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パチンコは廃人製造機だと思う

私の親は、酒を呑まず、タバコも吸わず、ギャンブルもせず、とにかくモラリスティックである。しかし、娘である私はなぜか正反対だ。

日本のパチンコ人口は減少し続け、多くのパチンコ屋が潰れている。
はっきり言ってパチンコは「百害あって一利なし」である。光や音といったド派手な演出で人間の射倖心を煽り、最低でも1000円必要なのであっという間に大金が消え、しかも店はほぼどこにでもある。

最低でも1000円必要、という点が非常に痛い。よく「パチンコには上限、天井があるから競馬等よりマシ」と言う人がいるが、元々金欠気味の私にとっては最低100円から賭けられる競馬の方が遥かにマシだと思う。そして、競馬には射倖心を強く煽るようなド派手な人工的演出が存在しない。
スロットの「ジャグラー」シリーズには天井は一切存在せず、かなり凶悪だと言える。


パチンコを打っていると、店や台に催眠術をかけられたような気分になることがある。空腹感を感じないし、過去の忌まわしい出来事を思い出して自傷したくなることもない。
また、当たるか当たらないかの瀬戸際の演出はとても緊迫感に満ちているが、あの効果で「負けているのに勝っているかのような錯覚に陥る」のである。非常に、よろしくない。


私が小学校低学年の時に、母親が「パチンコなどのギャンブルはとても良くないものだ」と言っていたが、そういうことを言われた子供は自然と興味を持ってしまうのだ…まあ、何も言われなくても興味を持つ子供は多くいると思うが。

18歳の時に、ゲームセンターでパチンコとスロットをやったのが最初だった記憶がある。パチンコ屋で本物を打ったのはその少し後、19歳になる前だったと思う。

最初は勝てなかった。よく「ビギナーズラック」という言葉を聞くが、私が初めて勝ったのは確か3回目だった。最初の2回で勝てなかったのだから、それでやめておけばよかった。と思う。勝つ快感を覚えてしまうと、脳はそれに起因するドーパミンを執拗に欲するようになる。

個人的な感想だが、パチンコが人を縛る力というのは、酒やタバコのそれの比ではない。また、自分の場合、物欲が強く、刺激を好み、また退屈が大嫌いだというのもある。

そして、一番の原因は自分がADHDだということだ。
ADHDの人間には遅延報酬障害があり、長期的な利益よりも短期的なそれを選んでしまいがちな上、元々脳内にドーパミンが少なく快楽に飢えている。なので、ADHDは非常にギャンブル依存症になりやすい。


今の所、自分が生涯で負けた額は多分3、4万円だと思う。今年の7月に初めてやったので5ヶ月で4万円…つまり月平均8000円負けたことになり、かなりまずい。

「多分3、4万」と記述したが、はっきりしていないのは、アプリで収支をつけるのを一度やめてしまい、その時までのデータが消えたからである (このまま打ち続けると月平均8000円では済まず、月々の負け額が指数関数的に増えていく可能性が非常に高い)。

収支をつけるのをやめた理由は、「推し活に支障が出てきたので、自分はもう一生パチンコをしないと決意した」というものだ。9月の終わり頃に決心し、収支アプリを消した。また、YouTubeのおすすめにパチンコの動画が出てきてしまうので、アカウントも新しく作り直した。パチンコ関連の情報をとにかくシャットアウトすることにした。

そして、パチ禁には30日ほどで失敗した。その原因は、「夢」である。


折角やめていたのに、パチンコを打つ夢を見たのだ。もう最悪だ。かなり鮮明な夢だった。ものすごくやりたくなってしまった!!


それ以来、ダラダラと打ち続け、負債が大きくなっているまま今に至る。夢を見てパチ禁に失敗する自分の意思の弱さに驚愕したが、既に依存症になっているとしたらそれは意思の力でどうにかできるものではない。

最近財布に紙幣が少しでもあるとパチンコをやってしまうので、兎に角金欠が酷い。元々自分には浪費癖があり貯金が苦手なのだが、そこにパチンコなんかが入ってしまったせいで、所持金が100円未満など当たり前の状況になっている。
極度の金欠に陥るとどうなるかというと、精神状態がギスギスとしてくる。
将来的に借金もしてしまうのではないかと思うと怖くてたまらない。



廃人製造機に取り憑かれているので、切実になんとかしたいです。

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