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偽装独身男と裁判をして500万ぶんどった話。(簡素ver.)

この記事にたどり着いた皆様、初めましてツナマヨです。
この記事は、「独身偽装」をしていた男性に損害賠償請求を行い、500万円の判決を勝ち得た時の体験談を書きました。

詳細に語るととんでもなく長くなる為、今回は簡素版です。

高額な支払いだと、どうせ和解でしょ。と思われるかも知れませんが…

・和解ではありません。判決で請求を認めていただきました。
・長年付き合ってもいません。交際該当期間は2か月。初めましてから10回も会っていません。(出会ってから訴える話になるまで半年です。提訴まではもう少しかかっています。)
・妊娠もしていません。
・相手の奥様と親御さんと話をしましたが、訴えられていません。(大揉めはした)

記事をしたためながら、この記事にたどり着く方はこんな方だろうか…と勝手に想像しています。

好きだった人に騙されて辛くて苦しい人。
とにかくはらわたが煮えくり返っている人。
興味本位で昼ドラを覗きたい人。
なんと今から訴えられる側の人。

ちなみに私は裁判中、圧倒的にはらわた煮えくり派の民でした。

せっかく読んでくださる方のために嘘は書きたくありませんので、
少し詳細を書きますと、独身偽装の観点から判決をもらえたのは約250万円です。
貞操権の侵害、性的自由の侵害という名目です。
半分は別途の内容でいただきました。

交際期間2か月、会った回数は両手で余るほどしか会っていない。
それでも約250万円なのは今振り返りながらも凄い判決だったなと思います。

しかも交際後に会ったのは最後を含め2回です。
もちろん加害者も「付き合ったとは到底言えない」と言っていました。

私の見解は…
「独身偽装の論点はそこではない。」の一文に秘めさせていただきます。

この記事を書こうと思った理由は、最近様々なSNSで「独身偽装」という言葉を見ることが多くなってきたからです。
騙されたにも関わらず、泣き寝入りせざるを得ない方が多くいることに物凄く驚きます。
これだけ短期間しか交際していないにも関わらず、まともな金額の判決をいただけたことを知って欲しいと思い、この記事を書くことにしました。

裁判から数年たちますが、同じような加害者が多いなと感じます。

熱烈アプローチ→別れ話をしても拒否→嫁バレ→家族がいるからお金は払えない。→いいの?嫁が訴えるって言ってるよ?

独身偽装達は全員同一人物か?

もちろんそうではないのに、似通った人種の方が多い印象です。

状況にもよるとは思いますが、

唯一、戦える手札は嫁が訴える。しかないから言うんですよね。

(ここには敢えて書きませんが、弁護士の方と世間話で話したところ、独身偽装者が反訴できる手札は存在するにはするようです。弱いけど)

実際、私も裁判を決めた時弁護士の方から言われました。
「奥様からは訴えられると思って下さい。それが怖かったら裁判しない方がいいです。」と、リスクとして大いにある話です。

弁護士の方は逆に独身偽装した側の弁護を担当した事があり、例え訴え返されても勝てる見込みがあると思いますとも言われました。

裁判なんて無縁で情緒不安定の私に喚かれながらも、共に戦って下さった弁護士の方には頭が上がりません。

交際期間が短かろうが、妊娠にまで至っていなかろうが数百万の判決をもらえました。和解よりも、加害者が法律的に断罪されたこと、第三者から判決の理由を書面でもらえたことは、これからも私の人生の支えになってくれます。

この文章の中には、LGBTQに関係する話も含まれますが
私はLGBTQに関して、非難する気も迫害する気もありません。
一言でいうと女装をして、バイセクシャルのフリをしていた人が登場します。
性的加害を受ける描写があります。

気分を害される可能性がある方は、以下は読まれない方が良いかもしれません。

最後に私がこの記事のおすすめポイントを書かせていただくと、
・この点が判決文で評価されていた。
と注釈を入れているところがありますので、
お役に立てるところがあれば幸いです。

※私は何一つ法律の知識も免許も持たない一般人です。
この先はただの体験談です。
それが各個人に適応するかは分かりかねます。

この記事で読めること

・簡素に相手との出会い

・簡素に提訴した際の項目

・簡素に私は知らなかった判決文で引用されていた項目

・たまたまの産物、世間話が独身偽装を故意な物と決定的にした話

・相手は反論しなかったのか?

