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留学の極意

留学は数百万払ってインスタのフォロワー数十人増やすだけのゴミにもなるし、人生も自分も変える魔法にもなる


留学したい!って何?

みんな「留学がしたい!!!」という。シンプルになぜだろうか。
それを少し考えると、よく言う手段と目的の混合がみてとれる。
本来であれば留学は手段であって、留学に行くこと自体がゴールではない。
ゴールは英語を上達させたり、多文化異文化に身を置いて自身を客観視する視点を持つことだったり。少なくとも飛行機から降りた時に目の前に'mission complete’の文字が流れるはずはない。

そして留学は目標を必ず達成してくれる魔法でもない。
留学経験あります!というと必ず「英語喋れんの?すげ〜」ってリアクションが返ってくるがその反応されたうちの過半数は苦しい気持ちになっていると思う。喋れないし目標も達成していないからだ。

私は個人的に自分の留学経験は浪費よりは圧倒的に成功に近い、ライフチェンジャーだったと感じているし周囲からもそのように言ってもらえることが多い。
また、私の留学先は定番のカナダ・バンクーバーだし日本人もいたしcoopのカレッジは死ぬほど日本人にまみれていたが英語力もしっかり伸ばしたし多文化の中で価値観が改善され、人間として変わったと思う。

ただのそこらへんの留学経験者だが、そんな私個人の留学の極意をべらべらと以下に述べていく。日本人が多い中である程度やることはやったので、少しは面白いと思ってもらえる部分があるかもしれない。


まず、私が世界で一番声に出して言いたいことは

留学費用は全部自分で負担しろ、親に出してもらうな。もし出してくれるとしても親からの’借金’、もはやシンプルに借金しろ。


とである。

尖りすぎやりすぎと言う声が聞こえてくるが、正直これは経験上かなり大事なことである。大変裕福な人からしたら留学費用はさほど痛くないのでこの方法は有効ではないかもしれないが、留学に行こうとしている大学生や社会人で仕事を辞めて行こうとしている人は数百万ポンって出せるほど余裕はないのではないかと予想をした上で進めていくが、本当に借金をしろ。と思う。
いや、インスタフォロワーを増やして、写真もなんか語学学校でそれっぽい写真撮ってそれもインスタにあげて、家族からどう?と聞かれた時にその写真見せればおーー海外すごーーって反応くれるだろうから、それでいいなら別になんでもいい。ただ、数百万払って、その自己投資の最大リターンを得たいならこれは違う。
焦りと殺気を持っていかないといけないと思う。
私のシチュエーションは「留学で数百万奨学金借りたのにこのまま何も持ち帰らなければただの借金クソニート確定。」
流石に焦るしやるしかない。
留学経験のない人は知らないかもしれないが、一日中自室にこもってyoutubeをみてあとは寝る。留学とは別にただの引っ越しなので今の日本の快適なライフスタイルを続けることもできる。ただ言語が違うだけ、鼻からデカデカとした偉大なイベントではない。自分が偉大にするかどうかの話。
ただ私は裕福ではないからこそ、損得勘定的なものが働き、ここで生きているのに今日は$ーーかかっている。じゃあ自分の人生にとってそれよりも価値のあることをしよう。そして部屋を出る。嫌でもとりあえず出る。
お金を払っているから商品と交換するのが一般消費で我々が毎日行っていることなのに、皆留学ときたら一年で数百万払って別に何もしなくても満足している。それは私にとっては道理が通らなかった。

*基本的に留学の目的化によるマインドがだらけているだけなので詰まるところ留学をゴールにするんじゃなく、留学で何をしたいのかしっかり軸を持てと言いたいだけ。


あの日本人

また、留学中にいろんな人、特に同郷の日本人に出会うかもしれないが、現地で出逢う日本人は大切にして、切り捨ててとはっきりした方がいい。自分とゴールが違う日本人(よくいるのはお金のために来たワーホリ長期旅行者)といても自分が毒されるだけだが、留学を通してあれこれを達成したい人の目は澄んでいて鋭い。そのような人と留学中につるむのは決して悪いことではないと思う。それ以外に英語しか使えないようなコミュニティを持っていればなんら問題はない。


留学ってそもそも何?


