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【SESAME5】参考になるかわからないスマートロック導入あれこれ【SESAMEタッチ】

最近うちの鍵がすごく鍵穴に入りにくい。
それに鍵の表裏も間違えがち。

というか毎回鍵を持ち歩くのも面倒だよね……

そんな悩みを解決するのが『スマートロック』!!!!


そう思って導入してみたのだが……?


結論から言うと、スマートロックを導入しても鍵は相変わらず持ち歩いているし、単純に解錠方法が増えただけだった。

なんだか思ってたのとは違うが、それでも個人的には十分嬉しい。

そしてこのスマートロックだけど鍵を持ち歩くという行動は、面倒ながらも正しいことだと思う。


そんな結論でも宜しければ、導入までのあれこれをご覧いただきたい。

スマートロックを検討している人にとってはちょっとは役立つと思う。


では………少し長くなるぞ。



【きっかけと各社のスマートロックあれこれ】

まずはなんでスマートロックに興味が湧いたのかを語ろう。

最近自分はSwitchBotの記事を書いた。

電池交換して!」「そしてできればうちのサイトで電池買って!」というSwitchBot社からのメールがきっかけで書いた記事なわけだが、これによってスマートホーム関連機器にまた思いを巡らせることになったのだ。


だが自分の部屋は照明もスイッチも既にスマートホーム化されており、これ以上採用するものなんてカーテンしかない。

とはいえ自動カーテン開閉は正直必要ないのだ。
陽の光で起きたいときは、寝る前にカーテンを開けておけばいいのだから。(周りに何もないから覗かれもしないし)

そうなると、残るは鍵をスマートロック化するだけなのだが、これがもう検索してみたら高いのなんの!!

おなじみのSwitchBotのスマートロックは12000円!!


そしてソニーの関わっているQrioのスマートロックは20000円!!

高すぎるわ!!


更に恐ろしいことに、大体の場合これに追加して買った方がいいアイテムがあるのがスマートロック界隈である。

そのアイテムとは、玄関の外に設置するタッチ式のロック解除装置だ。

これがないと、わざわざ玄関でスマホを取り出したり、安定しないと噂のGPS等による手ぶら解錠に頼ることになる。

半ば必須アイテムといえるだろう。

4980円!! 17000円!!!

たけぇたけぇ!!


もうお開き!!


スマートロックは金銭的に無理です!!



【プレゼンが上手すぎるCANDY HOUSE】

スマートロックは金銭的弱者に優しくなかったことを知った自分。

もう諦めかけていたそのとき、スマートロック界隈の情報を得るために見ていたYoutube動画のコメント欄で、やけに登場する製品名があったのを思い出す。

それは『セサミ(SESAME)』である。

まあオープンセサミ(開けゴマ)から来ている名前なのはわかるが、今まで聞いたことのない製品だ。


さっそく動画を探す。

すると4ヶ月前くらいに投稿された新製品のプレゼン動画があった。
製品情報を求めている自分にとって実にちょうどいい動画だ。

会社名はCANDY HOUSEというらしい。

さっそく視聴してみよう。

・・・

気がついたら商品を注文完了していた。


いやもう完全に『通販番組ですぐ電話しちゃう人』みたいになってるわけだが、本当にプレゼンが上手いし、内容も良かったのだ。

プレゼンしている台湾人CEOのJerming Gu氏は、少したどたどしい日本語ながらも、必要な情報をしっかり教えてくれる。

そして動画内では『もしAppleがこの製品を紹介したら…』という妄想ムービーを途中に挟んだりして、エンタメ性も兼ね備えているのがまた楽しい。


だがやはり一番の購入理由は、この会社だけスマートロックの価格設定がバグっていることだろう。


主力商品であるスマートロックの『SESAME 5』は、まさかの3980円

これは先ほど紹介したSwitchBotのスマートロックの3分の1の価格であり、Qrioと比べたら驚愕の5分の1である。(どういうことなの……?)

そして『SESAME5』という名前の通り、このシリーズはどんどん進化して性能が良くなっているのだが、なぜか価格は下がり続けている

改善によるコストカットを全て商品価格に反映
すごい勢いで下がり続ける商品価格

(改善してお値段据え置きではなく、前より下げちゃうというのがエグい)


そしてもちろん、玄関の外側に付ける製品もラインナップされている。

暗証番号認証+指紋認証+NFC認証付きの『SESAMEタッチPro』は、これまたお安い3980円

もちろん防水だし、夜間を想定してバックライト機能もついている。

さらにはsuica等のICカードに加えて、Apple WatchやAndroid Wearにも対応。


そして指紋認証とNFC認証のみのバージョンである『SESAMEタッチ』は2980円

自分は暗証番号認証は必要ない気がするので、こっちで十分だ。


いやしかし、両方買っても送料込みで1万円すら越えないだと……?

