見出し画像

純粋に清田育宏選手の成績だけを振り返る

5月28日、かの清田育宏選手がNPBより自由契約選手として公示されました。ご存知のとおり清田選手は、球団ルールに反する不適切な行動によって千葉ロッテマリーンズより契約解除をされていました。

今回は、不適切な行動云々や契約解除の是非はあえて置いておいて、純粋に清田選手の残してきた成績を振り返ってみましょう。特に2015年は、ベストナイン、ゴールデングラブ賞を受賞するなど大きな活躍となりましたが、昨年はどうだったのでしょうか。

2020年度の成績〜OPSはキャリア2位の成績〜

昨年度は主に左翼手として70試合に出場。同年10月6日に新型コロナウイルスに感染したことで出場選手登録を抹消されましたが、復帰後は好調で、シーズン全体でのOPSは2015年に次ぐキャリア2位の成績でした。

HR数は7本で、そのうち2020年10月23日 オリックス戦で一試合2HRを記録。

さらに、10月31日からは安田選手に代わり4番に座り、11月1日の楽天戦では、4番として初の本塁打を放ち、史上13人目の全打順本塁打を達成しています。

このように昨シーズンの終盤では、特にチームの中でも存在感を見せていました。

通算成績は?〜通算919試合の記録〜

2009年のプロ野球ドラフト会議にて、千葉ロッテマリーンズから4位指名を受け所属していたNTT東日本から入団。ルーキーイヤーの2010年から64試合に出場し、打率.290の好成績をおさめています。さらにその年のポストシーズンでの活躍はめざましく、対中日ドラゴンズとなった日本シリーズ第1戦では、吉見一起投手から長嶋茂雄以来52年ぶりとなる新人初戦本塁打を放つなどの活躍をし、全7試合にフル出場しています。

【2010年ポストシーズンでの記録】
日本シリーズ新人初戦本塁打:対中日ドラゴンズ1回戦
日本シリーズ新人選手通算最多打点:6 ※NPBタイ記録
ポストシーズン新人選手通算本塁打:3 ※NPB記録

2010年度〜2020年度の通算成績は以下のとおりです。

IsoD 四死球による出塁能力は?

その中で打率と比較すると出塁率が高く、「どのくらい四死球で出塁しているかを測る指標」であるIsoD(=出塁率-打率)を計算すると以下の数値になります。

通算IsoD = .339 - .258 = .081

IsoDは0.07~0.08であれば合格点、0.1以上であれば一流という数値といわれているので、比較的良い成績といえるでしょう。年度別のIsoDの成績は以下のとおりで、年度によっては0.9を超えている年もいくつかあります。

打撃の特徴として、右方向への鋭い打球に定評がありましたが、一方で、好不調の波があり、不振になるとなかなか活路を見いだせない傾向とも評されることもありました。そのようなイメージがあるもの、IsoD自体は比較的高いアベレージにあり、打撃に波があっても出塁という仕事自体は果たすというところが見受けられます。

まとめ

一連の騒動に関しては自分が招いた失敗で、かなりのお騒がせ人物であることは間違いありませんし、弁解の余地もないでしょう。ただ、NPBに10年間在籍し、様々な記録・成績を残したことは事実です。今後の去就は定かではないものの、あえて清田育宏選手が残した成績にフォーカスしてまとめました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?