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トビタテ、交換留学への挑戦が終わりました。

2021 あけましておめでとうございます。みなさんはお正月はいかがお過ごしでしたか?私はというと、相変わらずゲーム三昧&寝正月でした。

そして久しぶりのnoteです。(毎回恒例になってしまっている出だし)
夏に書いたイラストモジュールやサマーインターンの記事からいろんな出会いがあり、過ごしているうちに気付いたら年明けてました。

そして今回は、留学のことについてどうなったのかの報告を含めて書いていこうと思います。(私のTwitterを見てくれている方はもうご存知かと思いますが)

結果を言ってしまえば、留学の選考がすべて通ったもののコロナ禍での渡航は難しいという判断から、完全中止になってしまった。という感じです。ですが、留学へ挑戦したこと、きっとこれからの後輩たちや未来の自分にとって、すごく意味がある足跡だとおもうので、しっかり今回も書き残していきたいと思います!(それで年末落ちこんで、現実逃避に1週間ほどゲームばっかやってました)

トビタテに合格したあのあとの話

約1年前に書いたこちらの記事から、留学のお話しについて書いていました。(途中からです)

なので、今回はこちらの記事の続きから書いていこうと思います。

トビタテと学内選考に合格したことで、残るは留学先の大学への最終選考の書類を送ることでした。(3年後期留学予定だったので、その春に〆切がありましたが、コロナで4年前期へ延期になってました)

私はオーストリア・ウィーン応用美術学校のグラフィックデザイン領域を志望していたので、応募に必要な書類が…あ、もちろん全部英語もしくはドイツ語です。

・デジタルポートフォリオ(2MB以下)
・志願書フォーム(学校指定の書類)
・履歴書
・モチベーションレター(志望動機を綴った願書みたいなもの)

もちろん留学先とのやりとりも自分でメールで英語でした。大学の国際センターに頼っても良かったですが、なんかめんどくさくて全部一人でやってしまいました。(後に担当者の方にすごい心配されたお話をきいた)

ですが、応募書類は全部英語を一人でやるなんてそりゃ無理なので、師匠の翔子さんに頼りながら、高校卒業後もつながっていた高校の英語の先生に連絡し、お手伝いを依頼しました。その先生も留学経験があったことから、ありがたいことにタダで全部みてくれて、完成まで一緒にやってくれました。ありがたぁ。

一通りつくったものを載せていきます。

作ったもの①英文用ポートフォリオ

最初にポートフォリオです。
デジタルポートフォリオなので、モニターで見られることで想定して、レイアウト組みました。初欧文でのレイアウトだったので楽しかったですね!私はUI/UXデザインが将来的にやりたい分野なので、先頭におきつついろんなこともやりますよ!というのを伝える作品構成にしました。

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英文でのポートフォリオなんて、どうすればいいのかわからなかったのでとりあえず参考に海外のクリエイターのポートフォリオをBehanceで見まくりました。ところどころ真似してます。作り方がわからないうちは、どんどん見様見真似でつくってみる。ですね!

そういえばポートフォリオがなかなか進まなくて、周りから「どうすればいいの?」って聞かれること多いんですが、全部一気にやらないのがコツです。

①今までの作品で載せるものをリストあげる、載せる構成を考える
=やりたいことを先頭におく、変化球を最後に置いて締める
②記載する文章をひたすら洗い出し
=それぞれのテキストを文字数含め整理しておく、無心でやる
③手書きでしっかりレイアウトスケッチを描く
=載せるもの、文言などわかってればレイアウトスケッチは楽しい!ここを怠ると画面入ってから迷子しまくる
④使える画像を洗い出し、物理作品はきれいに写真を撮る
=先にPhotoshopでリサイズすると容量節約になる!(まじだるいけど)
⑤マスターグリッド、ページを作っておく
=時短スキル!Indesign習得してればすごい楽につくれる
⑥画像とテキスト流し込み、作っていく
=もうここまできたら楽しい流し込みタイム!

