相変わらず花粉に悩まされる日々だが、約13年ぶりに小川紗季がステージに復帰したり、紺野あさ美が第4子を妊娠するといった嬉しいニュースが続いている。

　筆者は4月を迎えると、2010年にリリースされた°C-uteのアルバム「ショッキング5」のリード曲である「四月宣言」を思い出す。リリース当時はメンバーが5人になった直後で、AKB48が「桜の栞」で頭角を表し、スマイレージがデビューするかしないかで女性アイドル界が少しずつ盛り上がっていた時期ではあったが、その波に°C-uteはイマイチ乗れていなかった。最盛期には3〜5本の音楽番組に出演していたのが、次第に少なくなっていき、夏にリリースされた「Danceでバコーン!」に至っては音楽番組0本という状況にまで陥っていた。新人のスマイレージを一押ししたい事務所の事情も十分に理解できたが、Berryz工房がアニメのタイアップと連携していたり、真野恵里菜が少しずつ女優業にシフトしていく中で、°C-uteだけ置いてけぼりにされている感じは否めなかった。

　有原栞菜がハロプロエッグ出身であったことから追加メンバーとしてエッグから加入するという噂が一部で囁かれていたことをよく覚えている。当時、エッグ内で人気が高かった吉川友や鈴木愛理とあぁ!で一緒だった佐保明梨が有力候補として挙げられたが、時代が時代だったらBerryz工房や°C-uteへ昇格なんてこともあったかもしれない。

　冒頭にもあったように元スマイレージの小川紗季が約13年ぶりにステージに復帰した。2011年の夏、サブメンバーが決定したのも束の間、突然の卒業を宣言し、数日後に愛知で行われた「有頂天LOVE」の発売記念イベントをもって芸能界を引退、『おはスタ』のレギュラーも前代未聞の途中降板と非常に慌ただしい引退劇だった。一息つく暇もなく、スマイレージは新体制を迎えて「タチアガール」をリリースしたと思ったら、今度は前田憂佳が卒業と……書き出したらキリがないためここまでにしておこう。

　あれから13年もの月日が経ち、巫かんなぎまろ（福田花音）のライブイベントにゲストとして出演すると聞いたときはあまりにも突然のことで驚いた。イベント終了後にはインスタグラムを開設し、往年のファンを沸かせたが、現段階では芸能活動を再開するといった気配はなく、何かあればステージに立つといったゆる〜い感じのようにも思える。エッグ数人が集まってトークライブでもやってくれたら最高だ（オーラスはもちろん「笑顔に涙 〜THANK YOU! DEAR MY FRIENDS〜」で！）