他の価格設定が高すぎるのか、この会社の企業努力が尋常じゃないのか、理由はあれこれあるにしても、消費者としては非常に助かる。


【商品が届いたので開封】

そんなわけで、注文して1日で商品が届いた。(早くね?)

Amazonで買ったわけじゃないのに、気分はAmazon Primeである。

緩衝材を一切入れずにSDGsに配慮している包装

おお……!!

思ってた以上に小さい……?

大事なお知らせメモ

アプリからOSをアップデートしたりとかがあるらしい。

これは大事そうなのでしっかりやろう。(フリーズされたら困るし

(同じ内容を両面に書いているのは一体何なのだろう)

ではさっそくセッティングしていこう。

まずは本体電池の絶縁体を抜いてと……

……?

なんかこの電池デカくないか……?

CR2電池と比較

やっぱりSwitchBotとかに使う電池と違う!!

また家に謎電池が増えることが確定した。

CR123Aというらしい)


ちなみにSESAMEタッチの方はSwitchBotと同じCR2電池だった。


しかしまさかこの馴染みのない電池をこんなにも使うことになるとは。
今や自分の部屋じゃもう単三電池より使っている。

これは電池業界もスマートホーム関連需要で思わぬ儲かり方をしているのかもしれない。

文字数少なめな説明書がついてきているが、自分は色んな動画で予習済みなので、これ無しでも特に問題なくセットアップは完了した。

早速動作テストだ。


解錠せよ!!
解錠!!

どうやら問題なく動作したようだ。

(ちなみに施錠は指紋登録してない指で触ると行われる)

さて、箱に入っていたこの部品はなんなのだろうかと思っていたら、新しいスライド式のバッテリーカバーとのこと。(メールに書いてあった)

実はSESAMEタッチを壁に貼り付けてしまうと、まるごと剥がさないと電池交換が出来ないという問題が発生するのだ。

まあセキュリティ的にはそれが正解な気もするのだが、なにせこれは1年くらいで電池切れするらしく、その度に本体をまるごと壁から剥がさなければならないとなると大変だ。

そんなわけで、このスライドカバーを同梱するようになったらしい。

ユーザーの意見に速攻で対応する……企業の鑑である。

まあ先述した通り、このカバーにすると誰でも盗めちゃうので、セキュリティとしては明らかに問題があるわけだが……日本なら大丈夫だと信じたい。

それに盗まれても3000円だからまだダメージは少ない方だ。


(Qrioみたいに17000円以上したらショック死するかもしれない)



【そのドアに設置できるんですか?】

さて、皆さんはスマートロックというものがいかに大変な製品か理解しているだろうか?

なにせ世の中にはわけのわからん形式の鍵がいっぱいあるのだ。

それに全部対応しろなんてのは相当なハードルである。

そんなわけでCANDY HOUSEには、上手いことスマートロックが使えるように特注のアダプターを3Dプリンターで印刷して送ってくれるサービスもある。(値段は1000円かからないくらい?)


ちなみに自分の賃貸はなかなかの年代物なので、上の画像には存在しない形式だ。

そう、ドアノブに鍵がついているという一番致命的なやつ

チューブラ錠というらしい

とはいえ自分は調査はそこそこしっかりやる人間だ。

当然同じドアノブの人がスマートロックを導入した例を既に調べてある。↓

必須アイテム

参考にしたサイトによると、チューブラ錠にスマートロックを取り付ける場合は、こういうドアレバーをつけないとドアノブをまともに回せなくなるとのこと。

考えてみれば確かにその通り。


うちの鍵は圧倒的に他の鍵よりスマートロックに向いていないのがわかったわけだが、もう商品は届いてしまっている。

やるしかないのだ。

その後、ドアレバーやら段差の追加やらをどうにかこなして、設置完了。

外側にもSESAMEタッチを取り付けて、動作確認も問題なし。


スマートロック環境、完成です……!!



【使い心地はどうなのか】

それではそんなに使ったわけではないが、一応レビューをしておこう。

(ちなみにオートロック機能は常に閉め出しに注意しなければならないという心理的負担が増えると思ったので、今のところOFFにしている)


実際に使ってみて、指紋認証解錠や施錠ができるのは本当に素晴らしい。鍵をポケットから取り出す手間が減っただけではあるが、とても気が楽だ。

まあ冷静に考えると、鍵使ったほうが早いんじゃないかとは思う。
たまに指紋認証失敗するし。

まあでも、大事なのは秒数ではない。

それについてはあとに語るとして、まずは大事な注意点を述べねば。


……さて、少し考えてみよう。

スマートロックを導入したら、鍵を持たずに外に出られるだろうか?

