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北欧旅の話を書きます

夏にひとりで北欧を旅してきました。

念願の、待ちに待った、私にとって今年のメインイベントでした。

スウェーデンとノルウェーでの約1ヶ月間は、それはそれはもう私にとって本当に夢のような時間でした。いろいろなことがあり、思い出として私の心の中にしまっておくだけではもったいないと思い、ここに文章で残すことにします。
あれやこれやと思い出しながらこつこつ書いていきますので、もし興味があれば暇つぶし程度にぜひ読んでくださいませ。


その前に「なぜ北欧に行くことになったか」をさくっと。

今回の旅の1番の目的はスウェーデン北部のとあるロングトレイルを歩くことでした。それは「クングスレーデン(Kungsleden)」と呼ばれ、北欧を代表するメジャーなロングトレイルです。

前職を離れて自然の中で暮らしながら働く生活を始めて今年で早4年目になります。夏は山、冬はスキーです。夏の間は住み込みで働きつつ、仕事の合間に隙あらば山へ登ったり、川へ釣りに行って転んで頭を縫ったり、とても楽しい毎日を過ごしていました。
そんな中、私は海外のロングトレイルを歩いてみたいという漠然とした夢を抱くようになりました。たしか2年前くらいからだったかなと思います。私は「行ったことないところへ行ってみたい」「やったことないことをやってみたい」という気持ちが強いのです。子どもの頃からそういう"冒険"が好きなのです。
いつか行けたらいいな〜じゃない!本当に行くんだからな!と思い、インターネットで海外のロングトレイルをいろいろ調べていたところ、クングスレーデンを見つけました。

先ほども少し述べましたが、クングスレーデンの概要を簡単にお伝えすると、ざっくりではありますが以下のような感じです。
※大まかな情報なのでより詳しく知りたい人は「クングスレーデン」で調べてみてください


  • スウェーデン北部、ノルウェーとの国境付近に位置する

  • 北はAbisko南はHemavanまでの全長約450km

  • 多少のアップダウンはあるが基本的にはなだらかなトレイル

  • サーミ人が放牧しているトナカイに会える

  • いたるところに氷河が流れており水が綺麗で飲用可能

  • 野生のベリーやきのこを摘んで食べてよい

  • 基本的にどこにテントを張っても良い(ごく一部の国立公園内のみダメ)

  • 危険な動物がほとんどいない(一部に熊は生息しているらしいが個体数がとても少なく遭遇したという件もほとんどない)

  • 10-20kmの間に山小屋があるので安心(一部山小屋がないエリアも有り)



などなど、調べれば調べるほど最高な情報しか出てきませんでした。

どこにテントを張ってもいい
川の水がそのまま飲める
トナカイの群れが近くで見れる
ブルーベリーが食べ放題

今思い返しても最高すぎて太字にしてしまいました。
特にこの4点において私はとてつもない魅力を感じ、このクングスレーデンに行くことを去年の夏頃に硬く心に決めました。

ちなみにクングスレーデンとは現地語で「王様の散歩道」という意味らしい。
なんと優雅なお名前。
少なくともこの名前から険しい道は想像しにくいです。なだらかで、見渡しが良くて、花畑なんかあったりして、木道で...と、そんなイメージが湧くと思います。ただ、全長が約450kmということにおいては、100km越えのロングトレイルが初めての私にとってどんな道のりであっても厳しいものになるだろうとも思っていました。

そして海外渡航の規制も緩くなった今年、行くなら今だ!と思い、2月ごろに勢いにまかせて7月のストックホルム行きのチケットを確保しました。その時はとにかく行くことを確定させたくて、取り急ぎ行きの航空券だけを購入しました。冬までは仕事の予定も決めていなかったので、帰りたくなってから帰る"自由な旅"なるものに憧れていたのもあります。
今思えば帰りの分も合わせてもっとお得に買えただろうに。ばかなことをしたなと思います。

それからは、暇さえあればクングスレーデンのことを考えていました。
できるだけ自由な旅にしたかったので、ストックホルム到着日から2泊分の宿と、ロングトレイルのスタート地点までの移動手段である、寝台列車とバスのチケットだけを確保し、あとはノープランで行こうと思っていました。

いろいろ調べているうちに、入国審査で帰りのチケットの提示を要求される場合があるとのことで、結局帰りのチケットも出発前に購入しました。
何もトラブルが起きなければ、私は約450kmを20日前後で歩き切れるだろうという想定で余裕をもって滞在期間を1ヶ月と10日とし、8月末の帰りのチケットも購入しました。
ロングトレイルのゴール地点がノルウェーの国境近くなので、帰りはオスロ空港から飛行機に乗ることにしました。

ここまでの時点で、数日間ずっとあれこれ考えたり調べたりし続けてとても疲れました。
でもこれで最低限の準備はOK。
出発はまだまだ先なのでこれから滞在中のプランをゆっくり考えよう。そうだ、英語もある程度勉強してから行かないとな〜などと思っていましたが、ほとんどできてないうちにあっという間に出発の日になるのでした。


思ったより長くなってしまったので、ここで一旦おしまいにします。
読んでいただきありがとうございました。

次は、出国からストックホルムでの物資調達編になるかと思います。

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