「臘月」は蝋燭の月
12月の別名といえば「師走(しわす)」が有名だ。中学校でも高校でもそればかり習ってきた。だから、臘月(ろうげつ)という別の名前があることを知ったとき、胸が苦しくなった。
「こんなに音の響きがうつくしい呼び名があることを、これまで知らずに生きてきたなんて」と。(とか言うわりに、他の月の別名も数字と漢字とが一致しないのだけど)
もしかしたら教科書や資料には「臘月」の名前もちゃんと書かれていたのかもしれないが、たとえそうだったとしても、テストの点数を稼ぐことしか頭になかった私は、その部分も無駄なものとして切り捨ててしまったのだろう。
学ぶ楽しみを知ったのは、成人してからだったと思う。本を読み、それによって生じたわからないことや興味を持ったことを調べるうちに、気づいたらけっこうな知識が身についていた。
ずっと、「つらくて苦しいこと=学ぶこと」だと考えていたから、それが学ぶ楽しみだということに気がつくまで時間がかかった。
「学ぶこと」に話題をほとんど持っていかれてしまったけど、最後に臘月の覚え方をご紹介。
漢字は違うけれど、「臘(ろう)」から「蝋燭」をイメージし、さらにそこからクリスマスケーキに繋げてしまえばあら不思議。かんたんに12月に辿りつく。
少々乱暴だけど、覚えやすいと思います。
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