というふうにステップごとに無心でやるのがいいです。全部一気にやると何から手をつければいいのかわからなくなってしまうので!あとページ数が増えると、PCが火を噴き出すのでこまめに保存してくださいね。

作ったもの②CV履歴書

英語だと"CV=Curriculum Vitae"と呼ばれている、日本でいう履歴書です。日本の履歴書とはちがって、決まったテンプレートはなく自由にデザインできます。こちらも初めてなので、どんなことを記載するのかは調べるとたくさん例がありました。

CV(Curriculum Vitae)とレジュメの違いとは?
CVとレジュメのいずれにもの学問的な経歴を記しますが、レジュメはより専門的な業績や職業経歴を中心に記載します。一方、CVは学業成績を強調し、専門的な学歴とそれに関連する業績、受賞歴などをまとめた内容を記載します。大学の成績証明書、GREのスコア、personal statement(志望動機)も必要な場合もあり、大学院によっては、応募者にCVも提出が必要な場合があります。修士号または博士号出願のためのCVを作成方法と一般的な就職活動のためのCV作成ではその内容や記載方法が若干異なってきます。

あとは、一応デザイン科志望なのでかっこいいCVをPintrestでたくさん調べました。自由な分、どうやったらその人をどう表現できるのかってむずかしいですね。

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完成したものがこちら。(ファイルの関係で発色わるい…)
ExpertiseやPersonal Skilsのような自己の強みがわかるような項目いれると、その人らしさがより伝わるかなと思い、たくさん入れました。言語スキルの部分は、スコアなどあれば日付と一緒に入れましょう。あと、インターンでどんなことをやったのかはしっかり書いたほうがいいですね。

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作ったもの③モチベーションレター

こちら志望動機を綴った願書みたいなものですね。なぜ、そこにいきたいのか!という情熱を留学先の選考担当の教授たちに伝えるためのお手紙です。こちらもたくさん調べて、日本語でしっかり書いてから英語に翻訳していきます。


デザインでいわれる5W1Hのように、文章を伝えるための5Wを意識するといいです!あと書いたものは、いろんな方に見てもらってフィードバックをいただきました。日本語でも英語でも。

① why this school?
② Why you?
③ Why this country ?
④Why this programme?
⑤Why now?

そこで私が書いたモチベーションレターがこちらです。

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要約すると…

ウィーン応用美術学校の教授方へ
①自分についての紹介と今まで経験したこと、勉強していること
・大学でUI/UXデザインについて勉強していて、アプリケーションやWEBサイト、展示計画とデザインなどをやっています。
・いろんなインターン経験をしてきました。
②自分の強みについて
・いろんなリーダーを任されています。過去に全体総括として任されていた「できかた展2020=学部の選抜外部展示」を例に。
・そこで自分が貢献したことについて
③自分の将来の目標について
・母国ベトナムで社会問題解決に役に立つデザインをつくるデザイナーになる将来のゴールを語る。
・そう思うようになった経緯。そしてそれに向けてどんなことをしているのか?
④留学したい意思について
・そこで勉強することでどのような影響を自分にもたらしてくれるのか。
・グラフィックデザインを勉強することで、UI/UXデザインをより多くの人に知ってもらえる力になるはず。
・デザイン以外にも、いろんなバックグラインドをもった人とコミュニケーションすることで自分のプレゼン力を鍛えられる機会を得られるはず。

という構成で書きました。左上に大きく自分の名前を示しているのは、いろんな留学応募書類を見るだろうから、誰の書類かを判断しやすいようにあえて名前を大きく入れてあります。

こんな感じで書類を爆速でつくり、送りました。応募申請してから、2ヶ月ぐらいで結果が来るみたいなので、その間にコロナのいろんなニュースをみてました。正直行ける気がしない…っていうのが素直な気持ちで、そんな心持ちだったので当たり前ですが不安でしかたなかったです。

