おかえり
いつのまにか
お母さんになってた
お母さんになって
おかえりを
言う側になってた
むすっとして
喋らない娘を
行って来ますも言わずに
背中がズンズン遠くなって
それでも見えなくなるまで見送った
うざい
なんて言葉
何回投げられたんだろう
それでもしょうがないな
と思えたのは
自分も
お母さんみたいにはならない
そんな言葉を母に投げた事があった
そんな偉そうな事を言ったくせに
私は 何者にもならなかった
娘もまた娘を授かった
いつか
その子に背中を向けられてしまう日が必ず来る
でも
お母さんには勝てない
その子がそう思う日も
やはり必ず来る
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