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いま、日本では2万以上の集落が消滅しかけている?


こんばんは! つーばきです!


日本は常に多くの問題を抱えています。たとえば少子高齢化や後継者不足、長時間労働や待機児童など様々な問題を抱えています。


今回はその日本が抱えている問題の中でも、ニュースではあまり報道されていない「消滅集落」について書きました。お客さんとの会話に使えるかもしれないので、最後まで見てもらえたら嬉しいです。


消滅集落とは、かつて住民が住んでいたものの、住民の人口が0になった集落のことです。山奥や離島にあることが多く、消滅する可能性がある集落は2020年4月時点で2万372か所もあります。


日本は2008年をピークに人口が減少しており、少子高齢化が深刻化しています。多くの集落がその影響をモロに受けており、消滅しかけているのです。


近年、人々はショッピングモールや駅がある便利な場所に住みたいと考える傾向にあります。特に若い世代は大学生や社会人になると同時に都市部に移り住む人が多く、より一層集落の過疎化が進んでいます。(過疎化:人口が減って街としての機能が低下し、住民が一定の生活水準を維持できなくなる状態のこと)


また、インフラの整備が不十分で、病院や市役所まで車で20分以上かかる集落も少なくありません。高齢者たちだけで生活するのは難しいので、多くの高齢者が集落を離れていき消滅集落になってしまうのです。


たとえば2014年に消滅集落になった徳島県のフタゴノは、昔は子どもも多く毎日のように元気な声が響き渡る集落だったそうです。


ところが、その子どもたちが大人になり都市部へと移るにつれ、残された高齢者は車が運転できず電車もないので、スーパーや病院など生活に必要な施設へのアクセスが困難になりました。


やがて2人のおばあちゃんが最後の住民となり、市役所の人が巡回にくるだけで、その他の人との交流は検診(診察・検査)と買い物だけだったそうです。そして2人のおばあちゃんが亡くなりフタゴノは消滅集落になりました。


消滅集落の問題点は、集落機能の改善が行われていないことです。国の調査によれば再編成が考えられている集落は全体の1.2%しかなく、残りの98.8%はただ消滅するのを待つのみなのです。

総務省 過疎対策室 調査結果より引用


正直、私たちにはこの問題を解決することができません。とても難しい問題です。


若者が魅力を感じるような仕事や企業が集落にできれば、集落外から人が集まり活気を取り戻せるかもしれませんが、インフラが整備されてなくて交通の便も悪い場所にあり、かつ高齢者しかいないので集落で仕事をするメリットがほぼないのです。


企業の誘致に成功した地域もあるにはあるのですが、おそらくほとんどの集落がこれから先消滅していくのでしょう。


日本には人が集まり出してから1000年以上が経つ集落も少なくないといいます。1000年前といえば平安時代です。これまでその集落で引き継がれてきた伝統や文化が途絶えて無くなってしまうのは、なんだか悲しいことですよね。


余計なお世話かもしれませんが、おばあちゃん家やおじいちゃん家が消滅しかけている集落にある人は、寂しい思いをしていると思うので、久しぶりに会いに行ってみるのもいいかもしれません。


もしかすると、昔からその集落に引き継がれてきた先人の知恵みたいなものを知ることができるかもしれません。


今回は日本には消滅しかけている集落がたくさんある、というお話でした。


それではまた。




- おしまい -

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