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母の泣き顔【音声と文章】

山田ゆり
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※note毎日連続投稿1515日をコミット中!
1509日目。
※聴くだけ・読むだけ・聴きながら読む、
どちらでも短時間で楽しめます。






おはようございます。
山田ゆりです。



今回は
母の泣き顔
をお伝えいたします。



あなたはお母さんの泣いたところを見たことはありますか?


私はありません。



75歳の時に母はアルツハイマー型認知症になり、10年と10日間、私たちにその生きざまを見せてくれた。


認知症になった母は、これまでとは違った行動を取るようになった。


炭酸飲料が大嫌いな母だったが
認知症になってからは
あのオレンジの炭酸ジュースを孫よりも先に飲むようになった。


ポテトチップスなどのスナック類やアイスクリームは絶対食べない人だったが
認知症になってからは好んで食べるようになった。

認知症になると嗜好が変わるようだ。


母はとても明るい人だった。
母を見ていると辛いことは無いように見えた。



先日、80代の奥様が認知症になられ
90代のご主人がご自宅で介護しているドキュメンタリーを観た。



その中で、情緒不安定になった奥様が
「殺せー、包丁持ってこーい!」と泣き叫んでいる様子が映った。
涙を流しながら泣き叫ぶその形相は衝撃的だった。


どういう事かというと、
私は母の泣いた顔を見たことがないのだ。


それは認知症になってからもだった。
認知症初期は凶暴にはなったが、母は泣くことはなかった。


認知症がどんどん進んで一日中ボーっとしている時が多くなっていった。

娘たちがおばあちゃんにおかしいことを言って笑わせる。



その時母は幼子のように笑う。
どんな口元にして笑えば美しく見えるとかそんな計算が全くない、素の笑顔だった。


その時の母の笑顔に私は最近似てきたと思う。



私は母の泣いた顔を一度も見ることなく終わった。




そのドキュメンタリーを拝見して
ああ、私はしあわせな介護をしていたのだと感じた。


母の泣き顔を想像してみるがどうもうまく思いつかない。



母には泣き顔が似合わない。

母はこの世からいなくなったけれど、いつも笑って私たちを見守ってくれていると感じる。





今日は夏至。
昼の時間が一番長い日。
夕方7時でもまだ明るいから嬉しくなる。

日が長いと何でもできそうな気がする。


母は夏至のような人だった。






今回は
母の泣き顔
をお伝えいたしました。

本日も、最後までお聴きくださり
ありがとうございました。 

ちょっとした勇気が世界を変えます。
今日も素敵な一日をお過ごし下さい。

山田ゆりでした。



◆◆ アファメーション ◆◆
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私は愛されています
大きな愛で包まれています

失敗しても
ご迷惑をおかけしても
どんな時でも
愛されています

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