ここで少し話を変えて、留学という我々のイメージについて少し分解していく。
留学といえばそう
なんかしらのブースター
として見られることが多い。皆言語化しないが基本ここに帰結する気がする。就活の履歴書のブースター、TOEICをはじめとする英語学習のブースター。まぁあながち間違ってはいない。同じ履歴書を持つ人でそこに留学経験があればそれは有利だし、英語も同じ学習時間に留学が入ってきたら大差をつけれる可能性はある。
ただ注意したいのはそれらのブースト効果は「確定」ではなく、「自分の努力次第の可能性」である。
このことを耳が痛くなるまで聞けていない人が多い。
留学にきて、いつもと違う環境で頑張ってる自分偉い!今日はもう生きるの頑張ったからおやすみ!勉強は明日でもいいや!。
メンタル安定の重要さはまたいつか書きたいと思っているので触れないし、このメンタルの安定をとるのは大事。
ただ、それでゴールが達成できないなら少し違うと思う。
大学受験期に、「いや!人生の最適化が大事だから、毎食1時間かけてゆっくり咀嚼して、湯船にも数十分入って、ジムも毎日行って、散歩もよくして、社交的でないと気が病むので…etc etc」
そんな1日、大変素晴らしい結構。ただ、勝負が足りない殺気が足りない、目が優しい。
「んなこと言ってらんねぇ」の一言でぶった斬り終了だ。

個人的留学体験談


ここまでとても理論上は()みたいな話が多かったので私の体験談を少し共有する。
4月に現地に降り立った。学校日本人とメキシコ人でほとんどだけど新鮮だし楽しい。土地も新しくて楽しい。課題も全部英語だそれっぽい楽しい!自分1ヶ月お疲れ様で好きなものを買った。
*この時点での私の英語力はTOEIC855だが、カフェでクロワッサンとコーヒーを頼んだらクロワッサンが伝わらなくて(クロワッサ~~ンって言った)3つ入ってて会計高かった。

5月に少し違うと感じ始め、2週間くらい寝る前にあらゆるツールを使って
ネイティブ英語話者とつながる方法がないか調べてイベントに参加したり、tinderやbundle(両方マッチングアプリ)に課金したりした。
*自己紹介ができなすぎて話題を一切振ってもらえなかった。
*「課金額痛すぎるけど、自己投資だし、のちに英語話せる人とカフェで数時間とか話せたらそれは投資としては勝ちだな」

ここら辺でホームステイからシェアハウスへの移行。があるはずだが死ぬほど難航して、ほぼ4ヶ月ホームステイした。ただ私としては毎日自分が得れるものがあったからそれほど気にしていなかった。シェアハウスの方が安いが、その差額よりもホームステイダラダラ続けながら色々と経験していくことの方が自分にとって価値が高かった。

秋にはカレッジの座学が終わり、すぐさまフルタイムの仕事開始が常だったが、それも難航した。焦ったが焦っていなかった。自分の中で一回人生と留学を見つめ直す期間として1−2週間とった。そこからまたギアが上がった。夏過ぎに日本人(留学の目的は違えど志が高い)から教えてもらったcourseraで学習を始めた、まいにち論文を読む日々。現地大学生とも仲がいいので彼らの課題量を知っているしそれと比べたら1/10くらいだがかなり頑張った。
仕事も日本食レストランには死んでも行かない応募さえしないと決めていたので、開始日は遅くなったものの友人の助けもあってネイティブ環境のレストランで働かせてもらえることになった。環境としては揃いすぎた。
それが秋頃、留学折り返しで残り半分より少し少ない頃だった。
ここから自分の勉強と環境の掛け算が爆発した。
急に全て伸びた。論文も全然読めるようになったし字幕もほぼいらないし単語も文としてちゃんと口から出てくるし、発話できる文構造も複雑になっていったし。
やはり、自分の投資方法は間違っていなかったと心から自信を持って言える。
自分の留学経験に私は非常に胸を張れる。
そして感謝しかない。


箇条書きtips


つらつらと話したので最後に短く極意と言っておきながらtipsのようなものをシェアしていなかったので。
・英語はきちんと時間を割いて勉強してからいけ。英語話せないし会話も楽しくない、相手からしたらメリットゼロなのになんで時間を割いて遊んでもらえると思っている?
・楽しいを成功と見なすな
・殺気を持て
・焦りを持て
・投資はバンバンしろ(投資は短期ではなく長期)
・目先の’コスト’にとらわれるな(留学プランのキャンペーン等)
・女子は友人作りのハードルが低い。男子は激ムズ(マッチングアプリでもクラス内でも考えたらなんとなくわかるだろう)
・もし自分がいい環境にいるなと思ったら毎日感謝しろ(ほんとに感謝するべき)
・とりあえず家から出ろ(カフェでも散歩でもいい)
・変人になりきれ(とりあえず日本だったら変って思われることをしよう。意外と面白いぞ。日本の’他人の目を忘れろ’)

まぁこんなところだろう。
あ、あとは
留学費用は全部自分で負担しろ、それか借金だ。



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