母乳について


人は胎児の状態で生まれてくるという説もあるくらい3歳までは非常に大切な時期だと思っている。出産は一つのステージだとすると次のステージは授乳期だと思う。

勿論母乳で育てたかった。だが最初はなかなか思うようにいかず、ミルクも足しながらでも、とにかくできるだけ母乳にこだわっていた。人間を育てるのはやはり人間の乳が一番生体として合っていると思うから。この時期は動物本来に戻るといっても良いかもしれない。母乳はまず必死で赤ちゃん自身が吸う行為をしないと出てこない。顎を使うことで脳を刺激する。これが哺乳瓶のミルクだと容易に出てくるし中身も違う。免疫の効果もあるのでよほどのことがない限り諦めたくなかった。母親が何を食べたかにも影響されるので結構気を使った。そのかいあって段々出易くなったようで5人すべて母乳(時々はミルクも足した)で育てることができた。

 ただ、振り返ってみて後悔することがある。それは1人目の授乳中に次の子供が出来たときだ。どの本を見ても授乳は子宮を小さくする効果があるので出産後の母体の回復には良いが胎児には悪影響と書かれていたため、無理に断乳をしてしまった。1週間は泣かせたと思う。泣いてる子どもを見ていてこちらも泣きたくなったが胎児のためと思い急な断乳を決行したことだ。

 2人目は急な断乳をしたくなかったので計画通り断乳の儀式をしたらびっくりするくらいうまくいって1日で断乳できた。なので2歳しか離れていない3人目だが妊娠中と授乳は重ならなかった。しかし3人目の授乳中に4人目を身ごもった時はそんなに簡単にはいかなかったのでどうしようかと悩んだ。あるとき妊娠中も授乳を続けた育児書(外国の話)を見つけ私もこれだと決めて断乳は子ども自身に決めさせようと方向転換した。そしたら全く何の問題もなく出産できたし、生まれてきた赤ちゃんに対する接し方も違っていた。関係性があるのかどうかわからないが、赤ちゃんに嫉妬もせずすごく優しいのだ。専門家に言わせるとやってはいけない行為となるかもしれないが私は妊娠中でも授乳は問題無いし、そのことよりも子供自体の気持ちを優先する大切さを学んだ気がする。このことは以後の子育ての要になっている。育児で気を付けた事はまた次回。

                              


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