見出し画像

言語学的にマニアックな髪型のプロンプト(Pigtail Braids hairstyle(きつく結んだ三つ編み))(「ツインテール」の英語のややこしい語源)

かなり、言語学的にマニアックな髪型のプロンプトを発見したので、細かい解説を書いていきます。

<言語学的にマニアックな髪型のプロンプト>
(Pigtail Braids hairstyle(きつく結んだ三つ編み))

この画像のような状態が、欧米の「Pigtail Braids」という髪型のようです。

(どういう経緯で、このプロンプトにまで辿り着く事になったのか)
もともと、自分は、「ツインテール」の女の子の画像を出力しようとしていて、(twintails)というプロンプトで普通に出るのだが、何か、イメージが違くて、自分が出力したかったのは、どうも、「ツーサイドアップ(two side up)」寄りではないのか?とかやっていたのですが、微妙な感じが違って、イメージ通りにならなかった。
それで、「あれ?ツインテールの短いやつは何だっけ?ツーサイドアップか?ピッグテール(Pigtail)か?」
とやっていたのですが、「ああ、そういえば、「ツインテール」は和製英語だから、英語で、「ツインテール」を何と呼ぶのか?」と調べていたら、「Pigtail」が、「ツインテール」の事だと書いてあった。
それで、「あれ?ピッグテール(Pigtail)って、日本のアニメだと、幼女のもの凄く小さい、ツインテール的なやつだよな」と思って、

・画像検索の方で、外国の人達が、「Pigtail」を、どのような髪型をさして言っているのか?を調べてみた所、「全然バラバラの髪型を全部、外国人は、「Pigtail」と呼んでいて、日本のアニメの髪型だと、
・ツインテール
・ピッグテール(Pigtail)
・おさげ髪
・三つ編み
の全部のどれでも、「Pigtail」と呼んで正しいようです」

「何で?こんなに、普通の画像検索の方で、外国の人達が、「Pigtail」を、もの凄くいろいろな髪型の種類の意味で言っているのか?」について、自分は、中の人が辞典の校正をしている辞典学者なので、興味を持って調べる事になった。

この外国人の方が言っている本来の英語の「Pigtail」の定義の方を、下の(<wikipedia(英語版)>Pigtail)を読んだら、かなりややこしい語源の事態が発生してしまっている事がわかりました。

(<wikipedia(英語版)>Pigtail)
https://en.wikipedia.org/wiki/Pigtail

『(元の英語の記事を整理し直して自分が書いた説明)
現在、私達、英語圏の人々が、日本で「ツインテール」と呼ばれている髪型が含まれる範疇の髪型の英語の単語として、「Pigtail」と呼んでいますが、

もともと、「Pigtail」という単語は、髪型を言い表す単語ではなく、「噛みタバコのひねりを表すために 17 世紀にアメリカ植民地で英語に登場しました。タバコを加工するステップの 1 つは、数枚の葉をねじってコンパクトな束を形成し、その後硬化 (喫煙の有無にかかわらず乾燥) することでした。「Pigtail」という用語は、ねじれた豚の尻尾に似ていることに基づいて束に適用されました。」
17 世紀後半から 19 世紀にかけて、この用語は編み込み (イギリスの用語では「三つ編み」) のヘアスタイルに適用されるようになりました。
語源のスタート地点では、民族的な髪型の「かなりきつく結んだ三つ編み」のような髪型を当時は、「Pigtail」と呼んでいた。

・要するに、最初の「Pigtail」の髪型が意味していたのは、「(「ねじれた豚の尻尾に似ている」を語源にした「噛みタバコのひねりを表す」ような髪型の意味だったので)ねじってある三つ編み」の意味だった。