をお手軽に書いています。

・相手との出会い

騙されるあるあるの交流系アプリで出会いました。
友人の中に10年付き合って結婚したものの数年で離婚に至った友人がおり、
その子に「今のうちに色々な人と遊んだりして、人を見る目を養った方がいいよ😢」
と、勧められアプリを始めたのがきっかけです。
本当に全く彼氏が欲しいとか、結婚したい。そんな願望が一切なかったのが、地獄体験の始まりでした…見る目を養う前に地獄です。

そうかー色んな人に会ってみれば、出不精も治るかも!!
交友関係は広く持ったほうがいいかも!と、
片っ端から「いいね!」を押しまくり、女友達が増えるのも楽しいかもしれない!と男女関係なく会話しまくりました。
すると1人周りにはいない毛色の人を発見。

バイセクシャル(よく分からないけど、トランスかも…)を自称し性別不明を自称し、
髪をポニーテールが出来るまで伸ばした男性です。
これが加害者です。

もちろん内情は知らず、セクシャリティについて特に頓着のなかった私は
気にせずいいねしました。

加害者は女装が趣味で偏見がない人なら誰でも。
と自己紹介欄に書いていましたが、のちに本人から語られたのは以下です。

実際性別不明をうたえば、
髪のケアやコスメの話を女性とできるため、
他の男性よりも女性と関りを持ちやすい。
勝手に中立の立場になれるし、相手もこちらに親しみを持ちやすいから髪も伸ばしている。自分に人の目を引いたり、好きになってもらえる要素がないことは分かっているから、全員、自分よりモテる自分以外の男は全員嫌いだし妬ましくて憎い。
(男が嫌いだった。バイですらない!)
男として勝負できないのは分かっているから、メンズメイクではなく、敢えての女装とのことでした。

トランスジェンダーかも知れない(だが、男性を好きになったことは無い。)

語られた際、その思考に怒りと驚きでしばらく返答できませんでした。

ここまでの文章に嫌悪感を抱く方がいることは重々承知しています。
ですが、SNS上やニュースで上記の内容に似た話を耳にすることが増えましたので、皆様の自衛強化を願って敢えて書くことにしました。
不快な気持ちになった方へは申し訳ありません。

なぜそこまでするのか

加害者自身も言っていましたが、本当に友達がいませんでした。
「知り合いに聞いてみたら?」なども聞く相手がおらず、
みんな自分から逃げていく。と語っていたので、
日常生活で不便を生じても女装を貫くことにしたとのことでした。
(実際、服装や髪型について上司から何度か咎めれられていました。)

もちろん特殊な例ですが、
そこまでして女性に近づきたい人種がいます。
あなたが身を守れますように。

話を戻しまして、加害者との出会いに戻ります。


恋愛目的でなくても、仲良くなってご飯でも食べに行きましょう!

私が何も考えていなかったことがよくわかりますが、
このアプリ上の私の自己紹介が良くありませんでした。

独身偽装ゴミ野郎が私をピックアップした理由の一つでした。
強い結婚願望やパートナーが欲しいと言っていなかったこと。
これが、相手に粘着された理由の一つです。

加害者は交際前になってもこの言葉を私に繰り返すようになります。
「結婚願望ないんでしょ?」「俺とずっと遊べばいいじゃん。」
私は相手の方の容姿がものすごく苦手だったので、交際はしたくない事も相まって、「誰とも付き合う気はない」と言っていたのを、加害者は
「ずっと肉体関係含めて遊んでくれる人ができるかも!」と大きな勘違いをした事が後に分かります。

自戒を込めて書きますが、
私は加害者と知り合ってお酒を飲み、よくあるそのままホテルへ…をやりました。

取り立てて性行為が好きという訳ではなかったのですが、相手がバイセクシャルを自称していたので通常とは何かが違うのかと興味本位で着いて行きました。

※弁護士の方にも警察にも怒られ、絞られましたので、皆さんも知らない相手とのホテルは気を付けて下さい👊

興味本位でホテルまで着いて行ってよかったのかどうか…
2回目にはもう会えないと話をした私の行動で察して下さい。

私がわざわざ以降は会えませんと話し合いをした理由ですが、
2回目にあった際に裸の動画などを撮られた為です。

そして動画を消すことを拒否されます。
音信不通にして相手とは縁を切りたかったのですが、

ポルノリベンジされるの可能性が出てきた

これが、私と相手が会わざるを得ない理由となった決定打です。

2回目に会った帰り道で、もう会いたくはないこと、
裸の動画を消してほしいことを懇願しますが、
「拡散されたくなかったら、今後も会うしかないね」を繰り返されます。

今思い返すと悩まず、一人で解決しようとせず、そのまま警察に走るべきでした。

加害者には脅迫してまで、人に会って楽しいのかと何度も尋ねましたが、
「会ってくれなくなるよりマシ」だと言っていましたので
良心の呵責なんてものは持ち合わせていない人間でした。



私自身が、裁判をして驚いたのですが、
脅迫は私自身や私の家族のみならず、
加害者自身が「会わないなら死んでやる」「会う約束を守らないからリ〇カする」「精神疾患持ちだからね」と私に言っていたのも判決文の中で脅迫文として引用されていました。

今となっては勝手にやってもらえばよかったなと思います。

POINT

「会わざるを得ない状況にした」
判決文にて関係の維持を望んでいたわけではないにも関わらず、会わざるを得ない状況にした。との言葉が弁護士の方により、「請求原因」として書かれていました。
私は物凄く気持ち悪くて嫌だったけど、動画を消して欲しくて自分の意志で会いに行った。
にも関わらず、意を汲んで判決に反映してもらえました。

メンヘラと言うと軽いように思えますが、
自分への脅迫ではなく、(お前を殺す。刺すからな!など)
相手の身体へ影響があることを示唆するメンヘラでも、裁判では脅迫としてカウントされていましたので、このような文章は裁判材料になることもあるようです。


