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【つながる旅行記#149】江戸東京たてもの園巡り~すごい家たち~

前回はあれこれ貴重な体験をしたが、引き続き江戸東京たてもの園を巡っていく。


こちらは鍵屋。(1856年~)※この建物は1970年を元にしている

名前からしてでも売ってるのかと思いきや、居酒屋である。

なんだかすごい組み合わせ
冷蔵庫……? いや洗濯機……いや何……?

酒がダメな自分とは縁遠い場所である居酒屋だが、こうして中を見るのは楽しい。

しかし、昔のものは色々見てきたし、そろそろちょっと新しいものも見たくなってきた。


そんな中たどり着いたのがこの田園調布の家(大川邸)

この家は大田区の田園調布へ1925年に建築された邸宅だ。


かつて渋沢栄一がイギリスの田園都市構想をモデルに、理想的な田園都市を作ろうとした。

住宅の建築には規制が設けられ、3階建て以下やら道路幅を確保するやら工費の最低基準まで決まっているなどなど、色々と決まり事をがあったらしいが、この家はそれをしっかり守って建てたのだろう。

わぁ。


いきなり時代が変わった感がある。

それもそのはず。
この建物は1993年まで普通に使われていたのだ。

とはいえ、随所に歴史の重みを感じる家具が配置されてはいる。


ここからできた料理を渡すのだろうか
祖父の家の風呂を思い出すエグい深さ

やはり他人の家を見るのは楽しい。
良い家ならなおさら。

どんどんいこう。


こちらは前川國男邸

1942年という戦争真っ只中なときに建てられたもので、建築資材の確保も大変だったらしい。

異常にでかいドア

おお……!


この家の構造は中心に巨大な吹き抜け構造のサロンを配置し、両サイドに寝室や書斎などの部屋を確保したシンプルなもの。

なんだろう。

日本の建築物っぽくない。


しかし凄まじい開放感だ。

戦争中にこんな建物を作っている人が居たとは……。

この窓もいい感じ

この家はなかなか衝撃的だった。

自分も大金持ちになったら吹き抜けの家を作ろう。
暖房効率とか気にせずに。


最後は三井八郎右衛門邸

もちろんあの三井財閥の三井である。

戦後の財閥解体後に、日本全国の三井家の部材を集めて建てたという。

もう普通じゃない

凄まじい玄関。

やはり財閥は格が違った。

どこに売ってるのか
キッチンは洋風?


そして現れる、金箔を貼ったふすま。(どんな家だよ……)

しかし、これは序の口である。

天井もわけのわからないことになっていた。

なんですかこの庶民の知らない意匠は……?

生花部屋
謎石
ふすまに孔雀

これが上流階級の家……!!


ひたすらに圧倒されるばかりだった。

……財閥解体をものともしない三井家の力を感じた。

そして今の当主はどんな凄まじい家に住んでいるのだろうか。

気になって仕方がない。


しかし「こんな普通ではない家に住んでいる人間も存在する」ということを体感させてくれる江戸東京たてもの園。素晴らしい施設である。

来てよかった!

三井家

そんなわけで長いことやってきた江戸東京たてもの園巡りもこれで終了。
非常にいいミュージアムだった。

今後もこんな感じの建築系ミュージアムに行ってみたいなと思う。


……さて、次回は大きく場所を移すことになる。

久々の西日本へ。


次回へ続く……!


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