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日常の疲れを癒すため、山・海を問わず一番旬な獲物を狙って釣りをしています。どちらかと言…

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日常の疲れを癒すため、山・海を問わず一番旬な獲物を狙って釣りをしています。どちらかと言えば一人ぼっちが向いているようだけれど、船に乗って他の人の様子を見るのもこのごろは結構好き。たびたび出勤前に渓流に行ってます。

最近の記事

なぜ「インプレ」なのか?「レビュー」と言えない釣り具批評の話

 ルアーのインプレ、リールのインプレ、ロッドのインプレ…。これらはコンピュータの普及・ネット回線速度の向上に伴って、いたる所で簡単に目に入る。あまり数の出回らないレアな製品でもなければ、大抵のものは何かしらの動画・ブログ記事などの他人の感想を見つけることができる。これまでもリアルの口コミや雑誌記事といった形で他人の感想に触れる機会はあったが、当然比べるまでもなく、今やそれを遥かに超える大量の前情報を我々は得ることができるようになった。もはやお店に足を運ばなくても、自分の代わり

    • 渓流釣りにおける虫との付き合い方

      夏、特に8月にもなると東北であろうが暑い。あの札幌でさえ、去年はついに35℃を突破したそうで、年々暑くなっているのは間違いない。東北でも、ここ数年でやはり気温上昇の勢いを感じる。  ただ、その原因が二酸化炭素の増加であるかについては未だ議論の余地があるそうだ。  こちらは民間シンクタンクの記事で、二酸化炭素が槍玉に挙げられるのは政治的な意味合いも強いとのこと。確かにEVが主産業化してきている中国としては、ガソリン車廃止の流れにブーストをかける意味で二酸化炭素を悪玉と認定し

      • 竿とリールにかかる力(補足)

         さて、前回の記事で 魚の引く力=(ガイドの摩擦力)+リールが引く力 という結論に至った。 この中で「ガイドの摩擦」はほぼ無視できるし、竿の曲がりも関係ないという説明をしたと思う。しかし、既にお気づきの通り、ガイドリングにおける摩擦が全くのゼロになることはあり得ない。摩擦ゼロの物質など、超電導でも起こさない限り普通には存在しないからだ。  そこで今回は、軽く流した部分、つまりガイドの摩擦力についてじっくり考えてみたい。ガイドで生まれる摩擦は、いったいどのような力が関わって

        • [2023年度]クロマグロ釣りの禁止命令が今月も出てますね(やっぱり)

           ここのところ天気が悪い日が続いたので、出船できる日が限られていたのだが、そうでなくても月末は出船停止になった。6月に引き続き、7月もクロマグロ釣りの禁止命令が出たからだ。7月10日~7月31日の間、一切クロマグロの遊漁は禁止となっている。なお、違反すれば警告(裏付け命令)の後、実刑が下る。  ということで、今年はまだ一度もクロマグロ釣りに行けていない。7月もやっぱり月末しか入れていないので、このままだとまた流れてしまいそうだ。仕方あるまい。  初めて遊漁者(釣り人)向け

        なぜ「インプレ」なのか?「レビュー」と言えない釣り具批評の話

          それでも僕がナイロンラインを使う理由

           近年の釣り全般において、PEラインの使用が前提となっている。絶対的な強度が高く細い糸を使用することが出来るため、釣りの種類を問わず、その活躍の場を広げている。アジング等の例外はあるものの、細糸ゆえの飛距離と潮に流されにくい性質を考えれば当然とも思える。伸びが無く、遠くのアタリを伝えやすいのもメリットとして大きい。  対して、ナイロンラインは「トラブルが少ないことだけがメリットの初心者向け安物ライン」として紹介されることが多い。確かにPEよりは絶対的な強度が落ちるし、感度も

          それでも僕がナイロンラインを使う理由

          古いリールを買った(ダイワ UL7)

           古のリールと現代のリールの違いを愉しむという遊びが、1-2年前からマイブームとなっている。渓流で愛用中のミッチェル308や、ワカサギ釣りに使っているシマノ・デミあたりもそんな経緯で手に入れたものだが、これが意外と普通以上に使える。スペックでは敵わないが、フィーリングや使い勝手なんかはむしろ新型よりも優れている部分が確かにあるのだ。  さて先日、「ダイワ UL7」というスピニングリールが某フリマサイトに出品されているのを見つけた。見た目はなかなかに渋く、黒のボディに金のスプ

