パラレルワールド・シンドローム


やり残しのある人生。私たちは人間だから完璧に美しい訳じゃない。やり残したことがあってもそれがどうしても人間臭くて、それがその人の生きた軌跡になるから、それを誰かが受け継いで語り継いでいくから。私たちは完璧じゃない。歪さを愛して、今生を今。その後の未来も余生も想像して。すべてを飲み干そうとしなくていい。それがその人の強さであり弱さであり、その人自身の生きた軌跡。生まれてきたことは奇跡。
ノイズに怯えないで。影は消して。自分の言葉を、自分自身を見失わないために本日も紡ぐ。心を侵食されないで。貪らせないで。私の体も心も私のものであり、大切な人のもの。渡さないで。
彼岸、あちら側の存在には影がない。むしろ、影しかないのかもしれない。分かち合えない彼岸と此岸。パラレルワールドの狭間で。冒涜するな。蹂躙するな。
現実と理想郷。それは私自身が見つける世界。泳いでいけ、犬掻きでもいいから弱くてもいいから泳いでいけ。紡げ。記録を記憶して。心を揺らせ。
上手く話せなくて良い。君の言葉を一度深海に持って行って綺麗にして浮上させるために今を生きろ。浮上、展開、天界。最果てまで跳びにいけ。跳ねる、跳ねる。心臓は鼓動を打つのをやめない。はじまりは今。一千一秒。光も時間も追い抜いて今駆け出せ。
行間飛び越えて音楽を鳴らせ。カテゴライズのボーダーライン飛び越えてゆけ。どこにも属さないからだ。どこにでも行ける心。謳うようなシナリオ。記されるこころ。触れる指先全て温度を与えて。降り注ぐ活字。

2022/04/17

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?