択一を解いてから一晩あけて

重々しいタイトルで初めて見たのですが、結論的には、5問(20肢)しか解けていない。その中での感想と今後の展望をメモしておく。


昨晩解いたのは民事訴訟法。

択一の問題に関し、条文と判例が他の科目の平均的な分量で出題されていると考えたからだ。あとは、苦手意識がそれほどないことや、昨年受けた予備試験の成績が振るわなかったこともある。


さて、一晩明けてみた時の感想であるが、

そもそも、一晩明けた段階で復習してみたのは、なんちゃらの忘却曲線というのあるからだ(その内容は知らんけど、1日、1週間、1カ月、3カ月みたいなやつだったと思う)。解いてみた感想だが、まず復習の方法として解説だけを読むパターンと問題を解いてみるパターンの2つでやってみた。前者のメリットは時間短縮、後者のメリットは「思考することによって記憶は定着する」というやつだ。結論的にはやらないよりはやった方がマシという発想の中で、一日に択一の問題を解ける時間を想定して、後者の方法でやる時間があるのであれば後者の方法でやるという結論に達した。つまり、その状況によるということ。早く1週回したいという発想も常にあって、そのメリットも否定できないが、「不確かな1000の知識より正確な1の知識」という標語を見つけたので、僕は「正確な1の知識」を身につけることを優先した。これもまた12月1日までの択一の進捗度によって変更するのであろう。


テキストを見ながら択一の復習は上記のとおり。

その後、コンビに行きながら復習の成果を試してみた。方法は、択一の問題自体を思い出しながら、その回答を頭の中で想起させるというものである。結論的には、「不確かな1000の知識」だけが残っていた。改めてだけど、択一の問題は、条文の問題と判例の問題とがある。僕のやり方は全問、当社に起きた具体的な事例として把握するというもの。それを前提として、知識のインプットの仕方を検討しておきたい。まず、条文の問題でるが、まずは択一の問題を思い出す。その後、事例に置きかえる。そして、「●の状況にある。この場合、当社は▲できるか」という形で択一の出題趣旨を▲の箇所で問題提起する。その上でまず条文を思い出す(条文番号のおよその位置を言えることが望ましい。体系上)。条文の問題の場合は、そのまま条文を引用して「●条は●と定める」。その上で「このような取扱いをする法の趣旨は」という形で、条文の趣旨を確認する。そんな感じだ。判例の問題に関しては、論文の問題のまま、根拠条文、訴訟物(方法選択)、請求の実益(申立ての実益)を考える。その上で、要件を想定して、その要件を当てはめていき、問題となる要件については、「●の場合であっても」として問題提起を行い、規範、あてはめを行う。


さて、こんなことをやっていたら勉強が進まない。。。

見切り方はまだ思いついていないのだけど、この記事を書いている最中では、2週ほど回してしまえば、あまり脳にストレッチをかけることなく、回せるのではないかという仮説。最初から真面目にやろうとすると、回すことなく、当日を迎える。本当に「正確な1つだけの知識」で当日を迎えることになる。択一テクニックがあることを前提にしても、すべての科目で400問(2000肢)程度あるあ中で1000肢程度は正確にしておかなくてはいけないのだろう。


ついでに優秀な方のブログを読んでみた。アポロさんのだ。

https://ta-legal32.hatenablog.com/entry/2021/09/26/142016


「過去問演習では知識を「整理」する」と題する小見出しの中で、「過去問を10周しても100周してもそれだけでは短答の力は向上しません。大切なことは知識を「整理」することです。条文ベースで整理すればよいと思っている方もいますがそれだけでは不十分です。類似の概念・制度(憲法の司法権の限界、民法の地上権・地役権・永小作権等)を比較したり、本来異なるものでも同一の文言で説明される概念(民法の「放棄」や「催告」等)を整理したりすることはとても重要です(私はは、特に民法の択一六法には関連条文をメモしていました。そして当該条文を引くたびに関連条文を毎回引くように意識していました。)。」という記載があった。これはまさに今の自分の思考に相当程度近いように思う。改善の可能性が示唆されている。


あと「わからないことは調べる」と題する部分でも、「司法試験の学習がある程度進むと択一は基礎・論文は応用という思い込みに支配されます。」という記載もあった。ここでいう「基礎」や「応用」の意味はまだ理解できていないのだけど、知識レベルでは、僕は、択一>論文という関係にあって、論文は独自のスキルとして起案力が試されている(出題趣旨に正確に答えることを含めて)ように思っている。構成要素単位にブレイクダウンをすると、僕は、択一と論文は延長線上にあるのかなと思う。知識で論文を書く際には、論文に出題されるレベルの知識については、書けるほどに正確にインプットすべきという要請もありそうですね。「理解できていないことを記憶することは不可能です。」というところは激しく同意しながら、「きちんと調べて」という箇所にはさてどう対応していこうかと思ったのでした。


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