現代の英語の辞書のほとんどは依然として「Pigtail」を単一のきつめの三つ編みと定義しています。しかし、英語圏の多くの話者は、編み込んでいるかどうかに関係なく、頭の両側にある 2 つの対称的な髪の束を表すためにこの用語を使用していて、「口語」の多くの人々がイメージする意味合いと、古い辞典との意味合いに、大幅な意味の違いが生じている問題が発生している。

(「Pigtail」の髪型のヘアアレンジ)
この「Pigtail」の髪型に分類されるヘアアレンジについては、多種多様に及び、三つ編みにしたり、まっすぐにしたり、ビーズをつけたり、リボンをつけたり、お団子にしたり、フィッシュテール(フィッシュボーン)にしたり、さらにはフレンチブレイドにしたりすることもあります。おさげは、人の頭のさまざまな部分(高い位置、低い位置、または横)に配置できます。

私達英語圏の人々は、主に、幼い子供の「Pigtail」のヘアアレンジについて、「bunch(房(ふさ))」にしたり、「bun(おだんご状に髪をする)」事があります。

<「お団子頭」に関する違う文化>
中国の一部の地域では、伝統文化でおさげの着用が少女の婚姻状況と関連付けられていました。若い未婚の中国人の女の子は、将来の夫に自分が利用できることを示すために、頭の両側に髪を2つお団子、つまり髪の束で結ぶことがよくありました。このスタイルのおさげは「ox horns(牛の角)」と呼ばれることもあります。しかし、この少女が結婚するときは、2 つのおさげ、つまりおだんごが 1 つだけになり、彼女の結婚を示します。

「Queue」と呼ばれる満州およびその後の清朝時代の男性の髪形は、誤っておさげと表現されることがあります。

(日本のアニメ文化では)
日本のアニメ文化では、主に、「初音ミク」のような髪型の事を、「ツインテール」、「ツインテ」と呼びます。
「ツインテール」の人気のあるバリエーションは、おだんごヘアスタイル(セーラームーンの髪型)です。このヘアスタイルでは、各ポニーテールを根元の周りに部分的に巻き付けて小さなお団子を形成し、そこから残りの長さを自由に垂らします。
インドの女子学生は髪を長い三つ編みにし、それぞれの三つ編みの端を輪にして赤いリボンで根元に留めるのが習慣です。』

という感じのイメージが、英語圏の人達の「Pigtail」のイメージなので、画像検索で、「Pigtail」で検索すると、あまりにも、大量の髪型が出てくる原因は、ここにあるようです。

要するに、外国人は、次のような髪型を「Pigtail」と呼んでいて、あまり区別しておらず、日本のアニメの髪型だと、
・ツインテール
・ピッグテール(Pigtail)
・おさげ髪
・三つ編み
は、全部、「Pigtail」で区別していない。

それで、
・「Pigtail Braids」のように、「Braids(三つ編み)」を指定すると、本来の語源の方の最初のスタートとなっている髪型の民族的な「きつく結んだ三つ編み」という、少し固そうな雰囲気の三つ編みの髪型の画像として出力できるようです。

また、「日本のアニメ業界の髪型の言い方」ですでに認知が広く進んでいる事から、髪型を指示する英単語に加えて、「anime」と、プロンプトに追加指定する事で、この外国人が思っている「Pigtail」の髪型のイメージのたくさんの種類の髪型として、ぶれて髪型が出力される事は少なくなって、日本のアニメの次のような髪型で安定して出力できるようです。

(「anime」と、プロンプトに追加指定する)
・ツインテール(twintails)(「初音ミク」のような髪型)
・ピッグテール(Pigtail)(日本のアニメの幼女に多い、短いツインテールみたいなやつ)
・おさげ髪(Braids とか twin braidなど)
・三つ編み(Braids とか twin braidなど)

ただ、画像生成AIは、「内部のビッグデータ学習量の統計的な多数決」で結果が決まるようで、最近では、「ポニーテール(ponytail)」というプロンプトなのに、普通に、「ツインテール」の髪型の画像ばかり出るなど、少しおかしくなってきている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?