私は相手と会うことで一緒にいる時間を増やし、自身で相手のスマホを割るなり、動画を削除するなりできないかと考えていましたが、どう転んでも外見、内面ともに相手のことを好きにはなれず、顔を見て嗚咽するようになりました。(体調が悪いふりをして凌ぐ)
頭が麻痺してきており、好きになれた方が楽なのではないかと頑張って仲良くなろうと努力はしました。
私は会える回数が少ない方が嬉しかったので、独身偽装に気が付くのが少し遅れる要因になったのではないかと思います。
(発覚経緯などは別の記事で書く予定です。)


毎日募る、動画消してくれないかな。


もう消してくれているかも…でもやっぱり自分の手で抹消したい。
目で確認したい。
そんな気持ちで会い続けますが、通算3回目…
相手のことが2回目で既に生理的に無理だったのに
行為に及んだ上避妊具を外されます。
されたことがある方には分かっていただけるかと思いますが、
気持ち悪い。死んでほしい。
この気持ちでいっぱいになります。

そして加害者は言います。
「嫌なら自費でピル飲んでよ」

流石に従いませんでした。
どこまでこの気持ち悪い男の話を聞かなければならないのか。
気持ちの問題ですが、私は自らピルを購入はできませんでした。

ちなみにこの時点でも、交際には至っていません。



避妊具をつけてくれと懇願するメッセージを送り、
自衛すればいいだろう。と言われるそれの繰り返しでした。
加害者からすれば私も好いていて、
「もーゴムしてよ!」位のノリだと思っていたらしいです。

これが、裁判では加害者の心象をより悪くします。

POINT

・既婚者であることを告げずその上合意がないにも関わらず、避妊具を外した。
これも判決文に「請求原因」として記載がありました。
(弁護士の方が記載していますので、ちゃんと意味を持つ様です。)
わざわざこの文言が判決文に記載されていたことが印象的でしたが、独身偽装あるあるではないかと思っています。
勝手にゴムを外された方は、避妊なしの性行為に合意していないやり取りがなかったか要チェックです。

相手は反論しなかったのか?

これも今回の裁判の中で大事な部分ですが、
普通に反論してました😂

ですがわざわざ判決文に裁判所から最後、
「念の為書きますが、なんか裁判で相殺するとか言ってたけど、結局何も証拠出さなかったよね。なんかずっと主張だけしてたね。民法に基づいてお前が裁判費用全額払えよ。裁判官○○より」

と、書いてありました😂😂😂 

もちろん、意訳で原本には難しい言葉で丁寧に書いてあります。

加害者が控訴してこないために、丁寧に書いてくれていました。

面白すぎる😂

・裁判で使った内容

・性行為に及んだことが分かる文面(貞操権の侵害)
ホテルでの待ち合わせなど、外泊したことが分かる。
直接的に性行為についての会話などの文面。

・避妊具を外すことに私自身は否定的だった(性的自由の侵害)
どうして避妊をしてくれないのか。避妊できないのなら性行為自体もしたくない。など
妊娠する可能性に同意をしていなかったことが明確に分かる会話。

・会わないなら、交際しないなら、
〇〇しないなら死んでやる。
止めたいなら会うしかない。
などの軽く見られがちなメンヘラワードも判決文で脅迫文言として挙がっていました。


・たまたまの産物、故意に独身偽装していたことを立証

たまたま裁判に良い影響をもたらしたのですが、
芸能人の不倫ニュースを見た私が、
「〇〇のニュース見た?かっこいいのに、不倫で仕事減るなんてもったいない。ありえないよね不倫するなんて!」「〇〇好きだけど、不倫なんて許せない!人としてダメだ…〇〇はかっこいいけど不倫は誰がしても許せない」とLINEで会話しており、
それに対して、加害者が「不倫するなんて本当に馬鹿だよね。クズだよありえない~」と私に返信していました。
これを裁判所に提出した結果「原告は不倫は許されない旨を告知していた。その上で既婚者であることを意図的に秘した。」と、加害者の故意をこれでもかと証明する決定的な文言として引用してありました。

そう、加害者はこの会話の時に「え、俺も既婚者だよ!」と言えばよかったんですよね。

全然核心に迫る会話をしたつもりがなかったのに、たまたま決定的な会話をしていました。

逆に今から相手の言質をとる方は、この会話を振ってみてもいいかもしれません。


今回は簡素的に書いてみましたが、書きたくなった時にもう少し詳しく書いたものを別記事でアップする予定です。

昼ドラではありませんが、既婚者バレした時の話と、加害者の奥様と親御さんと会話をした時の話が一番インパクトのある山場かもしれません。
思い出しても何と戦ったのか分からない位です。

為になるのは裁判中の相手とのやり取りですが、詳しく語れるところまで、頑張って書けたらいいなと思っています。
裁判所には当然のように和解を勧められましたので、裁判を和解で辞めさせない為にも弁護士の方がとても心を砕いて下さったのが今でも心に残っています。

長々とお付き合いいただきありがとうございました。


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