まあ、でも今はできることをやるのみ。と思いながら、課題の傍にできることをやってました。

12月、結果は合格だが。

応募書類を送ったのが、9月でした。本当は4月に送る予定でしたが、延期されたので。なので、3年後期は普通に日本ですごして、4年前期にいく予定でした。

そして結果が来たのが12月。ぶっちゃけその時期は、課題ガン詰めでメンタル死んでました。

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こんなスタンプ画像とともに、あちらの学校の担当者から英語で"Dear Truc! I am happy to carry good news to you: YOU ARE ACCEPTED in the department of GRAPHIC DESIGN!"と喜ばしい合格メールが届きました。合格通知書もいただきました。

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「嬉しい!!!!!!」

ってなるはずなんですが、課題でメンタルやられていた私なので、先が見えないコロナで渡航できるはずがないという不安だったり、いろんなことを抱えて過ごしてた私だったのでさらにメンタルが爆発して、その日めちゃめちゃ号泣しました。

この時点で12月。2月末から留学先の学校の学期が始まるっていうことは、残り2ヶ月なわけです。渡航準備、渡航先住居の確保、トビタテの計画変更申請、そして私はベトナム国籍なのでベトナムパスポートでのVISA申請はめちゃめちゃ複雑、やること多すぎて、こりゃ無理や…って。

ひとまず学校側や、他大学との連携講座にも参加していたので、タスクがやばそうなので先生方に相談し、これからの未来にあまり必要ではないことは今無理してやらなくてもいいことは削ってしまってもいい。と言っていただき、留学準備に専念できる環境をつくってくれました。

来てしまった交換留学の派遣完全中止メール

合格通知が来てから、多分3週間後ぐらいですかね。完全中止メール来ました。コロナが増え続けてたニュースもでてたので、デスヨネーしかでてこない。

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2021年2月1日時点での新型コロナウィルス感染拡大状況次第では、2021年度前期での学生派遣を実施予定である旨を各協定校に伝え、本学学生(みなさん)を2021年4月から受け入れてもらえるか確認を取ったところ、多くの協定校より、学期途中(4月)での学生受入は不可という回答を受け取りました。その情報を基に、12月9日に実施された国際交流委員会にて決定した事項によると
① 受入不可となった協定校へ応募中の学生については、2021年度前期派遣を中止とする。
② オンラインでの授業参加を提案してきた協定校もいくつかあったが、海外に滞在し、協定校の施設を利用して制作することが交換留学の趣旨であるため、その場合についても該当学生の派遣は中止とする。
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4年前期に延期をしてもらいながらも、やはりコロナが落ち着く見通しがなく、4年後期は卒制があるため、トビタテの奨学金をもらう条件でもあった在学中での留学は不可能となりました。

学校側から「最後の手段としては、1年休学してその時に行く」という提案もされましたが、母子家庭で休学なんてする余裕もないですし、お母さんを説得する気力も残ってなかったです。1年でコロナが落ち着くとも思えず、完全に折れました笑

なので結果としては、
完全中止を受け、トビタテの辞退。留学への挑戦はここで終わってしまいました。

2年の夏から留学準備を始め、全ての選考で合格をいただいて、最高な形で留学できるチャンスでしたが残念ながらこのような結果になってしまってすごく悔しいです。

ずっと応援、見守ってくれてた師匠の翔子さん、先生方、友達のみんなのおかげで、ここまでやってこれました。努力の証は消えないので、ちゃんと自分を誇りに思おうと思います。

卒業してからでも、大学院などに挑戦したりいつかは留学行きたいと思います。トビタテの研修やいろんな出会いで刺激を多く受けられて、きっと10年後の自分にとっては留学に挑戦したこと、とてもいい経験になるはず。

というご報告でした。今年は大学生活最後の1年です。経験して学べたことがきっと強みになるはずなので、就活や卒制で自分のエネルギーを注いでいきたいと思います!!!

長い文章でしたが、読んでいただきありがとうございます。

よろしければ〜!いただいたサポートでデザインの勉強がんばります。