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ここ最近のライトノベルの話題から感じたこと ~海外市場、高級グッズなど

ライトノベル関係の話題も色々と出てくる中で、特に以前扱った話題に関しては触れないわけにも行かない。とはいえ、それ単体ではあまり深掘りして語る内容でなかった。今回、それらを一度にまとめて軽く触れる程度にラノベニュースとして語っていこうと思う。

■「探偵はもう、死んでいる。」アニメ化決定!!

「探偵はもう、死んでいる。」のアニメ化については発売前からの宣伝の入れようでは、びっくりする事もなく予測の範囲内ではあった。
放送時期はまだ分からないが、アニメ化企画自体は早い段階で決められていたのは間違いない。1巻の発売日が2019/11/25なので、ほぼ1年以内でのアニメ化決定である。

個人的にはびっくりしなかったとはいえ、小説公募作品が1年以内でアニメ化決定とは、かなりのプッシュであることは驚愕すべき点である。

また個人的には、公開されたキャストの中に悠木碧の名前がないかったのは大減点ではある。発売時からPVでのナレーション、そしてヒロインの声も担当されていただけに引き続き起用されるとは思っていたからだ。

メディア展開の媒体ごとに声優が変わる事はよくあることなので、気にする事ではないの分かっている。ひとまずは、イメージが固着しているヒロイン像に対して新たな形を提示してくれる事を期待するとしよう。

まあ、かなり悠木碧の声によって印象付けられているのだが。

最後に以前の記事でも語っているのだが、この作品は敢えて作品内容が不透明にして売っていた。確かに続巻も次々出る中ではこの不透明にしていた部分も、ある程度は意味を成さなくはなっている。

そうなってくると、隠してきたある種、セカイ系というジャンルが、この時代でどれだけの層に受け入れられるのかは少し興味のある話である。

■サイバーパンク作品「魔王2099」

第33回ファンタジア大賞受賞作、「魔王2099」が発売されていた。

この作品というか、ライトノベルの小説公募の受賞作にサイバーパンクが入ってきたという事で以前記事にしていた。

その際にも「サイバーパンク2077」に関連付けてブームになっていくのではないかと語っていたが、受賞時点でのタイトルも「剣と魔王のサイバーパンク」からの改名「魔王2099」である。完全に寄せてきている。

まあ、寄せてきていると言っても、「タイトル20××」といったタイトルは「サイバーパンク2077」だけの専売特許でもなく珍しくもない。関連性はないといってもいいレベルではある。

後、この作品にはナンバリングが振られているため、続巻は決まっているのであろう。「サイバーパンク2077」の今後の展開と並んで『サイバーパンク・ブーム』は来る可能性は高くなったと見てもいいのかもしれない。

■「冴えない彼女の育てかた」高級グッズアイテム

私自身、「冴えない彼女の育てかた」は未読ではあるが、ある芸能人が好きと公言していたり、等身大フィギュアなどの存在からよく話題には聞いていた。しかも、等身大フィギュアに関しては約200万円という値段だ。
それが予約殺到でも話題性は十分だ。

今回の浮世絵にしても、値段は手が出せる程度ではあるが、学生相手ではいささか高額な値段設定。印刷物ではなく、版画であるからこの値段設定も当然とはいえだ。

価格:本体価格5万円(税抜)

お届け予定日:一次受注分(限定100枚)/2021年4月予定、二次受注分(限定100枚)/2021年7月予定、三次受注分(限定100枚)/2021年9月予定

しかも、この浮世絵はシリーズで3つ揃って、更なる価値を持つ。そうなると総額15万である。

『冴えない彼女の育てかた』は浮世絵にせよ、等身大フィギュアといい、高額商品が多い印象である。

しかし、高額商品が多いという事はそういう層の購入に期待していることだろう。限定で刻んでいる当たりも同様。
こうなると学生をターゲットにしているライトノベル作品という枠を超えているのは間違いない。

そこに関して私の考えではあるが、作者の丸戸史明、イラストの深崎暮人、両名ともエロゲーで活躍して知名度の知れ渡っている人物である。

つまり、この作品はその知名度からお金に対して余裕のある成人である、エロゲーからの客層を持ってきたのではないだろうか。
そうでもなければ、等身大フィギュア約200万円が当初の限定10体から倍の20体追加されるほど売れるはずもない。

