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あなたは満足?薬局のお会計「調剤明細書」調剤基本料編

あなたは薬局のお会計に満足していますか?
あなたは薬局のサービスに満足していますか?

あなたは、あなたに最適な薬局を選ぶことができます。

あなたは、お会計の安い薬局を選べます。
あなたは、手厚いサービスを受けられる薬局を選べます。

あなたがお薬を受け取っている薬局は、あなたとマッチしているか、考えたことがありますか?

調剤明細書」を一緒にチェックしてみませんか?
 (調剤報酬点数は1点=10円です

〇調剤基本料って?(処方箋受付料みたいなやつ)

調剤基本料は薬局の場所、患者さんの数、薬局の機能(できること)、などによって点数が異なります。

あなたが持参した処方箋に書かれている薬の数や日数にかかわらず、1回の受付で発生します。

基本料と加算の組み合わせなので(調剤報酬点数は1点=10円です

最大42+38+28=108点です。サラリーマンなど医療費3割負担の方の場合は324円です。
(2割負担の方216円、1割負担の方108円)

調剤基本料1(42点)+地域体制支援加算(38点)+後発医薬品調剤体制加算3(28点)の組み合わせです。

最小は9点(特別調剤基本料のみ)です。3割負担の方は27円です。
(2割負担の方18円、1割負担の方9円)

駅前や住宅街の中にあるような、いろいろな医療機関からの処方箋をお持ちになる患者さんの調剤をするいわゆる街の薬局と、
病院の敷地内や病院の目の前にあるような、特定の医療機関からの処方箋をお持ちになる患者さんの調剤をする薬局などでは、点数が異なることがあります。

病院の近くがいいですか?病院の敷地内がいいですか?
ドラッグストアやスーパーの中がいいですか?
家の近くがいいですか?
混んでいる?回転が速い?薬局のブランド?

〇調剤基本料、特別調剤基本料(その名の通り基本料)

調剤基本料1:住宅街の中にある個人薬局に多い
42点(3割負担の方126円、2割負担の方84円、1割負担の方42円)

調剤基本料2:大きい病院の前にある薬局に多い
26点(3割負担の方78円、2割負担の方52円、1割負担の方26円)

調剤基本料3イ:大きい病院の前にあるチェーン薬局に多い
21点(3割負担の方63円、2割負担の方42円、1割負担の方21円)

調剤基本料3ロ:大きい病院の前にある大手チェーン調剤に多い
16点(3割負担の方48円、2割負担の方32円、1割負担の方16円)

特別調剤基本料:大きい病院の敷地内にある薬局に多い
9点(3割負担の方27円、2割負担の方18円、1割負担の方9円)

あなたが行く薬局によって、同じ処方箋でも、1回の受付につき、お会計が異なります。

〇調剤基本料1の薬局ってどれくらいあるの?

調剤基本料1を算定する薬局の割合は減少しており、平成30年度末では約84%であった。(東海北陸厚生局「令和2年度診療報酬改定の概要」資料)

調剤基本料1:84.4%
調剤基本料2:3.1%
調剤基本料3イ:5.9%
調剤基本料3ロ:6.5%
特別調剤基本料:記載なし

上記資料によると、減少しているとはいえ、多くの薬局が調剤基本料1を算定していることがわかります。

〇地域体制支援加算?(調剤基本料の加算)

地域体制支援加算38点(3割負担の方114円、2割負担の方76円、1割負担の方38円)

地域医療に貢献する薬局が算定できる加算です。地域医療に貢献している実績がある薬局が算定しています。

様々なサービスを提供している実績があり、またサービスを提供する準備が整っていることの指標になりますね。

調剤基本料1地域体制支援加算の薬局のサービス内容の一部

・薬剤師が家に薬を届けてくれて相談にものってくれる(在宅医療の実績)
・あなたの「かかりつけ薬剤師」になってくれる薬剤師がいる
・薬のことで相談したときに、処方した先生に書面で連絡を取るなどして一緒に考えてくれる
・認定薬剤師がいて、地域の多職種(医師、訪問看護師、ケアマネージャーなど)が集まる会議に出席している)

など

調剤基本料1以外地域体制支援加算の薬局のサービス内容の一部

・時間外に(休日、祝日なども含め)対応している実績がある
・家にある薬の整理、処方した先生に書面で連絡を取るなどして、飲む薬の種類を減らす、などの実績がある
・あなたの「かかりつけ薬剤師」になってくれる薬剤師がいる
・薬剤師が家に薬を届けてくれて相談にものってくれる(在宅医療の実績)
・認定薬剤師がいて、地域の多職種(医師、訪問看護師、ケアマネージャーなど)が集まる会議に出席している)

などなど

サービスが必要な方にとっては安心ですね。

【こんな悩み、ありませんか?薬剤師に相談してみては?】
・家まで持ってきてもらい家で薬の話を聞きたい
・オンラインで都合の良い時間に薬の話を聞きたい
・ほかの病院でもらった薬と同じ薬だったりする?
・そもそもこんなに薬をのんで平気なのか
・薬をのむ順番と数がわからなくなった
・薬をのみ忘れた
・この薬のみたくない
・同じ薬を2回のんじゃったかも
・実は家にたくさん病院の薬が余っているので見てほしい
・残っていることを先生には知られたくない
・実は薬代がかなりの負担になっている。安くできないか
・いい先生知らない?
・今はわかったけどきっと忘れるから、あとで電話してほしい
・病院に行くのがしんどい。家に来てくれる先生を知っている?

などなど

地域体制支援加算を算定していない薬局でも、上記サービスを受けることが可能な場合も多々あります。薬剤師に相談してみてくださいね。

〇後発医薬品調剤体制加算ってなに?(調剤基本料の加算)

後発医薬品調剤体制加算115点(3割負担の方45円、2割負担の方30円、1割負担の方15円)
後発医薬品調剤体制加算222点(3割負担の方66円、2割負担の方44円、1割負担の方22円)
後発医薬品調剤体制加算328点(3割負担の方84円、2割負担の方56円、1割負担の方28円)

薬局内で「当薬局はジェネリック医薬品の調剤を積極的に行っています」
といったポスターを見かけたことがありますか?

後発医薬品調剤体制加算1:後発医薬品割合75%以上
後発医薬品調剤体制加算2:後発医薬品割合80%以上
後発医薬品調剤体制加算3:後発医薬品割合85%以上

ジェネリック医薬品が存在する医薬品のうち、先発医薬品ではなく、ジェネリック医薬品を調剤した割合によって、3段階に設定されています。

ジェネリック医薬品を多数取り揃えています、という指標にもなりますね。

〇後発医薬品調剤体制加算を算定している薬局、算定していない薬局、どっちが安い?

加算を算定していない薬局に行ったほうがお会計はお得?と感じるかもしれませんが、そもそも加算を算定していない薬局はジェネリック医薬品を在庫していない可能性があります。

そうなると、薬価の高い先発医薬品が調剤されるので、薬剤費(薬そのものの代金)が高くなり、加算を算定している薬局でジェネリック医薬品を調剤してもらったほうが、結果として安かった、ということも考えられます。

処方箋の内容によって変わってきますので注意してくださいね。

〇まとめ

薬局の立地、サービス、後発医薬品の取り揃えにより、薬局のお会計は変わります。

最適な薬局はあなたが薬局に何を求めているかにより決まります。

困っていることがあれば、薬剤師に相談してみてくださいね。

薬局はたくさんあり、選べます。

あなたの困っていること、あきらめないでくださいね。

薬局選びの参考になさってくださいね。

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