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「見えないものを見て、見えないものを創る」必要があるマネジメントというお仕事

最近組織マネジメントに関わっていて、自分が何を扱っているのかよくわからなくなることがあります。他のメンバーからも、私ができることがなぜできるのか、ということを説明を求められることが増えてきましたし、逆に私ができないことをできる方がなぜできるのか、何をやっているのかが全然見えず、質問することも多くあります。

マネジメントは歴史も長く(おそらくIT関連より長い)、書籍は数多く出版され、知見のようなものはたくさんあるのですが、実際読んだからといってすぐできるような代物かというとそうでも無いように見えます。

人の思考プロセスは誰にも見えないので、質問しないとアウトプットされないわけですが、例えばプログラミングなどと違い、マネジメントはアウトプットの多くが見えません。場合によってはある人がマネジメントするとうまくいくとして、うまく行かない人との違いがまったくアウトプットとして見えないことも見てきました。

つまり、マネジメントは、「見えないものを見て、見えないものを創る」お仕事なんだろうと思うのです。

何をマネジメントしても同じ

例えば、ピープルマネジメント、プロジェクトマネジメント、プロダクトマネジメントなどマネジメントにも扱うものを分解することができます。それぞれ考えたときにも「見えないものを見て、見えないものを創る」という共通点が見えてきます。

人の考えていることは見えませんし(ピープルマネジメント)、プロジェクトもガントチャートなど見えるアウトプットがあったとしても、そこに行き着くため、あるいは予定通り進めるためには様々な見えないことに対応する必要があります。プロダクトマネジメントも同様です。

同時に、マネジメントとはカテゴライズされないかもしれませんが、スクラムマスター、アジャイルコーチ、ファシリテーター、パーソナルコーチ、システムコーチ、アーキテクトなども同じようなものを感じます。

また、それぞれ「今存在しない未来」を「自分以外を動かす」ことによって達成させる、という共通点があるように見えます。見えない未来を創る≒「見えないものを見て、見えないものを創る」とも言えるかもしれません。ある意味、マネジメントと共にリーダーシップも含まれていますね。

見えないものを見て、見えないものを創るために必要なこと

見えないものがどういう形をしているのか、というのはなかなか哲学的な問いなわけですが笑、私は「構造」なのではないかと考えています。未来のような時系列も構造、複雑な問題も構造、人の関係性も構造、プロダクトやユーザ価値も構造。様々な構造を取り扱うことで事を成しているように見えます。

この辺は先日動画コンテンツを作らせていただきましたが、まさに構造が「見えないものを見て、見えないものを創る」ために大事なのではないか、だからこそマネジメントをスケールできるのではないか、と考えています。

同時に大事だなと思うのは、言葉です。人は言葉でしかやり取りをすることができません。そして構造の根源は言葉です。自分の発する言葉は、他の人はもちろん自分自身にも強く影響します。

言葉と構造を大切にすることで、より良き組織づくりにつながるのではないかと思います。引き続き、探求してみようと思います。

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