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樺太育ちの祖父が生まれた日に寄せて

ウクライナ侵攻が始まって、1年余りが経過した。
国の都合に振り回され、身の危険にさらされるのは、いつも一般市民だ。

祖父は樺太(からふと、現・サハリン)育ち。
ロシア兵(当時はソ連)に家や故郷を奪われ、家族が命からがら北海道へと逃げた話を、何度か聞いたことがある。

もう10年以上前に亡くなってしまったが、ウクライナ侵攻のことを知ったら祖父はどんな反応をするだろうかと、時々考える。

今日、4月24日は、亡くなった祖父の誕生日。
何度か夢で再会したけれど、もう随分と会えていない。
最近、祖父を思う時間が短くなったからかもしれない。

ありがとう、戦禍を生き抜いてくれて。
お誕生日おめでとう、おじいちゃん。

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