美大を目指す受験生へ

受験シーズンに入り、美大受験のために通っていた小さなアトリエに講師としてデッサンやデザインを指導しに行くことが多くなりました。
生徒数が少ないのでデザイン科は4人ほどしかおらず、デザイン科の受験生は1人ですが頑張っている姿をみると一年前の自分を思い出します。そして頑張っている受験生に向けて、励みになればいいなと思い言葉にしてみます。

正解がわからない

わたしが通っていた予備校はは少人数のアトリエなので、同い年の受験生がいても科が違うのでそれぞれの対策も違っていたので周りと比べることがなかったですね。
なのでいつも自分との勝負で、「これでいいのだろうか」「わたしはちゃんと上手くなってるのだろうか」そんなことを悶々と考えながら、どうやったら美大に合格できるのか、正解がない課題に苦しむ毎日でした。

参考作品を見ながら、デッサンはこういう構図で、こういう描き方、デザインはこういう発想、こういう色。周りがどんな作品を作るのかわからない環境だったので、それが正解なんだと自分で決めつけて、やるしかなかったです。
とても苦しかったですが、今では一人で戦っていたその経験のおかげで今の「自分らしさ」を見つけられたんだなと思います。

そして受験前に大手予備校が開催する模試に参加しました。初めて周りにライバルがいる状況で自分の実力がわかってしまう環境だったので、自分のスタイルがこの世界で通用するのかとても不安でした。自分自身に苦手意識があったので尚更恐怖でした。

「自分のやりたいことをやろう」とこれだけを思いながら模試を受けると、驚くことに成績が上位だったので、自分のやってきたことは間違ってないんだなと泣きそうになりました。

受験生の皆さん、今とても辛いと思います。ですがこの経験ができるのは今だけであって、怯えるのはもったいないです。自分やってきたことに自信を持って、楽しんでみてください。

そして今見えてる世界の先に、もっと面白いものがあります。第一志望の美大受かること以上に自分が作った作品が誰かを魅了して、誰かに新しい価値を与え、社会を動かせられるころのほうが価値があると思うからです。

よろしければ〜!いただいたサポートでデザインの勉強がんばります。