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29歳

月盛です。
春ドラマを録り溜めてどれを続けてみようかとゆっくり見ています。
「9ボーダー」を見ていて自分のその時期を思い出してせつなくなりました。
29歳。
仕事は忙しく休みもあまり無い生活だったけど、何度かの恋を経て自分には家庭というイメージが湧かなくてもう無理なんだと思っていた頃。
仕事で時間が無いことが自分の心の傷を癒すと信じて突っ走っていたなぁ。
友人たちの集まりでも夫や子供たちの話題が増えて、仕事の愚痴は贅沢の部類に入って「言ってるうちが花よ~家庭を持ったら大変だから、ひとりが羨ましいくらい!」
皆うんうんと頷く中でひとり密かに傷ついていたんだよ。
やっぱり女性の場合は「子供を持つ」ということで年齢が引っ掛かる。
家庭は諦められても子供は諦められないんです。
なんとなく30歳になったとたんストップウォッチが押されたように期限を意識してしまうだろうと予感がしていました。
そしてある日私は出血をして倒れたのです。
Drは真面目な顔で私の正面に向き合い「子宮筋腫で場所があまりよくないです。いずれこのまま大きくなったら全摘になります。あと一年ぐらいの期間に妊娠が無ければ手術しましょう。ただし妊娠することは奇跡に近いです。」
迷いの原因だった子供を持つことにも期限がきられてしまいました。

定点観察です。
居間は

本を読んでいるのですがなかなか進まない・・集中力が無い。
居眠りせずに早くベッドへ。


キッチンは

手拭きのタオルが変わっていたりスポンジが変わっていたり。
リセットです。


この頃はどうせ妊娠しないんだしという気持ちと、だけど子供は欲しかったという気持ちで(叶わない無理)という感情が先に立ち不安定な状態だったと思います。
ふいに涙が溢れたりして周りにびっくりされたりしながらせつなく過ごした日々が思い出されます。
たまたま知人の紹介で会った元旦那にこのことを話したら
「もし子供がいなかったとしてもお互いに仕事を頑張って余暇を楽しめればいいじゃないか」
その言葉にとてもホッとしたのを覚えています。
そしてDrもびっくりの奇跡の妊娠があり結婚に進む事になりました。
(私に訪れた大きな幸せは、元旦那にとっては予測していなかったことでお互い少しづつすれ違っていきました。)
妊娠が分かった時のDrは「産むのは多分大変です。母体と子供をどうするかとか考える時が来るかもしれませんが大丈夫ですか?」
「子供優先でかまいません」私の中では何の迷いもありませんでした。
(タイトル写真は最近の娘、大きくなりましたね奇跡の子なんですが・笑)

29歳・・・凄く揺れ動く時期ですよね。
あの頃の自分に言えるとしたら
「一生懸命考えて決めてきた人生で私は今幸せだ!頑張ってくれてありがとう」

それではまた明日!

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