つら美

不妊治療を卒業して子育て中。 9時から17時半まで働く正社員ワーカー。 不妊治療はこの…

つら美

不妊治療を卒業して子育て中。 9時から17時半まで働く正社員ワーカー。 不妊治療はこの世の地獄。

マガジン

  • 私の不妊治療

    不妊治療〜出産までを綴った個人の体験記です。 不妊治療をされている方はもちろん、これから始める方、不妊治療について知らない方にも読んで頂けると実態が分かるかもしれません。

最近の記事

私の不妊治療2nd①「スクリーニング」

二人目不妊治療を再開しました。 最初は凍結卵の移植だけで終わらせようと決意していたのに、 再開した理由。 それはとても単純なもので。 まず前提として二人目が欲しいという気持ちが強いのはもちろんのこと。今いる息子に弟や妹がいる楽しさも教えてあげたいし。 でもそれとは別に3つ、心を動かす出来事がありました。 1つ目は姉の妊娠。 私は3人姉妹なのですが、2人の姉がいずれも3人の子供の母親に。 やはり不妊治療なく妊娠できるというのはとても羨ましい。 私にとってそれは叶わないものだ

    • お引き取りください

      実はまだ許してない。 不妊患者を見下して嘲笑した人のこと。 あたかも自分は一般的な、良識の有る人間だと示す文言を並べ それでいて不妊でない自分は優位な立場にあって、不妊患者を馬鹿にすることは何ら問題のない行為のように。 私からすれば、そういった人間の方がよっぽど醜い。 不妊症を患い、心身を傷め、自暴自棄になって人を憎み蔑んでしまう人間より、 何も失っていないのに、何の被害もこうむっていないのに、 ただ苦しむ人間を嘲る人間の方が、何倍も、ずっとずっと、醜い。 不妊治療は辛

      • 私の不妊治療外伝「2人目不妊治療」

        2人目不妊治療をしました。 そして、終わりました。 本当に本当にあっけなかった。 始める決心も、通院の悩みも、結果も、一瞬で過ぎ去っていってしまった。 凍結卵は3つありました。 前核期胚が2つと、 胚盤胞と呼ぶには心もとないグレードの胚が1つ。 一応保険適用移植も視野に入れて、とりあえずは先生の話を聞こうと、 子供を母に預けて二人でクリニックに行きました。 それが7月上旬の話。 ある程度予想はしていたけれど、先生に勧められたのは前回同様の2段階移植。 保険適用はなく、

        • 心のよりどころ

          不妊治療を卒業して2年半。 この間にたくさんの幸せを手にして、多くの情報を手にして、生活が目まぐるしく変わり、時間に追われ…そして失ったものもある。 私の中に、「自分の子供を一生抱けないかもしれない」という考えは、もうない。 あの時の不安も絶望も、身につけた知識も、薄れていく… 今となっては当たり前となった日常に飲み込まれてしまった。 良いこと、のはずだけど、少し落ち着かない。 あの時何を心のよりどころにして、何をどう考え、どうやって困難に向き合っていたのか。 それは紛れ

        私の不妊治療2nd①「スクリーニング」

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        • 私の不妊治療
          27本

        記事

          女性のキャリアと妊娠出産家事育児

          こんにちは。とある中小企業の正社員です。 子供が1歳。4月から仕事復帰。 元々はもちろんフルタイムで働いていたけれど、 復帰後は6時間の時短勤務。 よくある状況ですね。 よくある状況。ありふれた光景。 でも私にとっては初めての体験。 多くの人が当たり前にやってきた事なのに、私は不満だらけ。 なんでこれが令和の時代のスタンダードなのか 考え始めるとイライラして仕方がない。 産休。仕事から離れるのは母親の役割。 実際に身体を傷めて出産するのは母親なので産休は仕方がない。 育

          女性のキャリアと妊娠出産家事育児

          私の育児奮闘記#6「夢にまで見た」

          ある快晴の日、大阪府豊中市の服部緑地に行きました。 すぐ隣を新御堂筋が走り、新御堂筋は中央環状線に繋がっているので、大阪府内アクセスしやすい公園です。(もちろん渋滞が発生することも多いですが…) 大阪北部には太陽の塔で有名な万博記念公園もありますが、入園料がかかります… 服部緑地は無料でいいですね。 と言ってもこの日服部緑地へ足を運んだのは 姉家族がそこにいると連絡を受けたから。 就学前の子供が男女1人ずついる姉。朝から服部緑地で遊んでいるとのこと。 天気も良いし行こうかな

          私の育児奮闘記#6「夢にまで見た」

          産休・育休中のリスキリング!?

          お久しぶりです。 最近なかなか書くネタがなかったのですが、衝撃的なニュースを目にしたので書きます。 既に大炎上中です。 自民党の大家という人が参院本会議で「産休・育休中のリスキリングでスキルを身につけたり学位を取ったりする人を支援できれば、キャリアアップが可能になることも考えられる」と言い出し、 岸田首相が「育児中など様々な状況にあっても主体的に学び直しに取り組む人々をしっかりと後押ししていく」と答えたっていうトンデモ話。 これ、”賃金上昇のため““産休育休がキャリアにと

          産休・育休中のリスキリング!?

