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2021年7月よりサイボウズ新卒採用チームリーダーを引き継ぎます

 本日、6月30日で2021年も上半期が終わりますね。それと同時に綱嶋も、サイボウズの新卒採用チームリーダーとしての役割を終えます。明日、7月1日からはリーダーの役割を、信頼する後輩であるみのりん(@r10_ymmy)に引き継ぎます。上半期の終わりということもありちょうどよい機会なので、かんたんに振り返ってみようと思います。

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 2019年の10月。3年目の秋から、先代の庭屋さん(@kazu_niwaya)に代わってリーダーを務めました。当時の状況で言うと、庭屋さんが採用業務以外に新たなチャレンジを始めるということ、また、年次的に1つ上の先輩が他部署に異動することが決まっていて、自然と打席が回ってきたという形。受けない理由はなかったなーと記憶しています。

 新卒採用チームはどんなミッションを生きるのか。どんな理想を達成したいのか。そのためにどんなチームでありたいのか。そんなことを模索しながら、時にメンバー同士で話し合いながら歩んできた1年9か月。2019~2020年は、本業ではチームリーダーとしての役割を果たしながら、複業ではコーチングの仕事も波に乗っており、双方シナジーがあったと感じています。

 2020年の頭から思い返すと、採用の形もグイッと変わった1年半でした。もともと、自社開発のプロダクト(kintone、Garoon、メールワイズ)で盛んに情報共有をしていた採用チームは、採用のオンライン化にもスムースに対応。21新卒、22新卒の内定者からは「サイボウズだけ、とにかく合格連絡が早くて驚いた」とのお声をいただくことも。

 スピーディな情報共有でチームワークあふれる組織のあり方を体現する。まさに、サイボウズの創りたい世界観を、仕事を通じながら候補者の学生さんに対してお伝えできていたのかな、と思うとうれしいものです。

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 ちょっとだけ脱線して、採用というお仕事の面白さについて書いてみます。

 採用は会社の顔。候補者が自社のことを初めて知り、興味を持ち、一緒に働いてみたいと行動に起こしてくださる、その瞬間に立ち会うお仕事です。採用活動を通じてたくさんの方々との接点を持ちますが、その一つひとつのタッチポイントで「その会社らしさ」を感じていただけることこそが大切なのだな、という学びがあります。なぜか。

 少子化に伴い、労働生産年齢人口は減少の一途をたどる中で、企業の人材獲得競争は過熱を極めています。企業が一方的に候補者を選ぶ側に立つ時代は終わりを迎え、企業と候補者の相互理解がいかになされるか、ということが大切になってくるのでしょう。

 そんなときに、最後の最後で自社を選んでいただけるかどうかは、採用活動全体のプロセスを通じて、その会社らしさを体験いただけるか? ということにもかかってくるのだと思います。平たく言えば「Candidate Experience の向上」でしょうか。横文字はすぐわかった気になっちゃうので、社内ではほとんどこの言葉は使われませんでした。ですが、採用に携わるメンバー一同、無意識のうちに大切にしていたのは、採用活動全体を貫く「サイボウズらしさ」であると感じます。

 採用担当のみならず、採用オペレーション担当のみなさんや、ふだん選考活動にご協力くださる面接官や各部署のみなさん、また、弊社の採用活動をあの手この手でご支援くださる採用パートナー企業のみなさまがいてくださるからこその活動だなぁと、改めて感謝を感じます。

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 ただ、うまく行ったことばかりではありませんでした。リモートワークが主流となる中で、従来のようなリアルでのコミュニケーションが取れず、また元来の責任感の強さ、ひとりで頑張ってしまう性格も重なり、おまけに複業の割合も大きく膨らんで、心身ともに体調を崩した2020年10月。

 こんなnoteも書きまして、多くの励ましや共感のお言葉をいただきました。おかげさまで今は、忙しい中でも生き生きと過ごせています。

 この大切な経験から学んだこととしては、チームはひとりのものじゃなく、メンバーみんなで創っていくものなんだな、ということ。メンバーの皆さんから心配され「つなしさん、少しは私たちを頼ってくださいよ」と言われ、うれし恥ずかし、ちょっと目頭も熱くなりながら、少しずつ自分の持ち物を手放していく。省みると、ここ直近の半年間はゆっくりと時間をかけながら、そんな自分に出逢っていく期間でした。

 そういう点では、強がるゆえの脆さがあるようなリーダーでしたが、支えてくださったメンバーのみなさんに、心から感謝しています。本当にありがとうございました。

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 過去から現在へと振り返りを進めた今、未来を見据えて、このnoteを終えていこうと思います。近年のサイボウズの最重要課題のひとつには採用があると、自分は捉えています。チームワークあふれる社会を創るためには、もっとたくさんの仲間が必要です。採用チームの挑戦もまだまだ道半ば。各部署各チームのみなさんのご協力もいただきながら、新しい仲間を迎える活動を引き続き、取り組んでいきたいと思います。

 ちなみに「採用する人を採用したい」という切なる願いも……!サイボウズの採用チームで一緒に働きたいという方がいらっしゃれば、ぜひお気軽にご連絡ください。ぜひお話しましょう!

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 ちなみに今後の綱嶋の仕事ですが、引き続き新卒採用チームには所属をしながら、人事本部採用育成部内の「成長支援チーム」の活動割合も増やしていきます。

 2017年に新卒入社して以来、最初の配属から新卒採用チームで、ここまでおよそ4年ほど採用メインで関わってきました。ここからは採用に加え、新しく入社されるメンバーに対しての継続的かつ効果的なオンボーディングの取り組みや、メンバーの成長を支援する仕組みづくり、その他周辺のことをやっていきたいと考えています。リーダーの役割も後輩に引き継ぐことで、全体としてのチーム力底上げにつながれば、との想いがあります。

 複業で続けているコーチングも、チームワークよい組織を創るために何かしら活かされる部分があるのではと感じているので、そのあたりの探求と表現も模索していきたいと考えています。

 上期の最終日にちょっとした振り返りの意図も兼ねて。ここまでお読みいただきありがとうございました。

頂戴したサポートは、私からのサポートを通じてまた別のだれかへと巡っていきます。