それだけのオタク富裕層が存在する作品が『冴えない彼女の育てかた』なのだろうか。

■「進化の実」アニメ化決定

「進化の実」がアニメ化決定しましたね。
ただ、モンスター文庫というか、同じコミカライズレーベル、モンスターコミックスでは「神眼の勇者」の方が看板作品だと思っていただけに、こちらの作品がアニメ化には少し驚きはある。

後でも語るが、良くも悪くも語られる「回復術士のやり直し」がアニメされている中では「神眼の勇者」の方が対抗馬としてはいい気もする。

ただ、偏にアニメ化といってもそう簡単な話でもなく、会社などがうんといわなければ進む話でもない。

また、モンスター文庫でのアニメ化作品というと『魔王様、リトライ!』がある。こちら路線での適度なギャグ作品で行くのであれば「進化の実」の方が適している気もする。

発表だけされた中ではまだ何も分からないが、とにかく、今後の展開が気になる作品ではある。

■「回復術士のやり直し」の話題性について

「回復術士のやり直し」は悪名を含めても話題な作品なのに、アニメによって、その知名度を作品を知らない層にも話題にされてない印象がある。

先日、岡田斗司夫氏が『面白いアニメは必ずオタクに見つかって2次創作されるんですよ。プペルは無いでしょ?』といった発言していた。その内容の有無はともかく、2次創作は話題性を図るパロメータではあるとは思っている。

この「回復術士のやり直し」も同様な気がしている。

エロの部分だけでも「異種族レビュアーズ」のような話題性を提供できてない。まあ、特殊性癖のアレと比べるにも、エロとしては弱い部分はあるが。

なら、「アニメ化のメリットはどこにあったのか」と疑問に思って、色々と私なりに考えてみた。

その答えが「Redo of Healer」。要は海外展開だ。

ただ、小説での海外展開は当面というのか、内容的に出しづらいが海外読者の要望次第では出版の可能性がある事が作者によってTweetされている。

この作者が英語で発信している当たり、海外展開を意識したアニメ化と見るのは確かだろう。

ネット翻訳で調べているだけに断言して私が言う事はできないが、「回復術士のやり直し」のアニメは何とか海外でも放映、配信されているようである。

またソースは確認出来なかったけど、Wikipediaの方にドイツ語字幕付きは配信されたモノのその後は拒否とはある。ここは「異種族レビュアーズ」のような展開である。

そして、海外の方の円盤予約も好評である事が、向こうの販売元になるのかTweetがなされている。

これらの情報だけでも海外でも「Redo of Healer」は間違いなく話題になっているようである。また、YouTube上で「Redo of Healer」と検索しても海外のYouTuberによって何らかの動画が挙げられている。

つまり、「回復術士のやり直し」のアニメによって、新規ファンの獲得しようとしているのは海外市場ではないかと私は考えた。

これらも以前の記事で少し語ったというか、触れた話ではある。

少し余談となるが、先のTweetの返信を見ていたら、面白いモノがあった。

Googleでの翻訳を見る限り、向こうでも「Redo of Healer」とランスシリーズとの類似点を指摘しているようだ。そして、このTweetはドイツ語で語られている。

ランスシリーズではとあるBGMは東ドイツ時代の国歌であるから・・・うん、つまりなんというか。

「回復術士のやり直し」の類似点うんぬんよりも、ランスシリーズでは以前からとあるBGMから国際問題にならないかと心配視されていた節がある。東ドイツではあるとはいえ。
そんなことが「Redo of Healer」によって垣間見るとは思って見なかった話である。

後、今同じクール内でやっている「無職転生」も作画は凄いと語られているが、こちらもアニメ化展開どうなのかとも思っている。小説はすでに海外展開しており、「Mushoku Tensei」の名で売り出されている。
やはり、「Redo of Healer」同様に日本市場よりも海外市場を意識しているのか。

昨今、配信によって、海外への市場参入のしやすくなっていると感じる。ただ、それは日本から海外だけでなく、海外から日本も例外ではないが。
そして、日本でも今、トレンドである「ISEKAI Anime」も当然、海外展開しているのだろうと思った。

ただ、あくまで私が考えて思ったという話。
これらは個人的な感想。これが事実、正しいとは限らない話ではありますが。

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