もちろん原理上は問題ないはずだ。
今の自分の環境ならば、指さえあれば家のドアは開けられるのだから。


しかし、全ての製品がいつも十全に動作するとは限らない。

例えば……

・SESAMEタッチが誰かに盗まれる(スライドカバーで誰でも盗める)
・SESAMEタッチやSESAME5の電池がなくなる

こういうことだってあり得る。

そして最も恐ろしいのが、『SESAME5の脱落』である。


自分がよく見るnoteにスパジのステテコハイテク生活があるが、スパジのお宅ではSESAME5が見事に脱落している

本体が脱落してしまったら、電池が残っていようが、SESAMEタッチがまともに機能していようが、もはや何の意味もない

地面に落ちたSESAME5が解錠動作をしたところで、ドアの鍵には何の作用も発揮しないのだから。

これがスマートロックにおける潜在的リスク、『脱落』である。


そして自分の賃貸は結構な古さであり、ドアもなんだかボコボコした加工がされていて、両面テープの接着面積が小さそうな雰囲気。

どうにも両面テープ程度では剥がれ落ちる気がしてならない。

そのため、自分は思いつく限りの脱落防止策をとったわけだが……


あまりにも見栄えが酷すぎて皆さんにお見せできません!!!

(だから設置時の写真を載せていないのだ)


一人暮らしだからこれでも許されるが、家族暮らしでこんなドアにしたら顰蹙を買うどころではない見た目になっている。

しかも、ここまでしても本当に脱落を防げるのかはわからない。


だから必要となるのだ。

常に鍵を持つという行為が。


スマートロックがあろうが、鍵は持たねばならない!!



【導入するべきなのか】

ということで、スマートロックにしたけど相変わらず鍵は持ち歩くということに気づいたお話。

だが「スマートロックにした意味あるの?」と聞かれたら、もちろん「ある」と答える。

要するにこれは、選択肢を増やすのは大事というやつなのだ。


自分はかつて、カバンから財布を出さずにコインロッカーに入れてしまい、ポケットに入っていたパスモしか支払い手段がない状態で天丼屋に入ったことがある。

食べ終わったあとに財布がないことに気づいたときの恐怖感たるや、凄まじいものがあった。

なにせその天丼屋がパスモ支払いに対応してなかったら終わりなのだ。

まあ結果的に、その天丼屋はパスモOKだったので事なきを得た。

しかしその後、自分が即座におサイフケータイ対応のスマホに切り替えて、PayPayアプリやら多様な決済手段を導入したのは言うまでもない。

選択肢は増やさねばならない。安心のために。


同じように、だって選択肢は多い方がいい。

鍵をなくしたらもう家に入れなくなってしまう状態から、指やスマホがあれば家に入れる状態になったのは素晴らしいことだ。

かといってこれで鍵を持たなくなってしまっては、また別のリスク(脱落時の詰み)が生まれるわけで、やはり今後もカバンの中に鍵を入れておく必要はあるだろう。


しかしスマートロックの導入で確実に選択肢は増えた。

なんだっけこういうの……『冗長性』……?

そういうのを大事にしたい人は、導入する価値はあると思う。

日々の支払いの99%がキャッシュレスだけど、現金も少しは持っておく……みたいなのと同じで。



【まとめ】

では最後にスマートロック&タッチ機器のメリットデメリットをまとめよう。

メリット
・指さえあれば鍵がなくても家に入れるという安心感
・解錠と施錠の履歴が残る
・オートロックや手ぶら解錠が可能(自分は使ってないが)
・アプリ上で簡単に合鍵が作れるらしい(自分は使ってないが)


デメリット
・外出時には鍵を持っていかないと、SESAME5が脱落していたときに詰む
・チューブラ錠だとドアノブ周りがごちゃごちゃする
・指紋認証と鍵では、時間的には鍵のほうが解錠が早い
・手ぶら解錠は電池消費が多いらしい(自分は現状使っていないが、試しにONにしてみたらスマホからバッテリー消費大という警告が出た)
・1〜2年ほどで電池交換費用がかかる(1000〜2000円?)
・家の外に設置したタッチ端末の盗難リスクがある(スライドカバー時)


なんだか書き出してみるとデメリット多いな!!

おかしい……自分は結構良い製品だと思っているのだが……。

まあ別に企業からお金を貰って書いているわけではないので正直にいこう。

それにまだ使い始めなので、今後色々見えてくることもあるはずだ。
その際にはこの記事にも追記していきたいと思う。


というわけで、スマートロックの紹介でした。

そして繰り返すが、鍵は一応カバンに忍ばせておくことをお勧めする。

(危うく閉め出しを食らいそうになった体験は恥ずかしいので書かない)


皆さんも良いスマートホームライフを!!


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