          不妊治療の苦しみを。

          もうすぐ息子が1歳になります。 先月から数歩歩くことはあったのですが、ここ1週間ほどで歩行がとっても安定し、十数歩以上てくてく歩くことが増えました。 ファーストシューズを買わないと。 1歳になったら初めての家族旅行。淡路島へ。 まだまだ昼寝時間が必要だけれど、楽しめるかな。 2年前の今頃は、まだ移植前。 卵巣過剰刺激症候群によって10日間入院し、退院したところ。 思えば2年前の今頃も、淡路島に行くつもりにしてたんだったな。 でも入院中水がたまった肺は退院後もすぐにはよくなら

          不妊治療の苦しみを。

          私の育児奮闘記#5「ベビーフード研究」

          私は料理が好きじゃない。 苦手とは言いません。味音痴でもないのでレシピ通りに作って失敗、ということはあまりないです。 ただ普段やらないで済むならやりたくない、つまり経験値がないので、手際効率は今でもかなり悪いと思います。 一番面倒なのは献立を考えること。 ぶっちゃけ私は納豆ご飯とみそ汁という献立でも3食カレーでもいいのですが、栄養が偏るし、夫はそういうわけにはいかない… けれども残念ながら夫も同じく料理好きではないので、結婚後1年経った頃からずっと宅食を頼んでいます。 もち

          私の育児奮闘記#5「ベビーフード研究」

          選挙ってやつ

          投票日が近づいています。 当日に行けるかわからないので期日前投票してきました。 去年の衆議院選挙は行けなかったんです。 投票日当日は出産予定日直後…ということで、期日前=予定日間近でいつ破水してもおかしくなかったため…。 郵送投票の対象じゃないんですよね、臨月妊婦の投票ハードル高い。 でも恥ずかしながら、投票に行きたいと思ったのは去年が何年振りかのことでした。 私を変えたのは、アベノマスク(笑) 正直、とち狂った人間しか思いつかないようなとんでもない愚策だと思いました。

          選挙ってやつ

          帝王切開と自然分娩と無痛分娩

          色々論争が絶えない話題。 そもそも、心身の負担は産婦本人しか負わないので他人が口出すことではないのだけど。 何が正しい、楽をするな、愛情が云々って、何様のつもりで言っているのだろうね? 私は自然分娩だった。 いざというときには無痛に出来る、という選択肢がとれる病院が近くにあればそうしてただろうけど、なくて。 でも最初から無痛にするつもりもなくて。 痛みに強いわけでは決してないのだけど… 「子を産む痛み」を経験してみたかったから。 世の中のイメージとして、出産って美化され

          帝王切開と自然分娩と無痛分娩

          私の育児奮闘記#4「睡眠不足」

          息子は良く寝る子でした。 退院してすぐは3時間おきの授乳が必要… と覚悟して挑んだ育児生活。 でも息子は3時間おきに目を覚ますことはありませんでした。 アラームをかけて寝るものの、アラームが鳴っても息子は眠ったまま… もう少し良いかな、と思っていたら1時間寝てしまった、ということを繰り返したもの。 しかしその事を健診で相談すると、大きく生まれたこともあって、 「本人が空腹で泣くまで寝かせてもいい」ということに。 それ以後深夜に起きるのはたったの1回、という日々が続きました。

          私の育児奮闘記#4「睡眠不足」

          私の育児奮闘記#3「キミと私の幸せは」

          久しぶりの投稿です。 なにやら色々試行錯誤している間に時間が過ぎていき、なかなか書く時間がありませんでした。 3月31日。 去年のこの日は最後に不妊専門クリニックに行った日です。 あれから1年、今は横にふてくされた顔をしてこちらを見ている息子がいます。 今週末で生後5か月です。 今でこそ喃語をあれこれしゃべり、先日から頻繁に「だーっだーっ!」と声をあげるようになりましたが、 もちろん新生児期から生後2か月くらいはそんなことなく…。 平均より早く笑顔を見せてくれるようにはな

          私の育児奮闘記#3「キミと私の幸せは」

          私の育児奮闘記#2「自分の体調」

          妊娠中、比較的健康だったと自負しているのですが、 そんな私も後期に差し掛かると、多くの体調不良に悩まされるようになっていました。 肋骨が痛い、腰が痛い…朝方になるとその痛みで起き、寝返りも打てなければ二度寝することもできない。 トイレが近すぎて夜中に何度も起きるのも相まって、一度起きたら胃がムカムカしてやっぱり寝付けない、など。 でも出産すれば全部治ると思っていました。 だって姉もそう言っていたし。 でも私の苦しみは一部、産後にさらに酷くなって襲い掛かってきました。

          私の育児奮闘記#2「自分の体調」

          私の育児奮闘記#1「新生児」

          不妊治療シリーズが終わりまして、これからは育児奮闘記と題した駄文を公開していきます。 姪っ子甥っ子があわせて5人いる私、姉達の育児は見てきたのですが、自分が育児をするのは当然初めて。 不安いっぱいの日々です。 先輩方の励まし頂けると嬉しいです。。 3600gで生まれた息子は生後16日にして4200gを突破し、生後1ヶ月の子とほぼ同サイズになったようです。 ミルクも母乳もよく飲む、そしてなかなか寝ない… ギャンギャン泣く声がもはや恐怖…というわけではないのですが、そのパワ

          私の育児奮闘記#1「新生児」

          私の不妊治療最終回「キミの人生の始まり」

          私たち夫婦が結婚したのは、2018年2月でした。 同年7月に挙式、12月に新婚旅行で念願のフランスへ。 たくさんのことを経験し、充実した年でした。 その年にママが30歳を迎えたこともあって、子供はすぐにでも欲しいと考えていました。 普通なら半年~1年程で妊娠できるらしいから、2019年の終わりには、妊婦さんになっているはずでした。 だけどママのお腹にキミの命が宿ったのは、2021年2月のこと。 それまでの2年間はとても長く、苦しい日々でした。 私たち夫婦が経験した”不妊治

          私の不妊治療最終回「キミの人生の始まり」