに外に出た人生。

祖母のいる蓼科(たてしな)へ向かい、そこで待ち受けていた予想を覆す状況。

様々な人の温もりにふれ、「かっこいい大人」に出会い、マーサおばあちゃんの「特別な米づくり」に携わり、大きく人生が変わっていくー。


離婚、いじめ、引きこもり、認知症・・・今の時代に起きているいろいろな問題が取り上げられていますが、深刻に重く暗くなるのではなく、明るいタッチで描かれ、やさしさと温かさに包まれながら読み進めることができました。



自然の田んぼが教えてくれる、生きる力


物語のキーになる「マーサおばあちゃんの自然の田んぼ」。

耕やさない、肥料を施さない、農薬を撒かない

自然農法で行われる米づくりなのです。

この「自然の田んぼ」がどのように作られるか、その様子が詳細に描かれていて、

また、マーサおばあちゃんの米作りへの視線がとても温かく、話す言葉一つ一つがとても魅力的で、どんどん惹きこまれていきます。

「お米の力を信じてあげるのよ。」

「お米の生きる力、生きることをやめない力を信じる。そして、冬から春、夏から秋へと、四季を通してお米につき合い、その生長を助け、見守る。

お米の力を信じること。すなわち、自然の力を信じること。

だから、文明の利器はできるだけ使わずに、お米につき合う。使うのは、人間の手だけにして。

なぜなら人の手は、生き物の手。

人の力は、自然の力の一部なのだから。」



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