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記事一覧
表裏の縁Ⅱ:前編《紅蓮》
商売の邪魔をしたシェーダーのゴロツキをシメてくれと言う依頼を受けて、黒衣森のそう言う連中を少々調べて回る。
あそこには元々、似我蜂団という盗賊連中が幅を利かせているんだがそれとは別の連中らしい。小規模な野党のような奴等でせいぜい十数人のだと。黒衣森をうろつきながら調べた限り地味な盗みしかしていないようでよほど似我蜂団の連中の方が質が悪いのだが依頼人が積荷をくすねられたのがその小規模な連中なの
刹と栗丸:刹の寝ぼけた休息編《漆黒》に出てきた人たち
刹 月影(セツ ツキカゲ)
アウラ・ゼラ族の青年。表の顔は冒険者、裏の顔は復讐専門の殺し屋。冒険者としては忍者として活動することが多いが、あらゆる職種を齧るため、ほかの立ち回りもある程度は出来る。故郷で《忍びの真似事》を継承してきたため、通常の忍術以外に隠し武器や銃の心得もあるが、普段は冒険者に準じた忍者として行動する。目が悪く、自然光、人工光どちらにも弱いため、シェイデッドグラスを愛用する。至
刹と栗丸:刹の寝ぼけた休息編《漆黒》
酷く眠たい。
なんとかベッドから這い出したが眠すぎてボンヤリとしてしまう。身体中が重くて堪らないがどうにかして着替えようと寝間着を脱ぐことにするが何時もの事ながらすんなりと脱ぐことが出来ない。袖をきちんと抜いたつもりで脱げていなくて宙ぶらりんになったらしくどうにか引っ張ってスポンと無理やり脱ぎ切った。ズボンもモタモタしながらどうにか脱いでベッドに放っておく。くしゃくしゃだが後で整えればいい
刹と栗丸番外編:友達と一緒に!《紅蓮》
シロガネの自宅の窓から赤とオレンジの混じり合った光が差し込んでくる。本当なら俺の目のために陽光は遮ってしまう方が良いがこの色の光があまりに鮮烈で綺麗なんで何箇所か大きめの窓を設えてあった。あまり視力の良くない俺でも理解できるほどの赤とオレンジの光。最もこの色の光が差し込んでくる時間はあまり長くはない。少しすれば日は差し込まなくなる。夕暮れ時。夕焼けの時間帯と言うのは短い。はっきりと見えてはいないも
もっとみる刹と栗丸:家族編《蒼天》
軽いあくびをしながら、少し体をひねる。眠い。眠いが良い加減起きないと。かったるいな、と思いつつふと顔を軽く持ち上げて、影が被さってくるのに気がついた。起きたては目を開けても、見えて来るまでしばらくかかるから目は閉じたままだが。
「…。栗丸か。」
俺の顔を覗き込むように、昨日連れ込んだパイッサの子供、栗丸が居るようだ。まだ目を開けてないから姿は見えてないが…丸みのある影を感じる。確か夕べ、俺の
刹と栗丸:家族編《蒼天》に出てきた人たち
刹 月影(セツ ツキカゲ)
アウラ・ゼラ族の青年。表の顔は冒険者、裏の顔は復讐専門の殺し屋。冒険者としては忍者として活動することが多いが、あらゆる職種を齧るため、ほかの立ち回りもある程度は出来る。故郷で《忍びの真似事》を継承してきたため、通常の忍術以外に隠し武器や銃の心得もあるが、普段は冒険者に準じた忍者として行動する。目が悪く、自然光、人工光どちらにも弱いため、シェイデッドグラスを愛用する。至
刹と栗丸:邂逅編《蒼天》に出てきた人たち
刹 月影(セツ ツキカゲ)
アウラ・ゼラ族の青年。表の顔は冒険者、裏の顔は復讐専門の殺し屋。冒険者としては忍者として活動することが多いが、あらゆる職種を齧るため、ほかの立ち回りもある程度は出来る。故郷で《忍びの真似事》を継承してきたため、通常の忍術以外に隠し武器や銃の心得もあるが、普段は冒険者に準じた忍者として行動する。目が悪く、自然光、人工光どちらにも弱いため、シェイデッドグラスを愛用する。至