見出し画像

きたまち3rdシーズン、はじまるよ。

夫の北くんと結婚して、今日でちょうど一年になる。

二日前に結婚一周年オンラインフェスを開催したんだけど、その前夜、わたしは彼に「結婚二年目は、一緒にいる時間にメリハリを付けて、わたしはもっと自分の内にこもる時間をちゃんと作っていこうと思う」ということを伝えた。

画像1

同棲期間が長くなる度に感じていたことだった。

この一年、一緒に住んでいる期間はずっとべったりなことが多かった。北くんがひとりで外に出かけている時だけは例外だったけど、それ以外はどちらかが布団でごろごろしているともう一方がくっつきに行くし、別々に作業をしていても事あるごとに話をしたり触れ合ったりする。

北くんはその中でもある程度は自分のことをやっていたけど、わたしの方は彼の気配に意識が集中してしまって、自分の深い部分を感じ取ろうとしても集中できる時間が足りず、だらだらと過ごしてしまうことが多くなっていた。

自分の人生が前に進まないことにイライラして、何度か北くんと話し合って、その度に、『集中したい時は家にひとりにしてもらう』とか『時間を決めて話しかけないようにする』などの対策を立てて実行してみたけど、わたしも彼もつい寂しくなって、翌日には「まあ、いっか」となって終わってしまう。

画像2

それを本気で変えようと思ったのはつい数日前のこと。何だか自分のことがよくわからなくなってしまったのだ。深いところで感じていることはあっても、それを上手く言語化することができない。

わたしの場合、そういうものを言語化するためには、ひとりになってじっと自分の内側に意識を向け続ける時間が必要だ。

ひとりになって自分の中に深く潜る時間が減ったことで、日々の中で言語化する時間が減って、結果、自分でも何を思っているのかよくわからなくなってしまったのだと思う。

今までは、寂しい気持ちの方が勝ってしまって、「彼も寂しそうだし」と言い訳をして、目の前の刹那的な幸せを選択してきた。

でも、コロナの影響で同棲期間が過去最大になったこの一か月半をふり返って、ほとんど何も前に進んでいない現実を見た時に、『いつまでも甘えていないで、自分の意志を強く持って、内にこもる時間を増やしていくしかない』と思った。

北くんもそろそろ動き始めるだろうし、ずっと一緒に住み続けるわけではないけど、これからも一緒に暮らす期間はあるだろうから、その時にお互いに依存しすぎないように、ある意味での自立をしていこうと決めた。

その気持ちを北くんにも共有して、もしそれでどうしても寂しくなったらまた二人で考えようという話をした。

こんなことを考えたのは、北くんが『そろそろ結婚一周年になるから、この一年をふりかってみようと思う』で書いていたこの言葉があったから。

ただ、この一年間マチマチにとっての僕は王子様だった。
僕も王子様を勤めたつもりだった。

でも、いつまでも王子様で満足しているわけにはいかない。
王子様はいつか王様になる日を迎える。

夫婦で満たし、溢れ出した幸せの原油を世界に輸出して、幸福王にならねばならぬ。

そのためにはキタキタの力も必要だし、マチマチの力も必要。そして何よりもキタマチのパワーがあってこそそれは実現していくものだと思っている。

それぞれの時間を大切にすることで、わたしたちの内にある豊かさはこれまで以上に外側の世界にあふれ出して、現実世界をより鮮やかに彩っていく。そんな未来が見えてるから、寂しさに負けずに一歩前に進みます。

二人でじゃれ合う時間は減っても、その分、必然的に濃くなっていくだろうし、それぞれの世界で生まれたものを交換したり組み合わせたりして、もっともっと遊びの幅を広げていけたらと。

そんなわけで、きたまち3rdシーズンのはじまりです。

いつもサポートありがとうございます。 『この世界の余白』としての生をまっとうするための資金にさせていただきます。