山小屋からビジネスホテルへ
山小屋から下りまして、しばらくの間東京に行ったり大阪に行ったり実家に帰省したりとフラフラしていましたが、そろそろ働かないとヤバいぞ!
ということで松本市内のビジネスホテルのフロントの求人に応募して無事に職を得ました。
山からはだいぶ離れ、駅近のホテルと環境は大きく変わりましたが、仕事中に北アルプスを眺めることができる私にとっては嬉しい職場です。
そして山小屋でのTシャツと頭に手ぬぐいという姿から、毎日スーツを身にまとい整髪する生活になりました。
普段からあまりスーツを着る機会がないので、スーツに着られている感じさえしています。
ビジネスホテルでも手拭い巻いて接客したいなんて思いますが… さすがに雰囲気に合わないでしょうか。
毎年冬の時期は、例年であれば出稼ぎで住み込みの仕事をしています。
住み込みをしたほうが給料も良く、光熱費や食費が含まれていることが多いのでお金は貯まるのです。
しかし寮の台所やトイレが共同であったり、
早番・遅番の違いで物音に気を遣ったりしなければいけないことに最近疲れてしまって、
今年の冬は自宅から通える場所にしようと思ったことが松本で仕事探しをした理由です。
それを言うなら山小屋なんて常に共同生活やんけ!というところですが、
山小屋は同僚との距離感が近すぎて意識して気を使わないため、他の住み込みとは少し感覚が異なります。
家族には意識して気を使わないのと同じような感じでしょうか。
そんなわけで地元松本で宿で探した時に、今回は久しぶりにフロントの仕事をしたいと思いビジネスホテルにしてみました。
私がこれまで働いてきた宿は、旅館やリゾートホテルといった観光をメインとした宿であったためビジネス利用のお客様と対面するのは初めて。
またどうしても料飲の仕事がメインになるので、フロントに立つこと自体も久しぶりです。
ビジネスホテルはチェックイン、チェックアウト、宿泊予約の受付が業務の大部分を占めます。そして少ないスタッフ数で多くのお客様の対応をするためスピードも求められます。私が以前働いていた旅館の4倍の部屋数ですが清掃スタッフ含めても人数は1/3程度です。
これまでとは全く異なる環境で働き始めてまだ僅かですが、早くも色々な気づきがあって新鮮です。
例えばとにかく電話がよく鳴るということ
旅館や観光系のホテルは接客に集中するため、予約の電話は予約専用のダイヤルや事務所にまわす施設が多く、
これまで予約業務に携わったことがほとんど無かったのですが、ビジネスホテルはフロントに立ちながら予約を受けます。
個人的に今はネット予約がほとんどだと思っていましたが、実際には電話予約も多い印象。チェックインで忙しかろうが容赦なく電話が入ります。
そしてお客様のチェックイン時間が遅いです。
旅館ですとチェックイン時間のピークは概ね15〜16時過ぎまで。ほとんどのお客様は早くきて館内でゆっくり過ごします。
夕食もあるので遅いお客様でも到着は17時くらいでしょうか。それでも着かなければ夕食の兼ね合いもあってお客様に電話を入れていました。
ちなみに山小屋は日にもよりますが、
12時過ぎくらいからチェックインが始まり、到着の遅いお客様には16時くらいに電話をかけていました。
さてビジネスホテルは、というと土日こそは観光目的のお客様で全体的に到着は早いものの、平日は21時過ぎは当たり前。
日付をまたぐお客様もいらっしゃいます。
中には27時到着予定という方も。
私は世間一般の仕事に着いたことが無いので、日付をまたいだ後にホテルにチェックインするのは常識なのかもしれませんが、それがとても新鮮で。
27時といえば山小屋では起床時間でした。
そのほか全国旅行支援が案の定業務を複雑化させていることや、ビジネスホテルの清掃事情など色々と学びがあったのでまた追々書いていきたいと思います。
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