【坂の下の住人】
昨日は、祖師ヶ谷大蔵GOKIGENYAにてライブでした。
観に来てくれた方々、どうもありがとう。
とてもワガママに歌わせてもらったよ。
さ、『週刊、おれ。』、第4号です。
坂のある風景が好きです。
坂のてっぺんまで登れば、一気に空が広がるから。
空が広いと気持ちいいです。
少し前までは、富士山がくっきりと見えていたけれど、最近はどうだろう。(あれはとてもかっこよかったなぁ。山に男と女があったら、ぼくは富士山は男だと思うね、それも漢って書く方の。)
ぼくが空を仰ぐ理由は、海を眺めるのと、似ているような気がします。
とても大きな自然の中に、自分の心を逃しているように思います。
それを一般的には「解放感」と呼ぶのでしょうか。まあ、言葉はなんでもいいけれど。
空の胸の中で許されるために、会いに来てるのだと、坂の上で感じます。
きっと、海が近くにある所に住んでいたら、同じように、海に許してもらいたくて、ぼくは足繁く浜辺を訪れることだろうと想像します。
どうしてそんなに窮屈がっているのか、問題の根本を探ってみても、具体的に思い当たる節が見つからないから、もしかしたら、ぼくは自分の気づかないところで、頑張っているのかもしれません。
そう思うと、なんだか急に自分が愛おしくなってきて、「ああ、よしよし」と、少しだけ自分を愛でる時間を設けてみます。
時間はたくさんあるのに、そんな時だけ自分に目を向けるなんて、ちょっと都合がいいかもしれないです。
「ぼくのかげ」という曲を、以前書きました。
どんなに逃げても、ピッタリとくっついてくる自分の影に対して、「愛してる」と伝えると、「愛してるよ」と返ってくる歌です。
(これがまた、いい歌なんだ)
ぼくは、ぼくの音楽が、聴く人にとっての空や海になってくれたら、いいなと思います。全然違うものでも、まあ、聴いてくれりゃ、万々歳です。
連れていきたい場所がたくさんあるよ。
いつまでも、坂の下から、鳴らし続けています。
いつでも、聴きに来てください。そして、一緒に行こう。
読んでくれてありがとう。
次回ライブ
2/27 下北沢Laguna
3/9 新宿Smookin Boogie