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地質年代境界の国際基準地のキャラクターを勝手に考える

ヘッダー画像は、ゆるいキャラクターのコンテストを行う団体のHPから引用させていただきましたが、諸々の知的財産権が複雑そうなので画像を加工しております。(冗談です)


チバニアン

チバニアンは、千葉時代という意味をラテン語にしたものです。
令和2年1月17日、IUGS(国際地質科学連合)により、市原市田淵の地層が地質年代境界の国際基準地(GSSP)として認められたため、今から約77万4千年前~12万9千年前の時代に、「チバニアン」という名称をつけることが決定されました。
これはジュラ紀や白亜紀といった地質年代の名称に、日本の地名が採用されたのは初めての出来事。その証拠となる地層こそが、この市原市の加茂地区田淵にあるのです。


ちょうど1年前、チバニアンを見に行って来ました。

現在はプレハブのビジターセンターですが、立派なセンターを建設中です

いずれ「房総ジオ巡り旅」としてまとめたいです(が、鶴見川遺跡紀行すら未だにまとめきれません…)

たくさんスパイクが並んでいますが
見ただけでは何が何だか分かりません

専門家やボランティアガイドさんが、親切に教えてくださいました。

寒い中、熱心に解説して下さいました
川底を浚うと砂鉄がたくさん

とても興味深く、楽しかったのですが…

なんだか、チバニアンのPRの圧が弱いのです。

ビジターセンターから畑の中に渡る木道…
やや地味目な案内板…

これから立派なセンターができるそうなのですが、やはり、ハードだけでは物足りない。もっと、この国際基準地を、日本だけでなく世界中に派手に紹介したい!

そのためには、何と言ってもソフトパワーを持つゆるキャラが重要です(かなり飛躍)

しかし、現状では市原市のキャラクターオッサくんが、電柱に小さく貼られているだけした。これでは、もったいない。

https://www.city.ichihara.chiba.jp/article?articleId=60237688ece4651c88c18616 より

「オッサ」は市原市の方言で「そうだよ」って意味。
市の花コスモスと市の鳥ウグイス、市の木イチョウがモチーフ。

(設定が盛りだくさんで、とてもウグイスが原型とは…)

オッサくんは可愛らしいけど、イマイチ地質学らしさがない…
そこで、勝手に考えた!


チバニアンのキャラクターを考える

全国に知名度のあるスーパーアイドルのような、分かりやすいキャラクターを考えよう!

いかがでしょうか?
「○ーバくん」が千葉県の全形を表しているので、チバニアンの場所も明確に分かります。また、「○バニャン」が地縛霊ということからも、地質に縁があります(あるのか…?)


ベップワニアン

昨年末、人類繁栄時代「人新世」の基準地として名乗りを挙げた別府湾。

国際地質科学連合」の作業部会は、「完新世」や「更新世」など地質学上の時代区分に、人類の繁栄した時代、「人新世」を新たに区分し、象徴的な地層の選定を進めています。

候補地はアメリカ、中国などの世界12か所で、愛媛大学や東京大学などの研究チームが提案した大分県の別府湾も含まれています。

研究チームは、別府湾の1953年以降の地層が、核実験によって世界中に拡散したごく微量のプルトニウムなど、人類の活動の指標となる物質が堆積しているなどの理由から「人新世」を象徴するのにふさわしいとして「別府湾時代」を意味する「ベップワニアン」として提案しています。

愛媛大学の加三千宣准教授は「人新世の始まりを地質学的に定義することで、地球環境を社会で真剣に考える原動力につなげたい」と話しています。


下表は地質時代区分表です。現在は新生代・第四紀・完新世の真っ只中。その始まりは1万年前の新石器時代(日本は縄文時代)あたりです。
今後、この表の第四紀内の一番上に人新世が入るとされています。

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)


人新世の開始時期はまだ決まっていませんが、農耕が始まった先史時代、18世紀の産業革命、さらに環境汚染が加速した1940〜50年代などの案もあります。


でも、核実験で放出された放射性物質の堆積痕が「人新世」のエビデンスっていうところが悲しい。そのうち、PCBやABS洗剤、マイクロプラスティックなども、地層の年代測定マーカーになるのかも知れません。


暗い話はこれくらいにして…

ベップワニアンのキャラクターを考える

まずは、別府市のゆるキャラを当たってみよう。上手くいけばコラボできるかも知れない。

う〜ん。完成度が高すぎて(?)つけ入る隙が無さそう。

ならば、新しいキャラを創造しよう!

こんな時は、もう一度、別府湾の地形をよく見て…ん!?

別府湾がワニに見える。そして…
ベップワニアンの中にもワニがある!これは、もう…


ワニのキャラクターで行くしかない!

まずは、ワニキャラの先輩方に仁義を切らなきゃ。

ばにお…なかなか個性的なキャラだ。


次は、

インテリなワニだ…ありがちな形状だけど。
ちなみに、大阪大学豊中キャンパス理学部の新校舎工事現場で発見された、ワニの化石(マチカネワニ)がモデルだそうです。

他にも、

おっと、横浜市にもワニキャラが!鶴見区の形がワニに似ているからなんだ。
こちらも愛らしいフォルムだけど…全身緑色で予算削減か?


よ〜し、ゴルフウェアのワニだって、100日後にどうにかなってしまうワニだって、ぜ〜んぶ飲み込んでしまえ!

グルグル攪拌して鍋で煮詰めて、ハイッ!

どう見てもやっつけ仕事…


実は、チバニアンを見に行った後、ネタでチーバニアンを描いていたのですが、なかなかチバニアンの記事執筆まで手が回らず、このままでは日の目を見ずに埋もれてしまう恐れが…

そんな所にベップワニアンの報道を見て、「こうなったら、まとめて一緒にアップしてしまえ!」と、やや無理気味に記事を作成してみました。

という訳で、大変お粗末で失礼いたしました。



オタク気質の長文を最後まで読んでいただきありがとうございます。 またお越しいただけたら幸いです。