現況など

半年に一回くらいなにか書かないと忘れてしまいそうなので。
とは言え特筆するようなことはなにもなくて、作品を振り返りつつ新作のご案内など。
まずは6/15に講談社青い鳥文庫さんから『生きのこれ! 歴死ダンジョン』という本が発売されました。http://aoitori.kodansha.co.jp/book/2022/6/9.html
自分にとっては記念碑的な本で、これまでさんざん信長様に頼った本作りをしてきましたが、その手のものでは当分の間はこれが最後のシリーズになると思います。そう言いながらすぐに出たりするかもしれませんけど。
実はこれまで歴史うんちくを扱った自分の書籍では、『否定された通説』もけっこう物語に登場していて(可能な限り但し書きで否定していますが)、歴史が成立していく過程を知る上ではそういう説の存在を覚えておいた方がいいと思う反面、子供たちはそれを事実と誤認してしまうかもしれないという懸念がずっと心に引っかかっていました。
そこで通説をなるべく排除し、現在判明している史実に近い形で物語を、と
考えたのが本作です。
途中、『児童書にエアガン(ボーイズ銃)を登場させるのは良くないかな…』と日和ろうとした僕を励ましてくれた編集さんや、多くの情報量が入るシーンを細かい作画技術で応えてくれたイラストのたもりただぢ先生のお陰で、なんとか発売に至りました。一人でも多くの子が歴史の面白さに目覚めてくれると嬉しいです。

さて、次は8月25日刊行の本。デビュー以来ずっとお世話になっているメディアワークス文庫さんから、『大奥の陰陽師』という本が出ます。https://mwbunko.com/product/322205000799.html
カバーイラストもまだ出ておりませんが、いままで自分が書いたものとは少し毛色の違う作品になると思います。
書くのにかかった時間はこれまでで一番かもしれません。愛着もひとしおですし、いい作品に仕上がったと自負しています。
物語の舞台は江戸時代大奥。こちらは史実に近い設定で登場しますが、その上で少しのファンタジーを擁した主人公が謎に挑む物語です。
是非ご期待くださいませ。



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