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ありのままで、どうぞよろしく。

どうにも筆が乗らない。普段エッセイを書くとき、タイトルを決めたら、その後は大体スラスラと進むものだ。理由はわかっている。自己紹介が単に苦手なだけである。

人生において自己紹介はつきものだ。社会で生きていく上で逃れることは出来ないだろう。大学に入ってからも、うんざりするほど自己紹介をさせられた。

そして未だに、緊張してしまう。どうしよう。どうしよう。何を言えばいいのか。何処まで踏み込んでいいのか。頭がごちゃごちゃと鬱陶しくなる。

どうせなら、全てきちんと伝えたい。

そもそも趣味ってなんだろうか。エッセイを書くことは好きだが、人に言えるほど書けてもいないし、言う勇気もない。本を読むことも、映画を見ることも好きだが、込み入った話は自己紹介の場では求められていないだろう。強いて言うなら将棋が好きだが、微妙な空気になる気がする。

ではどんな人物なのか。小学生の頃にパソコンの魅力にハマり、中学は生配信、高校は漫画、と中々に痛い遍歴を持っている。現在はエッセイを書いているので、痛い遍歴を更新中だ。

中学生まで、何も考えずに生きてきて、高校2年生頃になって初めて自我を認識した。なので、中学生の頃の自分が、記憶のなかで別人のように感じる。人生実質4年生だ。

第一印象は、ほとんどの人から「チャラい」だとか「何も考えずに生きてそう」、「顔が怖い、ヤンキーかと思った」など、非常に不服を唱えたいものばかりである。実際は超インドアの一人好きで、でも構ってもらえないと精神が不安定になりがちな、自意識の塊でできた様な、緊張しいのメンタル豆腐野郎だ。

本当は物静かに生きていたいのに、人を笑わせるのに何よりの快感を覚え、笑いのためなら魂を売ってしまう。そんな自己の解離に悩みを持っている。

地黒なのも気にしているし、肌荒れが嫌でスキンケアも滅茶苦茶している。小汚なく思われたくないので、服にも最新の注意を払っている。でも、そんなのはキャラでもないし、恥ずかしいので、なにも気にしていないふりをしている。

チャラ男とは真逆のクソ童貞で、女の子と喋るだけで半端なく緊張する。

勉学の方は、自我を認識してから初めて手をつけ始めたので、やはり少し周りとズレている。授業はまともに出れないし、どうしても遅刻してしまう。マトモな人間になろうと努力中だ。努力の甲斐あってか高校のクラスではトップの成績で、無事に第一志望の国立大に合格できた。

行動力も何もないくせに、いっちょまえに嫉妬心なんて持ってしまっている。

何か特化した物もなく、何者でもない。だけど生きてはいる。一応。

壮絶なエピソードもなく、日本人のお手本のような内向的性格を持つ、どこにでもいる男。それが僕、好都合です。

中学は一時期ドロップアウトもしてしまいました。人として足りない部分も日々痛感しております。でもそれなりに今、何でもないような人生を送る事が出来ている様です。

上にぞろぞろと書いただけでも、めんどくさい男だとわかってもらえるはずです。だけど、それでも、それを隠しながら、時にそっと取り出して宥めながら、そんな僕でも許してくれる友人達に支えられ、今日も生きています。どうぞよろしく。

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