母と、わたし


娘が生後4カ月を迎えるのを目前に、発熱した。




わたしが。



何の前触れもなく、朝方に急な寒気に襲われ、関節も痛いし、なんだかおかしいと思って熱を測ったら微熱。
みるみるうちに熱は上がった。

親の欲目かもしれないが、娘はそれを察知していたと思う。
いつもより優しい喃語で、あーとかうーとかわたしに話しかけていたし、お昼寝の寝かしつけはほとんどせずに、ひとりで勝手に寝てくれた。
泣くこともいつもより少なかったし、いつもよりにこにことわたしを見つめてくれた。
あー、わたし心配されてるなと思った。

そして、熱に浮かされながらふと思った。
わたしも赤子の頃は、こんなふうに母を見つめていたのだろうかと。


ずっと、わたしは母が苦手だ。
なんとなく、合わない。
わたしよりも、妹の方がかわいいのだろうなと小さい頃からよく思っていた。
自分が母を好きだなんて考えたこともないくらい、母のことが苦手だと今日まで思い込んでいた。

でも、わたしにもこんなふうに、母親のことをにこにこと嬉しそうに見つめていた日々があったのだろうか。

ずっと母を好きになれないと思っていたけど、わたしの記憶にないところで、わたしも母が大好きだったのかもしれないと思ったら、熱のせいかもしれないが、泣けた。
わたしが母を大好きだと思って見つめていたとしたら、母はそれを受け止めていてくれたのだろうか。
いつか聞いてみたい気も、聞いてみたくない気もする。




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