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WAZA2021で出会った職人さん①

(主催)一般財団法人伝統的工芸品産業振興協会 「伝統的工芸品展WAZA2021」が2021年2月18日~23日、東武百貨店池袋店で開催されました。国指定の伝統的工芸品70品目が出品されていました。

毎年楽しみにしているのは、技の実演。京指物のブースで、茶杓作りをしている職人さんとお話をしました。

昔の薙刀みたいにシューッと。今、南天の木(今コロナだから、難を転じるにあやかって)を削ってと頼まれている。船の櫂の形をした茶杓にする。このバランスと曲線が勝負。これをいいな、と思ってくれる人がいる。お得意様は、俺のカーブを待ってはる。 伝統工芸士・大谷普賢様

実演をする正面には、大谷先生の茶杓が並んでいました。

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木の茶杓(もみじ、桜、びわ、黒柿、竹)たとえば、もみじ。この柄は自然のものだから、なかなかない。自然にお任せ。削ってみないと、櫂先(※)にどんな柄が出るかは分からない。祈るような気持ちで削ってる。

※櫂先(かいさき)・・茶杓の茶を掬う部分のこと

俺は割れガラスを使う。わずかに落としたい時、これを使う。ペーパーでは駄目。以下匠の技、削る音のみお楽しみ下さい🎧

伝統工芸青山スクエアのホームページには、日本伝統工芸士一覧があります。京指物では、現在17名の伝統工芸士の方が認定登録を受けています。


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