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平凡を愛せ、鮮やかに化かせ

少し遅めのご挨拶。
本年もどうぞよろしくお願いします。

2023年は、端的に躍進の年にしたいと思っている。
Turns blueは、自分の表現は、今年間違いなく前に進むと思う。
いや、いい加減前に進まなければならない。

”平凡を愛せ、鮮やかに化かせ”

元旦に今月のプレイリストを考えていた時にふと降りてきた言葉。


生活は大概が平凡で、平熱で、計測メーターが触れたり壊れたりすることはあまりない。でも何かに夢中になったり、誰かを本気で好きになったり、そういう心が内側からじわっと熱くなるような瞬間にときめきを覚える。
逆に一瞬で目の前が真っ暗になるようなことに直面したりもする。

人間の心も体と一緒で平熱を保ちながら、きらりと光る瞬間を探している。ときに底知れない闇に落ち、厳しさを知る。

今思えば、そのことを身を以て初めて知って、
気持ち悪いくらいどっぷり浸かるのが青春なんだろうという気がする。
そういう意味で言えば、周りが結婚したりし始める中で、
自分はまだ青春の只中にいて、ジャンキーになっているのだと思う。

僕は平凡、平熱、つまりは日常をあまり愛せない。
しかも平凡の守備範囲が広すぎて、ディズニーランドに行ったり、美味しいものを食べたり、そういったいわばありふれた喜びを与えるものごとも、
平凡の中に収まってしまっている。計測メーターがぶっ壊れている瞬間にしか楽しみを覚えられない人間にいつからかなっていた。

計測メーターがぶっ壊れる瞬間といえば、
ひとりで創作をしている瞬間が大概であり、
創作の源になっているのは、"平凡の守備範囲の違い"みたいな、
世間と自分のズレからくる違和感や孤独感。

これはもはや永久機関である。
この永久機関を持ち続けることが、
秩序で張り巡らされた世界に対する自分なりの抵抗手段のひとつなのだ。

でもその永久機関からずっと抜け出せないことが、
いつからか自分の中の大きな問題になってきた。
こうやって世界から、細い一本やり持って距離を取り続けていたら、
知れないことや、会えない人が、さすがに、あまりに多すぎるんじゃないか。それは最終的に心を腐らせてしまうのではないだろうか?

これはいよいよ、"B面"を作らなきゃいけないんだなと感じた。
広く広く覆われた"平凡"の山の中にどんどん飛び込んで、
その中に今までとは違う、新しいきらめきを見つける。
そんな"B面"が必要なのだと、ふと感じた。

プレイリストにもある楽曲の中でアナログフィッシュが言っていること、

愛されたいより愛せ I say ただ I say ただ愛せ

アナログフィッシュ「I say」

この言葉は今年のテーマに限りなく近い。

最初は楽しめなくても、多少心に対して恣意的になっても、
きっと今自分が平凡だと思っている世界の中に、
なにか心を動かすものや人が待っていると思って、
どんどん飛び込む一年にしたい。

愛されたいと永久機関の中で叫ぶだけではなくて、
自分から世界を愛そうとしてみたい。
能動という2番目の細いやりを、手に入れようとしているのかも知れない。

そうやって少しずつ、平凡の守備範囲を狭めたい。
そこで感じた気持ちを、新しい表現に鮮やかに化かしていきたい。

でもA面も決して手放すつもりはなくて、
A面とB面を自由に泳ぎ回る、そんな強さを手に入れたい。

その遊泳権を得るための、修行の一年になると思う。
厳しい展望を思い描くからこそ、
2023年は今までと違う、躍進の年になると信じている。

ただ僕は本当に日常会話が下手なので、
脳内果汁100%で、このnoteには想いを書き続けていこうと思う。
今年もどうぞよろしく。何卒ご贔屓に。



この文章が気に入っていただければ、ぜひ。 創作活動(執筆・音楽)のために、使わせていただき、それをまたみなさまにお披露目できればと思っています。