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ふみさんの詩集『天意さん詩集』レビュー(全1953文字)

☆本文のまえに

こんにちは。お世話になっております。
つるです。

ヘッダー画像に、
みんなのフォトギャラリーより
お借りしています。
クリエイターは、すみれさんです。

今回の記事は、
noter ふみさんが、
Kindle で出版なさった詩集、
『天意さん詩集』の
私、つるに寄りますレビューを
書かせていただきます。

あとがきにて、
リンク先を記しておきます。
まずは、本文へ。


☆本文


『天意さん詩集』

著 ふみ(敬称略)

レビュー  つる




私は、詩、あるいは詩集を読むことの
勉強中だ。

詩もまた、言葉によって成されるもの
かもしれないけれども、
その他の要素も多分に含むと
感じている。

『天意さん詩集』。
ふみさんによって詠まれた
詩集です。

最初の詩、
『あめつちのあいだに』の1ページ目で、
私のパソコンの画面は止まったままだ。

いや、ひと通り流し読みはしたのだけど、
このレビューを書くに当たって、
この1ページ目で、
豊かな言葉の世界に遊んでいるのだった。

1行目からしてこうだ。

そのこころは 計画通りに 何かを つくる

自分が詩を読むときの気持ちを言ったら
どうだろう。
その詩にひれ伏して、読むことにするのか、
あるいは作者の自我に抗いつつも
読み進めるものだろうか。
言葉の自由を楽しみながら、
意味と音感の中途半端の間(はざま)に
心身を置いて、ページをめくるだろうか。

およそ哲学的なものとも言える部分も
あるからか、いまだにこうして書きながら、
1ページ目から動けないでいるのである。

ふみさんのこの詩集には、
自然物の出て来ることが多い。
それだけ、提示された言葉から、
いちいちイメージを広げてしまうので、
読み進め難い思いがする。

起承転結のある文章とは、かなり、多分
違うものなのだろう。

言葉の意味を理解しながら
読み進めるもので無いと気づいた時、
2ページ目へとめくる勇気が
湧いて来たのだった。

作者の気持ちをないがしろに
したくなかったし、
分からないままに読み進めるのは、
作者に対して失礼だと思ったから
だったのだが。

あるいは、
どんなページからでも、ひらいて
拾い読みするのでも面白く、
その詩を充分に感受していることに
なるのかも知れない。

2ページ目で、1つ目の詩が終わって
いた。
短い詩だが、最後の行、

ほっかほか

まさにそんな、漠然としたイメージが
合致する私の感想だった。

言葉の持つぬくもりを端的に表していると
思った。

私は、冷静に、客観的に
この詩集に対してのレビューは出来ない。

2作目、『収穫祭』。
1ページだけの短い詩だ。

作者のふみさんとは、
それなりに付き合いの長くなっているお人
なので、身内のような心地で、つまりは、
赤の他人さまが読まれるよりは、
はなから、より親近感を持って
読むのであった。
だから、レビューには成し得にくい。

ここで改めて、
詩というものに対する姿勢を思う。
ひょっとすると、
詩人という生き物は、読者にとって、
始めから仲間であるのかもしれない、
ということだった。

そう思うと、どの詩人の詩に対しても、
親しみをもって、接して読むことが
できるのかもしれない。

いい、だとか、いや、だとかはあっても、
詩人という存在に対して、
好き嫌いは、本来的には無いに
等しいのかもしれない。

でもまだ勉強中の身。
作品を読み進めてゆこう。

ひと通り読んだときに最も
気に入っていた詩、
3作目の『 Rain Drop 』。
なぜか、この詩が一番好きだ。

何作か読み進めてゆくうちに、
作者は、タイトルを
大事に付けているのではないか、
という思いに至った。

およそ詩集の8割方を読んだ時点で、
この作者の持つと信じる、
『寄り添い』という言葉、気持ちが
私の頭に浮かんだのだった。

1つの行で、一旦止まった。

歩くたびに「ありがとう」て鳴る

この言葉感覚から私が想うのは、
先ほど申し上げた、『寄り添い』、だ。
切なさも伴おう。
惹かれる瞬間だった。

あとがきを読み終えて、
私は本を閉じた。

この詩を読む私の瞬間も誰かが生きている。

慌ただしい私の日常だけれども、
もう少し、
詩を読む、という時間を作ってもいい、
そう思ったのだった。


(おわり)




☆あとがき



『天意さん詩集』へのリンクです。
以下に。

amazon です。
https://amzn.to/3j4JRJj


ふみさんの
『天意さん詩集』出版しました
の note です
(キャンペーンは終了しています)。


最後に、ふみさんの note、ホームページです。


ふみさんとは、不思議なお方と思います。
至って不思議で、至って人間的な、
いまだ現実にはお会いしたことは
ございませんけれども、
そんな人間像を自由に想ったりも
しています。

私と言えば、
こんな文章を書くばかり。
どうぞご容赦下さりますよう、
お願い申し上げます次第です。

それでは、また。
つるでした。
みなさまのご無事と。
ご自愛の日々を。
またまた失礼いたします。

つる かく





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