          古いリールを買った(ダイワ UL7)

          マグロ用バーブレスフックまとめ

           以前の記事で、マグロのリリースについて色々と思う所を書き連ねてみた。今見てみると結構トゲトゲしいことも書いちゃってるので、ちょっと手を加えなきゃならん気もする。  とはいえ2023年度のキープ枠上限もさっそく突破。6月中はキャッチ&リリース含むクロマグロ釣り全体が禁止になったようで。釣ったら持って帰っちゃう、という現状はあまり変わってなさそうだ。この規制は来年度以降も続くだろうから、今後はリリースを推進していかないと、遊漁船の経営も厳しくなってくるんじゃないかなあ。 ※

          マグロ用バーブレスフックまとめ

          ウェーダーのゴム底に後付けでピンを打ち込む

           例の流行り病に関する狂乱も大分おさまってきたようで、私の職場でもマスクの着用は自由となっている。今のところそれで感染が拡大したということも無いようで、今後は元の生活に戻ってゆくのだろう。やれやれである。  あのまま常時マスク着用が当たり前の世界になっていたらと思うとそら恐ろしい。ドゥーガル・ディクソンの「マンアフターマン」には、脳とチ〇チ〇以外の肉体が退化・退縮し、これを補うために人工的なカプセルのようなものの中で生活する未来の人類が登場するが、もしかしたらこういう未来もあ

          ウェーダーのゴム底に後付けでピンを打ち込む

          クロマグロ釣りの禁止命令が出ましたね

           やっぱり今年も早々に禁止になった。クロマグロの釣りのことだ。詳細は水産庁サイト「クロマグロを対象とする遊漁者・遊漁船業者の皆様へ」を参照頂きたい。  キャッチ&リリースも禁止である。だから、本日以降にマグロのキャスティング船として出港した船はすべてこの命令を無視したことになる。マグロ狙いを謳っていなくとも釣れてしまったらリリースなので、クーラーボックスを開けられてマグロがいたら即アウト。青森県では竜飛・三厩あたりを水産庁の船が常に巡回しているのでから、実効性も高い命令であ

          クロマグロ釣りの禁止命令が出ましたね

          魚も昔のままだし人間も昔のままという話

           最近、現存する日本最古の釣りガイドブックに関して書かれたネットの記事を見た。「何羨録(かせんろく)」というやつで、時は江戸時代、今からおよそ300年前の1723年に書かれたものらしい。こちらにデジタルアーカイブが公開されている。  こりゃあ面白そうだ、と思ったのだが全然読めない。達筆すぎて字がわからない。ところどころ漢文調にもなっているので無学な私にはまるでちんぷんかんぷんである。現代語訳を読んでみようかと思ったんだけど、こちらは古本じゃないと手に入らないらしい。今度出張

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          ラインローラーはベアリング入りじゃないとダメ?

           前の記事であまり触れなかったが、スピニングリールのラインローラーはまさに滑車そのものだ。  いま販売されている多くのリールでラインローラーにベアリングまたはそれに準ずるブッシュ等の回転体が搭載されている。ベアリングの回転抵抗は非常に小さくなっており、理論上の抵抗ゼロの滑車に近いこの部分ではほとんど摩擦が生じない。メーカー側も、糸の保護を目的としたベアリングの搭載を殊更に強調している。  しかし、糸が通るのにベアリングが搭載されていないパーツもある。  というか、ベアリン

          ラインローラーはベアリング入りじゃないとダメ?

          竿とリールにかかる力

          ある動画が目に留まった  バスフィッシングをやる方はご存じかもしれないが、ヒロ内藤さんという方のYoutubeチャンネルがあって、色々なテクニックと知識を紹介してくれる。穏やかな語り口で順序立てて詳細に説明してくれるし、何より演出や宣伝が過剰でないのが気に入ってよく視聴している。ちなみにバキバキに宣伝色を出している「四季の釣り」チャンネルはまさに対極の存在で、こっちはこっちで清々しくてむしろ好き。  それはさておき、ヒロ内藤さんのチャンネルである。何気なくアーカイブを見て

          竿とリールにかかる力